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体重・体脂肪・ウエストも減らず…サントリーの申請中トクホ『大人ダカラ』、議事録伏字だらけで密室談合審議進む
上:サントリーのスポーツ飲料『DAKARA』。そのトクホ版『大人ダカラ』が現在トクホ申請中。
下:体重も体脂肪率もウエストサイズも減っていないのに、議事録では、その部分が非公開に。消費者の利益よりも企業利益を優先する、いつもの体質(「消費者」庁なのに)。

 「脂肪が気になる方、お腹周り・ウエストサイズが気になる方、肥満が気になる方へ」と表示があるのに、実はウエストサイズは減らず、体脂肪率や体重は逆に増えるとしたら、とんだイカサマ商品であるが、現在、消費者委員会の部会で審議中のサントリーの新トクホ『大人ダカラ』は、そのような代物であることが、詳細に複数の資料を突き合わせ議事録の伏字を再現することで明らかになった。政治が機能しない裏で、今年7月から議事録の一部秘密化が始まり、伏字が横行している。非公開の理由は「事業者の権利または利益の侵害のおそれ」とされるが、効果がないという情報を隠すのは消費者の権利を侵害している。審査内容を隠し密室談合で許可できることになり、ますますトクホは信用を失うことになった。(『大人ダカラ』トクホ申請の根拠サントリーウェルネスの論文はPDFダウンロード可)

【Digest】
◇トクホ以外のインチキ健康食品氾濫でトクホ審査が甘くなる構造
◇体重も体脂肪率もウエストサイズも減っていない
◇メーカーに都合の悪い議論を隠すための議事録非公開
◇たった100g痩せることに意味があるのか?

◇トクホ以外のインチキ健康食品氾濫でトクホ審査が甘くなる構造
 「特定保健用食品(トクホ)の商品の問題点ばかり指摘しているが、トクホ以外の健康食品のほうがもっとインチキだし危険だ」という意見を、この連載記事を読んでくれている知り合いから指摘された。

 トクホ以外の健康食品の問題点についても指摘してきたつもりだが、うまく伝わっていないようなので、ここで一回、整理させてもらいたい。トクホというのは、健康食品の中で国が有効性と安全性を審査して許可を与えたものだ。

 食品の中で効能効果を表示してよいのは、実はトクホだけ(ビタミン・ミネラルといった微量栄養素に限定した栄養機能食品は除く)。

 それ以外のトクホマークのないサプリメントや健康食品は、法律的には野菜や果物やお菓子などの一般食品と同じ。そうしたトクホ以外のものもまとめて「いわゆる健康食品」と総称されることが多い。

 例えば「皇潤」などで有名な飲むヒアルロン酸のサプリがあるが、以前取材した際、消費者庁食品表示課の公式見解は、「なぜかカプセルに入れてある無味無臭のただの食品」だ。

 消費者庁に言わせると、そんなものに効果効能を期待して毎月何千~何万円も払い続けるのは、騙される消費者のほうも悪い、という理屈になる。実際の健康食品が原因の健康被害なども、そうした「いわゆる健康食品」で起きているものが、ほとんどだ。

 しかし、騙されるのは消費者の自己責任というだけで済まされるべきではない、というのが筆者の考えだ。

 医薬品や農薬や食品添加物の場合は、許可を得られないと発売できないという規制がしっかりなされているため、健康食品についても同レベルの規制がなされていると思いがちだが、実際には、消費者庁がトクホ以外の「いわゆる健康食品」を取り締らないために、効能を巧みに宣伝した「トクホもどき」の食品があふれているわけだ。

 ヒアルロン酸サプリの中には、トクホに申請して却下されたのに、一般食品として効能があるかのような表示で販売を続けている例があることは、以前に報告したとおりだ。

 その結果、食品メーカーがトクホを申請するメリットが薄れてしまう。国としてはトクホに誘い込みたいわけで、そのため、トクホ審査を甘くし、議事録も可能な限り秘密扱いにする必要がでてくる。結果として、トクホの信用性が、さらに落ちる。そういう悪循環にはまりつつある。

◇体重も体脂肪率もウエストサイズも減らないのにトクホ?
 「黒烏龍茶」で有名なサントリーが、現在、新たなトクホに申請中の清涼飲料水がある。ヒットしているスポーツ飲料「DAKARA」のトクホ版で、名称は「大人ダカラ」。メーカーはまだ発表していないが、日経バイオテクなど経済メディアで報道済みである。

 効能の元となる成分は、「ケルセチン配糖体」という聞きなれない名前の新たな有効成分を含有したもの。ちなみにケルセチンとは、野菜や果物などに豊富に含まれるフラボノイドの一種だ。

 玉ねぎの皮にも多く含まれているものらしく、フジテレビの「ホンマでっか!?TV」でも取り上げられている。「若返りの秘密」だという。

 サントリーでは、そのケルセチン配糖体には、脂肪分解酵素を活性化させ、体に蓄積した脂肪の分解と燃焼を促進する、としてトクホ申請した。

 2010年にはトクホ申請されていたのだが、新成分ということで、食品安全委員会での安全性の審査が行われ、2012年3月にようやくその安全性についての答申がでた。

 ようやく2012年7月になって、前回紹介した「ペプシスペシャル」と一緒に、最終的にトクホの許可の是非を審査する消費者委員会の「新開発食品調査部会」にて審議された様子である。

 「様子」と少し言葉を濁さざるをえないのも、前回の記事にも書いたが、この回から、部会の議事録の秘密化が突然、始まったからだ。審議している商品名、メーカー名、有効成分なども、すべて伏字になってしまったため、断定的なことが言えない。しかし、消費者庁が定期的に発表している新たなトクホ商品の消費者委員会への諮問に関するプレスリリースと、消費者委員からの答申のプレスリリースを比較すると、今、何が審議中なのか、は分かる。

 それを頭に入れてから議事録を読むと、だいたい推測がつくというわけだ。

 その「大人ダカラ」という清涼飲料水だが、サントリーが効能としてうたいたい内容としては、以下のとおりである。

「体にたまった脂肪は、一度分解しないと消費できません。本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体にたまった脂肪を分解するのを助けます。体脂肪が気になる方、お腹周り・ウエストサイズが気になる方、肥満が気になる方に適しています」
 議事録を観てみたところ、冒頭から伏字で恐縮だが、

「○□□□委員 この製品の最も重要な科学的エビデンスになったのが、□□□試験ですが、それを見ますと、確かにCTによる□□□の面積は有意に減少しているわけです。ところが、□□□も□□□も□□□も□□□も減少していないのです。そのことによって、表示が□□□と書いてあるのですが、一体、□□□が本当に減ったと言えるのかどうか。~どう解釈したらいいのでしょうか」

とある.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



サントリーの申請中トクホ「大人ダカラ」の論文に示された効能。体重、BMI、体脂肪率は増えていて、ウエスト周囲径は17㎜減っているが偶然の誤差範囲。

 

体脂肪効果をうたうトクホ比較。新しいトクホほど効果は低くくなっていることが一目瞭然。
オーストラリアの体重減少効果の基準

 

 

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