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デジタル化で流通・小売業の職場はどう変わるのか――EC化率50%時代の「職人プレミアム」な仕事
UAゼンセン」流通部門男女共同参画委員会向け講演

 表題の講演を先週、都内TKPの会場にて行った。対象は「UAゼンセン」(全国168万人の組合員を擁する日本最大の産業別労組)のなかの、流通部門(105万人)リーダーで、主に単組の専従者たちである。ILOが2019年に発表した7つの政策課題のうちの1つ「仕事の未来」について、著書『10年後に食える仕事 食えない仕事』に沿って、流通・小売業の職場がデジタル化によってどう変わり、人間が価値を出せる仕事はどこなのか、なかでも「女性」「雇用」という点から労組として何を要求していくべきか、説明してほしい、というものだった。参加は、会場約50人、ZOOM参加が100人ほどで、伊勢丹やマルイからイオンやオートバックスまで業界の垣根を越え、講演後には活発なワークショップが行われた。講演の内容を収録する。

【Digest】
◇アジェンダ&自己紹介
◇①デジタル化(DX=Digital Transformation)
◇②労働力人口の減少
◇③グローバル化
◇「AI化で消える仕事、残る仕事」マップ
◇流通・小売業の業務をマッピング
◇レジには価値がないが、デリにはある
◇残る業務の3形態
◇流通小売業の個別業務は何がどのくらい増減するのか
◇アナログ販売VSデジタル販売の、強み・弱み
◇人間が価値を出せる「職人プレミアム」の仕事とは

◇アジェンダ&自己紹介
 本日は「デジタル化で、皆さんの職場がどう変わっていくのか」というテーマで、お話させていただきます。

 私の実家はマグロの仲卸で、皆さんの業界とも関係が深いです。販売先のスーパーや寿司屋から注文の電話が自宅にかかってくる、という子ども時代でした。年末は築地に手伝いに行きました。流通の「中抜き」で、仲卸は構造不況業種。回転寿司チェーンは仲卸を通さず船ごと買っていきます。さらに昨今はコロナで仮死状態に。納入先である飲食店が閉まっているのでどうにもなりません。

 その中核となる、セリに出てよいものを安く競り落とす「目利き」の仕事も、AIの画像解析技術によって、代替されようとしています(冷凍天然マグロの品質を判定するシステム「TUNA SCOPE」)。人間に残る仕事範囲は、技術の進歩でどんどん狭まり、変わっていきます。

 私は新聞記者になって、その後、コンサル会社(IBM)で、流通卸のコンサルを中心に13社くらいのプロジェクトをやりました。卸会社の営業車に乗って、1日営業マンについて回って業務分析する、みたいな仕事です。流通・卸・食品・製薬の営業&間接部門に対する、Activity Based Costing(活動基準原価計算)に基づく業務分析と改革の提案、実行支援です。

 今は、記者として独立し、ニュースサイトを経営しつつ、労働者視点の本を10冊ほど書いてきました。

 本日のアジェンダとしましては、

 ■流通・小売業で働く人たちの環境変化
 ■デジタル化で消える業務、人間に残る業務
 ■労組として具体的にやるべきこと

 という流れで、1時間ほど説明させていただきます。

■流通・小売業で働く人たちの環境変化
 大きな変化は、以下の3つです。

◇①デジタル化(DX=Digital Transformation)
 いま政権の重要課題として行政でもDXがあがっていますが、みなさんの業界でも、現場で日々、感じていると思います。一言でいうと、「アマゾンエフェクト」と言われる現象で、日本はDX途上国なので、これから本格的に変わっていきます。

流通・小売業で働く人たちの環境変化
 EC化率は現在、中国が断トツで高くて、既に4割を超えた、とされています。日本はまだ1割に満たない程度(物販で2019年に6.7%)ですが、去年・今年はコロナの影響でおそらくもっと加速していると思われます。内訳では、事務用品・文房具は2019年で41%(2019年)とEC化率が高く、『アスクル』などで買うのが普通になっています。次が書籍、映像・音楽ソフトの34%(前年度比7%増)、生活家電、AV機器、PCで周辺機器等の32%(前年度比10%増)。これらは実感通りだと思います。

 私自身、ネット新聞というECをやっている当事者として、紙の新聞がどんどん衰退しているのを17年間、観てきました。すでに私は、衣服の約9割、ホーム(PC,机椅子布団ホース洗剤…)9割、家電8割、書籍5割、飲食料3割くらいを、ECで購入しています。

電子商取引に関する市場調査(経産省令和2年7月)より
 EC化は年々、右肩上がりで上がっていて、世界全体のEC化率はまだ18%程度ですが、どこまで伸びるのかは、誰にもわかりません。中国が今年(2021年)、50%を超えるという予測が出ており、過去3年間で30%→50%に伸びたことになります。日本はノロいので5年10年とかかるでしょうが、若い世代を中心に「EC化5割時代」は普通に到来する可能性が高いと考えるべきでしょう。

 なんでも「お似合いですよ」と言われて余計な買い物させられちゃう人間の店員より、AIのリコメンデーションのほうが、満足度が高かったりします。物流のロボット化も進んでいて、配送センターでは人間ピッカーの前までロボットが運んでくれるので、人間は倉庫内を歩くことなく、箱詰めするだけです。宅配も翌日出荷で、その翌日には迅速に届きます。日本の宅配は世界最高水準のサービスレベルで、時間指定も守りますから、ECの進展において配送がネックになることもありません。

 国境を越える「越境EC」も徐々に進み、海外のメーカーから直接、自宅に届くようになりました。アパレルなら、たとえば『アメリカンイーグル』や『アバクロ』などは、メーカー公式ECサイトで注文すると、香港の倉庫から1週間弱で日本の住所に届きます。日本のリアルな流通・小売業は、まるごと中抜きされ、存在意義が問われているわけです。驚異だと思いませんか。そんな時代に、どこで価値を出していくのか、というのが本日のテーマです.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



「AI化で消える仕事、残る仕事」マップと主な職業
「ロボティクス失業」エリアの、なくなる仕事
デジタル化でどの業務がどのくらい減ったり増えたりするのか
アナログ販売VSデジタル販売 強み弱み
人間が価値を出せる「職人プレミアム」の仕事とは

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