ANAパイロット 「競争は悪」、飛ぶのが好きなら夢のような職場
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- Digest
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- 助け合い、情報を共有する
- 「機種変」で数百万差がつく
- 職務手当で跳ね上がる給与
- ヨーロッパ便ビジネスクラスが3万円で
- アジア便を飛ぶパイロットの「気が抜けない」1日
- フライト外でも訓練、毎年のライセンス更新
- 半分はCA、GHと社内結婚
- 自社養成と航空大で半々
- 役員にならない限り飛び続ける
- グループ内格差・社内格差の頂点
- テロ対策で「何があっても開けないから」
【Digest】
◇助け合い、情報を共有する
◇「機種変」で数百万差がつく
◇職務手当で跳ね上がる給与
◇ヨーロッパ便ビジネスクラスが3万円で
◇アジア便を飛ぶパイロットの「気が抜けない」1日
◇フライト外でも訓練、毎年のライセンス更新
◇半分はCA、GHと社内結婚
◇自社養成と航空大で半々
◇役員にならない限り飛び続ける
◇グループ内格差・社内格差の頂点
◇テロ対策で「何があっても開けないから」
助け合い、情報を共有する
他の職業と異なる特徴は、社内で競争がないことだ。他産業では、たとえば同期入社組はライバルであり、競争に勝った者が昇進していく。ところが、ANAのパイロットは運航の安全が第一なので「競争は悪」の考え方をとる。「和を大事にする教育が訓練生時代から徹底されます。仲間を蹴落としてでも、という競争は弊害が多く、安全にかかわる。助け合い、情報を共有する、ということを訓練されます」(中堅パイロット)
具体的にはどういうことなのか。「1日のなかでも、飛行機とCA(キャビンアテンダント=客室乗務員)はそのままでパイロットだけ入れ替わることがあるのですが、引継ぎのときに、飛行機のクセ(右に曲がりやすい、とか)やCAのクセ(性格)を教える。もしパイロット間の競争が激しければ教えなくなるでしょう」(同)
では、パイロットは、何で評価されるのか。確かに、目的は安全運航ただ1つのみ、と言ってもよい。しかも、事故は起きなくて当り前の世界だから、まさか事故の数で評価するわけにもいかない。「安全」という成果に差はつかないので、成果主義にできない。競争が必要ない職種なのだ。
「機種変」で数百万差がつく
そこで、評価や人事は「どれだけ乗ったか、というキャリアが一番重要とされ、あとは担当する機種によって差がつきます」(同)。つまりは、年功序列・所属部署主義。上位の新聞社(朝日、日経)や講談社などと似た仕組みになっている。そもそもの水準が高いため不満を持つ人は少ない点も似ている。
パイロットの組織は、4つの機種別だ。つまり、ボーイング747、ボーイング777、ボーイング767、そしてエアバス。ロング(長距離)を飛ぶ777、747は乗務手当(割増残業代のようなもの)が増えて、給与が上がる。
乗った回数、距離、在籍年数で自動的に報酬が決まってくる仕組みだ。同期で差がつくのは、担当する機種の影響が大きい。通常、副操縦士の間に、機種変更をすると、大型機への機種変では突然、200万円くらい年収が上がるという。
もちろん基本給も上がっていくため、簡単に言うと「年齢が上のトリプル(777)のキャプテン(機長)」が一番高い。777はヨーロッパ便など12時間を超えるような長距離フライトが多く、ハードな勤務ではある。
職務手当で跳ね上がる給与
ANAパイロットのキャリアパスと報酬水準 |
より具体的には、パイロットのサラリーは、本給A+本給B+家族手当+住宅手当+職務手当+調整手当で構成され、圧倒的に巨額なのが、職務手当だ。副操縦士で毎月49万~52万円、機長で76万~85万円。機長になると、職務手当だけで年1千万円になるわけである。
本給Aというのは、標準年齢によって全社的に決まっている。つまり、年齢給である。30歳で
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ANAの職務手当
ANAパイロットの組織
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読者コメント
2011年9月6日、浜松市沖の太平洋上空を飛行していた全日空機が急降下したトラブルで、機体は一時、ほぼ、背面飛行の状態になっていたことがわかった。このトラブルは9月6日、那覇空港を離陸した羽田行きの全日空機が午後11時前、機長が席を離れている間に副操縦士がスイッチ操作を誤ったために機体が姿勢を崩したまま、およそ1900メートル急降下し、乗務員2人がけがをしたもの。
ただの運転手ではないか!!ふざけるな!!電車の運転手と同額でよい。
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