ソフトバンク、オーマイニュース日本法人に7億弱出資、経営を支配
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ソフトバンクのリリース |
3月に日本法人「オーマイニュース・インターナショナル株式会社」を設立し、日本市場で市民参加型ニュースサイトを立ち上げる予定。資本金1,500万円、資本準備金1,500万円、計3,000万円の30%(900万円)を普通株式として出資、別途、転換社債として6億8,400万円を出資する。
要するに、日本法人への投資としては、ohmynews社としては2,100万円しか投じない。6億9,300万円を投じるソフトバンクが、圧倒的な資本の論理で経営を支配することになる。
Ohmynewsは、2000年2月に立ち上げ、現在では韓国メディア界で確固たる地位を築いている。Ohmynews本体としては、今回の増資で得た資金を、市民参加型インターネットテレビ事業である「OhmyTV」と、英語版「オーマイニュース」の強化に投資する。
【記者コメント】
日本市場における市民参加型モデルの難しさについては、既に述べたとおり。
サイバーエージェントが2002年に読者主導型ニュースメディア「みんな特派員 」を創刊したときは、絶妙のネーミングもあって少し期待したのに、やはり儲からなかったのか、いつのまにか消えてなくなってしまった。
現在、ビジネスモデルとして経営的に成功している独立系ニュースサイトは、現在ご覧のMyNewsJapanだけだが、市民記者はなかなか育たないし、勝手に育つものでもなく、育てる資金的・時間的な余裕もまだない。
日本には市民記者が育つ素地がほとんどないので、成功させるには、相当な体力と覚悟が必要だ。ソフトバンクには、ADSLの「ヤフーBB」を強引に展開した時のような資金力で、ぜひとも記者教育と原稿料に大金を投じ、金銭的なインセンティブによって市民記者をどんどん育てて欲しい。「人の心はカネで買える」(堀江氏)。7億あれば、そこそこ買えるだろう。
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読者コメント
政府や広告主である企業等からの情報規制が掛かる大手マスコミ各社では報道しえない新規報道事業者が誕生することは、社会にとって非常に価値あることだと思います。しかし、そのような存在を快く思わない存在もあるかと思います。予想した通り、ここのサイトにも大量アクセスによるシステムダウンを謀る行為があったと書かれていましたが、十分にご留意の上、ご健闘をお祈り申し上げます。
ソフトバンクの孫代表は、在日韓国人の3世にあたられるそうで、事業内容的にもこれまでの事業の延長線上にありますし、想定内の話ですね。ビジネスパートナーないし共同事業化されては如何でしょうか?
成功するかどうか以前に「韓国」のメディアというところが気になります。マスコミによる情報操作が明るみに出ている昨今、このOhmynews社も韓国よりな記事を書きかねない気がします。それが目的でないことを祈ります。まぁ無理な話か。
記者からの追加情報