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二度と乗りたくないインドの“強制収容所”鉄道

情報提供
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普通にすべてのドア全開で走る、オープンすぎるインドの郊外列車(チェンナイ)
 オートリキシャで鉄道駅「パークタウン」に向かい、そこから「フォート」まで1駅だけ鉄道に乗った。ドア全開のまま走っているので肉眼で隣の線路を見ることができるという、鉄道としては珍しい仕様なのだが、これはインドでは普通なのだろう。サイドミラーのない自動車と同じく、安全基準がそもそも違うわけである。This is INDIA、をまた発見した。少し混みだしたら車内から放り出されて死人が出そうだが、ラッシュ時になると閉まるほど高度な制御システムを内蔵しているとは思えない古い車両だった。
Digest
  • 乗客名簿が張り出される
  • イメージは「強制収容所」
  • 一緒にホームを走ってくれた客
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普通にスリルがある

日本のように、ホームドアの設置まで議論されている国がある一方、走っている列車のドアも閉めない国がある。落ちてしまったら、鉄道会社の責任ではなく、落ちる人の自己責任、ということにされそうだ。列車事故で亡くなる人が多そうである。

乗客名簿が張り出される

鉄道といえば、長距離列車もすごかった。ベンガルールからチェンナイへは夜11時発の夜行鉄道を利用したのだが、予想以上にひどかった。

駅に待つ場所や椅子が一切ないのも愚かな話なのだが、チケットが分かりにくいのも困った。

分かりにくいのをいいことに、勝手に案内役を買って出る奴がいて(これはガイドブックなどにも載っていた)、まあ本当に役に立ったらチップくらいやろうかと思ったが、行く必要のないチケット売り場に連れて行かれて時間を浪費しただけだった。「200ルピーくれ」と言ってきたが、もちろん払うはずがない、仕事をしていないのだから。

このトラブルで、どうやら、ホテルでとってもらった予約券のようなものだけでOKで、特に正式なチケットと引き換える必要はないらしいことが分かり、ホームへと急ぐ。

インドの長距離列車はやたら長くてデカいが、近代的ではまったくない。ホームに設置されている電光掲示板に番号が表示されていたので、チケットに記された車両番号の場所で待つ。予定より1時間出発が遅れる、という表示が出ていた。乗客に教えるだけましだな、と思った。時間に正確なのは日本では常識だが、インドでは遅れるほうが普通だという話は、いろんなところで聞いていた。

やってきた列車の出入り口には、乗客のフルネームがズラリと白い紙に印字され、張り出されていた

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三等車だと、この二段が三段になり、縦に3人が寝ることになる

ホームにはチケットなしで誰でも入れる仕組み(チェンナイ・エグモア駅)

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