武田バイオ研前で住民反対デモ 「市民参加の安全協定」「動物実験削減」求め
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2月19日に完成予定の武田薬品湘南研究所(上)と、その場所(下)地図中「小塚」の上にある長方形の緑色部分2つが武田薬品湘南研究所建設地。その東側、目と鼻の先には、湘南地方随一の産婦人科を持つ総合病院「湘南鎌倉病院」が建設された。 |
- Digest
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- 完成間近な武田薬品湘南研究所前で反対パレード
- 市民が参加出来ない安全協定、形だけの公害調停
- 動物実験にまつわる情報公開の拒否
- 世界的に盛りあがる動物実験反対と規制の無い日本
- なぜ武田薬品は新薬の開発を急ぐのか?
完成間近な武田薬品湘南研究所前で反対パレード
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集会所の周りでデモパレードを先導する為に待機する神奈川県警![]() |
午前10時、集合場所である藤沢市の村岡城址公園を訪れると、公園の周りには幾人もの警察官の姿が目に入った。日本ではこういったパレードをするには警察の許可がいるという事を思い出した。
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動物実験に反対するため、着ぐるみを着て集会に参加する市民![]() |
シュピレヒコールを聞いて、いかに武田薬品が住民の要望を受け入れずに研究所の建設を進めてきたか、を実感した。
シュピレヒコールの内容は
1、 市民参加の安全協定を締結させましょう!
2、 市民が参加しない協定は不安です!
3、 焼却炉以外にも問題は山積みです!
4、 目と鼻の先でP3実験、やらせません!
5、 大量の実験動物を削減させましょう!
6、 排水、排気を研究所内で再利用させましょう!
7、 排水を公共下水道に入れさせません!
8、 汚れた空気は住宅街を直撃します!
9、 子供達が安心して暮らせる未来を作りましょう!
市民が参加出来ない安全協定、形だけの公害調停
このデモパレードを主宰した武田問題対策連絡会の小林麻須男氏に、この集会とパレードの主旨を聞いた。武田問題対策連絡会・小林麻須男氏「武田薬品は新研究所で、P3レベル(炭疽菌、腸チフス菌、エイズウイルス、鳥インフルエンザウイルス等)の実験を行なう場合、行政(藤沢・鎌倉両市)と協議して行なうと言っていますが、その話し合いに市民を入れて欲しい、ということです」
市民が話し合いの場に参加出来る安全協定については現在、藤沢・鎌倉両市との間で話合われていて、HPでも閲覧できる。
参考HP:藤沢市 武田薬品工業株式会社湘南研究所の環境保全に関する協定のお知らせ
藤沢市の環境保全課に問い合せると、2月1日づけの協定書(案)で下記のように住民との連絡会議を設置し、交流や意見交換を行う予定だと言う。
第3条 甲及び乙は,協定第4条の地域住民との相互理解を推進するために、村岡地区自治町内会連合会を窓口として、小塚町内会、小塚東町内会、高谷町内会、宮前町内会、渡内町内会、渡内北町内会及び渡内西町内会の協力を得て、環境保全に関する連絡会議を設置し、交流や意見交換を行うものとする。これに対し、武田問題対策連絡会の小林氏は「今まで武田薬品は、連絡会や説明会と称して会合を開くが、一方的に連絡や説明をするだけで住民を交えて話し合いに応じてくれない。そう言った一方通行の連絡会でなく、地域住民をも交えた協議をして欲しい」と言う。
この件について武田薬品地域行政対応担当(0467−47−6780)野村氏に話を聞いた
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新研究所の前でデモパレードを行なう市民約100名
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