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④「AI・ブロックチェーン失業」エリアの職業群――10年後に食える仕事 食えない仕事 テクノロジー編

情報提供
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 知識集約的、つまり、力仕事や職人の手作業のような身体性が少ない職業のうち、クラウド上の自動処理ソフトウェアや高度なアルゴリズム、AIプログラム等に代替されていくものが、左上に位置する「④AI・ブロックチェーン失業」エリアの職業群だ。図の右側(人間が強い)との違いは、その職業の中核的な業務が、PCやスマホ上のプログラム等によって無人化・自動化していく点にある。国の制度にひもづいて作られた国家資格の保有者など既得権者が多いエリアで、報酬水準も高めな職業が多い。制度の変更には法改正など5~10年単位の時間がかかるため、既に40代以上の層にとっては逃げ切りも可能だが、若手にとってはリスクが高い。
Digest
  • 放射線科医「むしろ検査数が増えるのでは」
  • 「隈研吾風の設計で」建築士のAI化
  • 司法書士、行政書士、社労士…代書業の危機
  • ポイントは「紙にハンコ」の法律
  • メイン業務をシフトする
  • 自動化するトレーダー、変わる証券アナリスト
  • 経理・財務、税理士、会計士…自動化するカネの流れ
  • 半分の業務が税理士から消える
  • AI監査で180度変わるアプローチ
  • 会計士と税理士の本質的な違い
  • 保険薬局とドラッグストアの薬剤師は半減
  • 学校教師のマスプロ授業はAI代替へ
  • 全自動化するネット広告、マーケッターは激変
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このエリアでは、従来型の業務は、AIやブロックチェーンといった新しい技術によってネット上の自動販売機のように自動化されてゆく。労働時間で成果が計れない知識労働であるがゆえに、質を変化させることで生き残れるが、自らをモデルチェンジできなければ失業する。一方で、職業によっては新技術の活用で需要が掘り起こされ、後工程で人間にしかできない業務が増えて多忙になったり、新しい形態の仕事が生まれる余地も大きい。

放射線科医「むしろ検査数が増えるのでは」

放射線科医は、このエリアの典型である。現在の業務の大半は、CTやMRI画像を見て腫瘍を発見するなどの「読影」だ。放射線科は、ひたすら画像診断と向き合う仕事で、患者とは直接、会わないのが一般的。人的コミュニケーションが少ない点からも、機械化されやすい。

胃のX線画像やCT・MRI画像を、月3千枚以上見ている放射線科医(40代)は「日本で実用化するまでに10年もかからない」とみている。現在は、すべて人間の眼だけが頼りのアナログ作業

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