禁煙3年、1日解禁で「肺に影」急性気管支炎に 財務省&JTの“再喫煙マネー”政策
画像1:肺のレントゲン写真。右肺(向かって左側)の下に影がある。一日解禁した時に吸ったタバコが原因、と呼吸器科の医師は診断した。 |
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- 1日だけタバコ解禁
- 「最近、タバコ吸ったでしょう?」医者
- 受動喫煙1分で肺が急速に悪化
- 「急性気管支炎」カルテ
- 急性気管支炎、肺炎患者は常時約40万人
- 誤報連発…JT広報のデタラメぶり
- 「全然知りませんでした…」厚労省
◇1日だけタバコ解禁
◇「最近、タバコ吸ったでしょう?」医者
◇受動喫煙1分で肺が急速に悪化
◇「急性気管支炎」カルテ
◇急性気管支炎・肺炎患者は常時40万人
◇誤報連発…JT広報のデタラメぶり
◇「全然知りませんでした…」厚労省
1日だけタバコ解禁
筆者はかつて、最低でも一日二箱(計40本)、多い時は一日五箱(計100本)タバコを吸うヘビースモーカーだったが、近年どんどんタバコが値上がりしていき、政治家たちが「一箱千円にする」と言ったりしているのを知るにつけ、このまま吸い続けて法外に高いタバコ税を支払い続けるのがバカらしくなり、約3年前にタバコをやめた。
その後は、年に一、二回ペースで、お酒の席で、一緒に飲んでいる人があまりにもうまそうにタバコを吸っているのを見て、一本だけもらって吸うことはあったが、それ以外は吸うことはなかった。
こうして約3年間に渡ってほとんどタバコを吸うことなく過ごしていたが、あえて一日だけ思いっきり吸ったことがあった。それは年の瀬も押し迫った昨年12月30日のこと。くしくも当サイトMyNewsJapanの渡邉正裕社長の呼びかけで、都内で忘年会を開いたときのことだった。ほかに出席したのは、三宅勝久、植田武智、林克明、佐藤裕一氏だった。合計6名、個性の強い面々が揃っていたため、なかなかおもしろい飲み会だった。その席で、旧知の佐藤氏が、時節、テーブルの隅っこに移動して、マルボロ赤ラベルを実にうまそうに吸っていた。その時、筆者はタバコを佐藤氏にもらって二本ほど吸った。
その後、近場でささやかな二次会を開いた。その席でも佐藤氏に二本ほど分けてもった。そのあと解散となったが、佐藤氏とは旧知の間柄の友人で、もうかれこれ7年ぶりの再会で、積もる話もあったので、付近の居酒屋に行き、朝まで飲んだ。その時、筆者は、七年前の二十代の頃の気分になり、佐藤氏がタバコを買っているのをみて、自分もJTのハイライトメンソールを一箱買った。そして、今日だけは無礼講だと思い、自ら解禁して吸った。こうして一次会から換算して、都合二十本ほど吸った。
翌日、ニコチンの禁断症状で肺がうずき、異様にタバコが吸いたくなった。が、タバコを吸うという選択肢は自分の中にはないので、ガムを噛んで我慢した。三日後、禁断症状はすっかりなくなった。筆者は禁煙の経験を通してタバコの特性をある程度知っていたので、ここまでは、年末にタバコを今日は吸おう、と決めたときに、すでに織り込み済みの現象だった。しかし、それから予期せぬことが起こったのである。
「最近、タバコ吸ったでしょう?」医者
それは、タバコを吸ってから8日後の1月7日のこと。その日、朝起きると、肺が焼けるように熱く炎症しているような感覚に襲われた。こんなことは今までなかった。肺が機能してちゃんと呼吸できているのが自分でも不思議なくらい、肺に違和感をおぼえた。が、意外にも咳すら出ないので、普通に仕事をしていたところ、夕方頃から急に寒気に襲われた。
翌日からちょうど3連休だったので、ゆっくり休むことにした。しかし、一向に、寒気は止まらない。暖房全開にして部屋のなかで服を三枚以上着込んでも、相かわらず異常に寒いままで、汗も全くでない状態が続いた。
そして、連休が明けて1日経った1月12日、ようやく寒気は引いたが、今度は、咳が出始めた。それも普通の咳ではない。咳込むごとに肺が痛くなって
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画像2:禁煙者が再喫煙すると急性肺炎になるケースがあることを示すデータ。1枚目は、呼吸器学会HP、2枚目は、厚労省作成の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」抜粋、3枚目以降は、医学・薬学関係の文献データベースで「急性好酸球性肺炎」「喫煙」で検索してヒットした143件の文献のうちの20件分のリスト。喫煙再開による急性肺炎の事例がズラリと並ぶ
画像3:筆者のカルテ。右肺に影があることを示す図や、「タバコを禁煙していたのに、中途で喫煙した」などと記載されている
画像4:上から1枚目がJTビル、2枚目が山王パークタワー、22階がフィリップモリス・ジャパン本社、3枚目が財務省、4枚目が厚生労働省
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読者コメント
人間わがままで、意外とだらしない。喫煙も体が丈夫だから気付かづについ手を出してしまうが、気が付いた時は遅い。何かのきっかけが見えた時其の時が、喫煙を辞める時で神からの暗示かもしれない・・・・
最近の書き込みやニュース知識によりタバコの害が恐ろしい事を改めて知る。確かに喫煙は自己責任で有るが体を壊すことは間違いない、自分も最近肺気腫の検査結果が出る。ついにその時が来たようである、禁煙の重要性はなればわかる。
今後医療費問題が厳しくなる中で、国の医療費を掛ける元のタバコを何時まで作り続けるのか?個人責任主義に任せる国の対応は如何なものか?喫煙愛好家で有る自分はタバコ製造荷の強制終了を望む。
たばこ愛好家には最近厳しい批判や社会環境の変化により罪人扱いされている感じがする。昔は何ら健康管理問題は公表されずタバコは大人のステータスの様に黙認されてきた時代。国はなぜ国民の体までだめにする疑いのサンプルを平然と売りつずける。
イレッサ薬害もそうです。イレッサ自体よりも喫煙の害こそ問題で、例えば放射性物質が何年も肺を障害し続けたせいもあったのではないのでしょうか?結局結論は、”喫煙”がなければ、”癌”もなければ、”薬害”もなかったはずです。日本こそ、実は多勢に無勢という国かもしれません。ほぼ最近まで煙が主体で、空気読めなかったんですから・・・
JTが喫煙マナーとか言って、売り上げにつながらそうでない、つまらんCM流しているのは、タバコの害はともかく、周知されていない急性気管支炎などの都合の悪い記事を抑えるためだったのか。うちのマンションも隣窓を閉めて換気扇で喫煙するが、タバコの臭いを嗅ぐと肺が痛くなるのは、受動喫煙での被害なのだとわかった。
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