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私がミクシィをやらない理由(9月の月報)

情報提供
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過去1年のミクシィ対ユーチューブのリーチ推移。ミクシィは完全に頭打ち。
◇「ミクシィ、初値付かず」に思う
◇ミクシィで100億含み益のサイバー
◇「経営を政治に」若手の台頭を望む
◇宮内VSホリエモン、カネと女には…
◇寿司屋に入るなりコークを頼む外国人
◇今月の会員数とページビュー
Digest
  • 「ミクシィ、初値付かず」に思う
  • ミクシィで100億含み益のサイバーエージェント
  • 「経営を政治に」若手の台頭を望む
  • 宮内VSホリエモン、カネと女に気をつけろ
  • 寿司屋に入るなりコークを頼む外国人たち
9/14

「ミクシィ、初値付かず」に思う

ミクシィは、5人の取締役中、4人が昭和50年代生まれで、若い。だが、ビジネスモデルは古い。この会社、直近の決算では売上げの半分以上が求人広告事業で、実態はSNSで儲かっている会社でもないのだ。

SNS事業のほうにしても、ほとんど広告収入に依存している。広告モデルの会社というのは、結局、ミニ電通だ。グーグルにしてもそうだが、一見、既存のビジネスと異なるように見えながらも、企業に首根っこを掴まれているという点で、既存のメディアと本質的には変わらない。

景気が悪くなれば、企業は広告費を削り出す。今は景気がいいが、来年以降、景気が下向いたとき、ミクシィは果たして業績を維持できるのだろうか?初値が付かないほどの人気というのは、明らかに高過ぎだ。

私がミクシィをほとんどやらない理由は、せっかく書いた文章を、いつ消されても文句を言えないからだ。貴重な時間を割いて日記を書いた挙句、突然、消されたら、たまったものではない。要は、「消されてもかまわない」という程度の駄文しか書けない場所ということで、そんなものにいったい、何の価値があるのだろうか、と思う。

これは一過性のブームに過ぎない、というのが私の考えだ。ユーザーは20代が一番多く、その過半が女性だというが、これはヒマな証拠で、彼女らが子育てが始まり忙しくなれば止めてしまうかもしれない。そして、次の20代は、かつてのニフティサーブの電子会議室やメーリングリストのように、次の新しいコミュニティーネットへと置き換わっていくのだ。

実際、Alexaでmixi.jpとtoutube.comを比べたのが上記であるが、ミクシィは完全に横ばいで、ユーザー数が1年間も増えていない。そろそろ終わりが近づいているだろう。ここで上場して創業者利益を得たのは、笠原氏にとってはなかなかおいしい選択だったかもしれない。

インターネットの新ビジネスは、広告モデルに依存しすぎである。サイバーエージェント、ヤフー、ライブドア、グーグル、どれも同じ。みんな、ミニ電通で、したがって、社会の構造を変えるインパクトはない。

いい加減、新しいビジネスモデルで勝負する会社が、もっと増え、旧来型の大企業が潰れるほどのインパクトを与えて欲しい。

9/14

ミクシィで100億含み益のサイバーエージェント

藤田社長は、自らのブログでミクシィの上場について触れ「CAのベンチャー投資事業では初のホームランディール(一発で大きな成果を挙げる投資案件)となりました。現時点での当社の持ち株の含み益は100億を優に超えています」と記している。

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madi2008/02/01 02:51
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