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サービスの概念がない国

情報提供
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本場のラッシーはどこで飲んでもおいしい。素焼きの器(使い捨てらしい)もいい。大衆食堂にて。
 バラナシにやってきた時点で、インドに来て3週間めに突入していたが、この時点で、腹の調子は何ともなかった。問題は、目鼻のほうである。現地の移動手段は、ほとんどオートリキシャか人力車なので、破壊された道路から舞い上がる粉塵や燃費の悪そうなオートリキシャの排ガスをもろに受ける。そして、インドカレーは香辛料が強くて辛いので、目と鼻の腺が異常をきたす。どうもインドは、目鼻喉が強くないと生活がつらいようだ。バラナシにいるころから、鼻が詰まって、頭がぼーっとして、息苦しくなってきた。
Digest
  • ルームサービスを承らないホテル
  • 値引きしてでもサインがほしいインド人
  • 常に交渉が必要なインド
  • 極力、仕事はしない

ルームサービスを承らないホテル

というわけで、ラマダホテルでは、ダルいのでインルームダイニング(400ルピー)にしようと思い、内線ボタンを押すと、「インルームはチャージャブルだから、あなたは下のフロアに降りてコーヒーショップで食べてくれ」とエラそうに主張しはじめた。意味がわからない。

朝食ビュッフェが無料なことなど分かっている。あえて、in room diningのメニューを見て部屋からin room diningのボタンを押して注文しているんじゃないか。In room diningの注文を断るホテルには、はじめて遭遇した。

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日中は結局、マックのベジメニューで腹を足すことが多くなった。マックは偉大だ。

ああ、これがインド人らしいところなんだろうな、と思った。9時半と朝食真っ只中の時間帯で、その急いでる風な様子から、要は部屋に配達する人手が足りないから、ビュッフェで勝手にとって食べてほしいのだろう。団体でも入って、てんてこ舞いなのではないか。

だったらそう言えばいいし、申し訳ないが今日は無理だ、すまないが時間がかかってしまう、とか言えば済む話なのだが、インド人は謝ることができない国民なのだろう。「深夜特急」の沢木とイギリス人の会話を思い出した。

 英語やフランス語やたぶん中国語や日本語にもあって、ヒンドゥー語にない言葉が3つあるが、それが何かわかるか。私が首を振ると、キャロラインが教えてくれた。「ありがとう、すみません、どうぞ、の3つよ」この3つの言葉は、本来は存在するのだが、使われないためほとんど死語になっているという。使われない理由はやはりカーストにあるらしい。
--『深夜特急3―インド・ネパール―』より

グローバルチェーンの「ラマダ」(4つ星)でもこうなのだから疲れるが、これがインドらしさなのだろう。

値引きしてでもサインがほしいインド人

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インドのチャイ(ミルクティー)は濃厚で最高にうまい@バラナシのチャイ屋

その後、デリー近郊で地元オベロイ系の「トライデント」というホテルに泊まった際も、インドらしさを感じることがあった。部屋を移ることになり、ネット上から2泊分をブッキングして決済した。ロビーで鍵を受け取るだけだ。

「5 or 10分まって」というので待っていると、なかなか出てこない。その後、「そこの喫茶店でコーヒー飲んでてくれ、フリーだ」と言い出した

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内庭に水が張ってあるトライデントホテル。部屋からの眺め。円高でホテルは割安。

店員のサービスレベルの低さは、買い物が苦痛なレベル。日本の訓練されかた、高水準のマニュアルサービスは異常。写真はムンバイのショップ。

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