NHK「あさイチ」の放射能検査 訂正後のデータも疑惑だらけ
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11月24日のNHK朝イチ。セシウムの測定値と、測定値ゼロという表示は訂正された。 |
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- NHKようやく一部間違いを認めるが…
- 目黒区一家のセシウム137の発生源は何か?
- 福士教授のデータから垣間見える測定体制のズサンさ
- 放送したNHKの責任を再質問
NHKようやく一部間違いを認めるが…
筆者が質問状を出すなどして不自然な点を指摘してきたNHK「朝イチ」が、その間違いの一部をようやく認めた。11月24日の放送では、10月17日に放送された「放射能 食卓まるごと調査」での数値の訂正を行なった。
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番組HPに記載されている訂正事項。セシウムの値については訂正。カリウム40についてはまだ検証中。![]() |
番組ホームページに記載された訂正後の値(左図)では、「セシウム134」が検出されたケースは全て不検出に改められた。「ビスマス214」という別の放射性物質との間違えであったのだという。
また検出限界ゼロという表示についても訂正され、不検出の場合の検出限界は大体5~7ベクレル/kg程度であることが明示された。
しかし、水道水からミネラルウォーターの1千倍の濃度で検出された天然の放射性物質「カリウム40」の値については再検証中で、詳細は12月15日に放送予定だという。
筆者が10月29日の記事で指摘した問題点のいくつかは訂正されたものの、それでもなお様々な疑問点は残ったままだ。
目黒区一家のセシウム137の発生源は何か?
訂正の結果、今回の調査で検出されたのは目黒区の島田さん一家の「セシウム137」の1件だけとなった。そのセシウム137は、どこから出てきたものとなるのだろうか。
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セシウム137が検出された目黒区島田さん一家の9月28日の献立。![]() |
セシウム137が検出された9月28日の島田さん一家の献立が、右図だ。特段汚染源と考えられる食材は使われていない。
前回も指摘したが、今回の原発事故が原因であれば同時にセシウム134も検出されているはずだ。福島第一原発から放出されたセシウムは、セシウム134と137が1:1の割合。多くの食品の測定結果のほとんどでも、セシウム134と137の両方が検出されている。
半減期が2年と短いセシウム134が検出されず、30年と長いセシウム137だけが検出された場合、その発生源は、1986年のチェルノブイリ事故やそれ以前の核実験のフォールアウト(死の灰)などが原因
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日常食のセシウム濃度の経年変化
セシウム137が検出された目黒区島田さん一家の9月28日の測定データの一部。赤線は筆者。
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読者コメント
この番組は番制の経済社会情報番組が担当のハズで、花形?部局としてはライツーかな!?「プロジェクトX」でもお詫びが大変だったと今井彰元EPが書いている。だからやつ等はアカン!と報道局が言うのか(笑い)
クローズアップ現代だともっと厄介だったかな。番制VS報道の競い合いが。
NHKに間違いを認めさせた植田武智さんは偉い。そして地道な努力に頭が下がる思いだ。
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