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『朝日新聞』がタダで読めるはずだったのに・・・3

情報提供
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ASA 朝日新聞サービスアンカー
 朝日新聞もしもしセンター、消費生活総合センター、新聞公正取引協議会に問い合わせて1カ月。3カ月新聞をタダで読める件はそのまま。また新聞を購読したくても、この件が解決しないと気分もよくない。まずは返金してもらわなくてはいけない。
Digest
  • 朝日本社公認の「東部朝日会」
  • 「毎月、何件かある」
  • 生きていくためにやる
  • こちらが登録した
  • 本社は「関係ありません」だし…
  • 怒りのぶつけどころがない
  • 大きいものと小さいものの闘い
  • セールス団体に所属しないとダメ
  • 押し紙って?
  • セールスマンを雇いたくない販売所が圧倒的に多い
  • 千円札が4枚

 販売所の所長あてに電話して、普及担当がやってきたこと、3カ月タダにすると言われたのにウソをつかれたこと、朝日のもしもしセンターで「対応いたしかねる」と言われたことなどを説明した。

 「申し訳ありません。無料だと言われた期間、お支払いされた分を返金します」と所長。

--お金、返してくれるんですか?

 「お返しします」

 これにはちょっと拍子抜け。お金も持ってきてくれると言う。

わたしが話すことを所長は疑うこともなく、電話の応対は最初からとてもいい感じだった。

この所長は、とてもいい人なのかもしれない。いや、クレーマーにはお金を返しておけばもう文句は言わないだろうと思っているのかもしれない。

 そのあたりが気になったわたしは、「お話も聞きたいので取りに伺います」と電話を切った。

◇ASAにお金をとりに行った
 販売所ASAで所長が対応してくれた。
 「10月分の返金ということで」と、封筒に入ったお金を差し出された。

--こういうこと、よくあるんですか?

 「あった時点で代金はいただかないんですが、先にもらってしまったので。基本的にはないんです」

--朝日をタダで読んでいる人や値引きしてもらって読んでいる人とかいて、定額だとバカみたいだと思うんですよ。

 「基本的にそういうこと(タダ、値引き)はやっていないです」

--どう対応したらいいんですか?まけてもらえるとラッキーじゃないですか。そういう人もまわりにいるし。

 「セールスマンが自腹を切ってやっているということになるので」

朝日本社公認の「東部朝日会」

--このプロモーションの人(うちにやってきた普及担当者)は、朝日が雇った人ですか?

 「細かく言うと東部朝日会と言って、この近辺の集まりの中で募集をかけたセールスチームで、登録上は朝日本社の公認になります。末端でそういうことをやる人を雇ってしまうのが現状で、それを排除していく方向なんです」

--この人、今は、どうしているんですか?

 「たぶんもう、いないのでは。こればかりは、わかりません。審査はするけれど、悪さをして逃げていくんです」

--わたし、朝日には「対応いたしかねる」と言われたんですよ。

 「本社が認めているというだけで、本社が雇った人ではありません。任意団体として募集をかけ、集まってきたセールスチームと我々が契約し、派遣されてきたその日だけのセールス、ということで…。(彼らによる)営業を認めている状態なんですが、審査が通って来ているので、(販売店としても)そのままお願いしているんですが、あとからこういうことがわかることがあります」

--20年くらい朝日新聞をとっていて、公取にも言ったんですけど、こういうことがあると朝日のイメージが悪いじゃないですか。再販制とは別の話です。だまされたわたしが悪いということですか?

 「とんでもありません」

--新聞は値引きはしないということですよね。でも、1,000円で読んでいる人いるんですよ。タダの人もいるし。

 高橋太郎さんの報告「あなた、新聞にいくら払っていますか?」(『My News Japan』2004年11月26日より)で、彼は3カ月1,000円で『朝日新聞』を読んだと言っていましたが、その後のことを彼に話を聞くと、今度は別の朝日の拡販員がやってきて「3カ月無料で読んだ」と言っていた。
 結局、彼の場合、半年間3,000円で『朝日新聞』を読んだことになる。

 「申し訳ないです。うちではやっていないので、すみません」

「毎月、何件かある」

--朝日さんからのノルマとか大変なのかな思ったりもするんですよ。本社に言ったら取り扱ってくれないし。でも、これ、こちらの損害ですよね。

 「しょうがないです。こちらが認めて雇ったセールスマンですので。こちらに責任があります。もちろん注意をするんですけど、もういないと思うんで・・・。もしセールス団長にお話が聞きたいのなら取り次ぎますけど、同じような説明になってしまうと思うのですが、申し訳ないです」

--わたしのようなケースは多いんですか?

 「正直、毎月何件かありますね」

--安くしてもらったらラッキーと思うんじゃないですかね。

 「…そうなんですよね」

--どう対応したらいいですか?

 「うちとしては、今回の件は申し訳ないです」

--再販制を守っていくんだったら、(実態は定価販売を)守ってないって言ってくれたほうがいいなと思います。

 「基準はそうなっていて、でも現場でどうしても一件、二件とほしくてやってしまうということがあります」

生きていくためにやる

--ノルマがきついということですか?

 「そういうのではないんですが、

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いわさき2009/05/26 07:36
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