警察がうちにやってきた
平日の昼間のことである。
--山中さん。
「はい」
--警察ですが、最近変わったことありませんか?
制服を着た警察官が立っていた。年は30代か・・。
この人、本当に警察の人かしら?
台帳を持っていて、めくっている。それをのぞいて見ると、数年前に警察官がやってきたときに書かされた(書いた)個人情報だ。わたしが書いた自筆の文字が見えた。
「変わったことってなんですか?」
--このへん、最近空き巣が出ているので・・・
「えーっ、そうなんですか。知りませんでした。このマンションで遭ったんですか?」
--このマンションではないですけど・・・。電話番号教えてもらえますか?
「なんでですか?」
その台帳に電話番号や仕事欄などは空欄だった。以前、訪問してきたときにも聞かれたが、書かなかったし、教えなかったのである。
--何かあったときに緊急連絡などあることもあるので。
「何かあったときって?」
--そういった空き巣とか・・・
「連絡くれるんですか。助けてくれるんですか。」
これには、特に具体的な返事なし。
引っ越す予定でもいるし、まあ、いいかと思い「03-・・・」と今回は教えた。これって、嘘の番号を言っても調べようがあるのかしら?と思いながら伝えた(もちろん実際の自宅の電話番号)
--本籍は?
「本籍? 助けてもらうのに、本籍も必要なんですか?」
--・・・
「関係ないですよね」
--・・・
数年前にやってきた警察官ともこの「本籍」を教える、教えないでやりとりをしたことがある。
「なんで、本籍を伝える必要があるんですか?」と聞いたら、「外国人犯罪もいろいろ起きているから・・」と言われた。「本籍と犯罪が関係あるんですか?」と、ちょっとした押し問答になったことがある。
今回は、そんなに強く聞かれることもなく、その警察官は帰っていった。
わたしは30歳になったとき、世帯単位ではなく「一人戸籍(個籍)」に変更している(といっても、戸籍制度そのものに疑問を持っているのだが・・・)。だから、とくに本籍地はどこであってもだれも困らない。文句もいわれないし、そもそもこだわってもいない。
本籍なんて移すことも簡単だから、日本でもっともメジャーなところ、誰でも知っているところに移してもいいかなと思ってもいる。
そして今度、警察がやってきたときにまた、聞かれたら、それを伝えるのもいいかもしれない。
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読者コメント
>>通りすがり駅で女にからまれて交番に連れて行かれたときに聞かれた(なぜか絡まれた俺のほうが悪者)けど、拒否したら「だまってこっちの聞いたことにこたえりゃいいんだよ」と怒られた。都内の城東警察。理由を聞いても「必要なものは必要なの!」の一点張り。
本籍は、よからぬ邪推や差別の温床となるため、自由に設定可能です。皇居と同じ住所を設定するのが最も無難なやり方です。千代田区千代田1丁目1番地というお決まりのやつです。
警察は人を管理する組織ですから、いろいろ個人情報を集めてデータベース化するのですね。ちなみに、答える義務はないので、念のため。
いや警官はニセじゃないでしょう。というのも、私のところにも毎年来ます。本籍にしろ何も考えないで情報を与えてました……。
怪しいな。ニセ警官の可能性大。そういうときは警察手帳の提示を求めたほうがいい。個人情報を名簿屋に売られてオレオレ詐欺にあったりするよ。
警察が収集した情報がちゃんと管理されてるかも問題ですよね。適当だったら困る。そこも調べたいですね。
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