リコー リストラで残った社員も残業禁止、年収150万カット
B 不良企業予備軍 (仕事2.0、生活4.3、対価1.6) |
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- 社長命令で残業禁止、「早く帰ること」が目的に
- 想定以上のリストラでも業務は回っている
- 30歳で500万円に届かない
- 心苦しい採用の手伝い
- 職種別採用を廃止
- 機能しない社内公募
- 「筋肉だけで、頭も神経もない組織」
社長命令で残業禁止、「早く帰ること」が目的に
リコーには長らく労組も存在していなかったため抵抗勢力もなく、タガが外れると、さじ加減がわからない。実態は「呼び出されて応募を促され、応じなければ降格か島流し」という、限りなく指名解雇的な退職強要も多かったとみられる。
「一回もリストラをやってこなかったので、膿がたまっていた。むしろこの状況でリストラをやらないほうがおかしい。各部署への人数の割り振りもあった、と聞いています。自ら手を上げた人の話は、あまり聞きません。会社が大きくなり始めたときに採用した人が50代になって人件費が高いうえ、安定志向だけは強くて、能力的には低い人も多い。見た感じ、タバコ吸ってるだけのおじさんとかも実際にいますから」(中堅社員)
社員に流された社長メッセージ |
残った社員も、成果があろうがなかろうが、一律で厳しさを分かち合うのが、リコーウェイ。昨年末、近藤史朗社長から全社員向けにメッセージが流された。それは、全部門、関連会社も含めた、「残業禁止令」だった(左記社内メール参照)。
「今年1月から突然、総額から月10万円くらいがカットされました。残業代が、原則ゼロになったからです。どうしても必要なら月10時間まで認められますが、デフォルトはゼロだ、と。部内では『早く帰ること』が目的になっています」(同)
リコーでは3年ほど前から残業規制が厳しくなりカットされてきたが、去年までは月十数万円をつけられていたという。それが、通達によって、いきなり1月からゼロ。「これは事実上、中堅社員クラスで年150万円ほどの減収、ということです
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30歳前後の給与明細。残業代はもちろんゼロ。
リコーのキャリアパスと報酬水準
希望退職の条件。35~47歳、55~60歳は年齢だけで割増金額が決まる。48~55歳までは資格によって同年齢でも1200万も違い、最大で2800万円の加算。
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読者コメント
まーじ責任取れよ近藤史朗。あと三浦も地獄へ落ちろ。
漸く近藤史朗会長が退任らしいが満期らしいので意味なくてムカツク。責任取れ。
キャノンは請負社員を期間契約の正社員にしてから期限切れで解雇し、その後キャノングループのデスクワーク系の正社員1000人を作業員に職種転換させて、最低賃金に降格させ、かつ、キャノンの工場に引っ越しさせた。断った場合には解雇すると切迫させたのちの工場へのリストラだったそうだ。主要メディアではリコー事件だけしか報じられていない方が不思議なぐらいだ。
150万円減収だってか?俺は360万円だぞ。しかも年間休日108日だし。頑張って闘ってね。
本当にサービス残業も無しで年収500万弱で職場の雰囲気が良いなら、生活重視が実践できていい会社じゃないですか! 首都圏だと多少生活がきついかも知れないけど小市民的に穏やかに生きて行くには悪くない。 リストラ対象にならないように工夫してね。
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