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「インド人も観光だけ」なガンガーの朝

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日の出がにぎわうガンジス河
 朝の5時過ぎ、5Fから下に降りると、門番はまだ寝ていたので起こして開けてもらう。ゲストハウスにエレベータはないので、また登るのは一苦労なのだ。この急な階段を行き来するのは60代とかになると大変だろう、などと思っていたが、欧米の老夫婦の団体がけっこう屋上のレストラン(6F)に陣取ってたりするから、意外とそうでもないのかもしれない。
Digest
  • 主流は「ボートから見物」
  • 洗剤、ウンチも浄化される?
  • 新聞と同じ絶滅危惧種

主流は「ボートから見物」

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難民みたいにスシ詰めで、たくさんのボートが出ている

夜明け前にガンガーに出ると、既に人がたくさんいた。ガートでは、まだ寒いというのに、河の水につかり、手をあわせて祈りをささげ、沐浴を始める人がいる。鼻をつまんで全身を2回、3回と水面下に潜る人もいる。半そでで肌寒いくらいだったので、おそらく気温は5度くらいだ。そして、それ以上に多いのが、それを見物するたくさんのボート。

一番驚いたのは、沐浴する人よりもはるかに多くの人たちが、見物だけしていることだった。とにかくボートの数が多いのだ。

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本物の沐浴者も確かにいる

大きく分けると、①「観光客」(うちインド人も半分以上)、②「商売系の人」(ガンガーにたむける花を売ったりボートに乗せたり沐浴前の人の髭を剃ったり)、そして③「沐浴に来たヒンズー教徒」の3種類の人がいるのだが、①の観光客と②の商売系の人を合わせると、沐浴者のゆうに10倍はいた。

事前のイメージとしては、13億人もいるインド人が、ヒンズー最大の聖地であるガンガーに大挙として押し寄せ、夜明けとともに次々と河に浸かって沐浴を始め、河は「夏のプールの芋洗い状態」のごとく大混雑、これは物凄い風景に違いない、と思っていたのだが、実際にインド人が押し寄せていたのは、むしろボートからの沐浴見物のほうだった。

かなりうがった見方をすると、最初は、この沐浴する人たちは、観光客誘致のために政府に雇われたサクラなんじゃないか、とも思った。だが、日の出とともに、確かに高齢者を中心に、しっかり自発的に沐浴する人たちが一定数いることを確認したので、やらせでないことは分かった

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小学生くらいの集団課外授業的観光。日本でいう京都みたいなもん。

花拾いの少女。生きるために使えるものは再利用するのだ。

子供がたくましい。チャイルドワークは標準。

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