列に並べないインド人
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「Kingdom of Dreams」の特設会場 |
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- 教育しなかったイギリス
- 自宅と公共の場の区別がないインド人
- ボリウッド=米国のアクション映画=日本のお笑い番組
ベンガルールの鉄道駅のチケットカウンターでも、インド人が殺到していて、もちろん列に並ぶという発想など見られず、デカい声を出して手を伸ばし、駅員に呼び掛けているのだった。駅員のほうも、順番に並ばせようという発想はなく、適当に書類を受け取ってはチケットと交換している。これはもう、とても外国人には参入不可能な世界だ。
教育しなかったイギリス
僕は途中から、インド人たちを「ゴキブリ民族」と呼んでいた。廃墟のようなゴミだらけの破壊された街に住み、地べたに寝転び、えさを見つけたゴキブリのように飲食店やチケットのカウンターに群がる。人間は、並ぶのだよ、順番に。
実に不思議なのは、統治する側にいた英国では、列に並ぶこと(しかもフォーク型=レジが3つあっても1列に並び空いた順に進む)が徹底して根付いていることだ。私は、イギリスが、インドを単に収奪の対象としており、植民地の人間に教育を施さなかったのではないか、という仮説を持った。
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敷地内に併設された飲食街。この空はハリボテなのだがよくできていて、テーマパークみたい。![]() |
こうなると、すべての公共の場に、外国人専用のカウンター(主要駅には既にある)を作るしかなくなる。考え方がまったく異なるのだから。
こういうのを「民度が低い」と言う。これは高低の問題であって、カルチャーの問題ではないからだ。一定の方向に進化する類の話だから、50年後はインド人も列に並ぶようになっているはずだ。
自宅と公共の場の区別がないインド人
ミュージカルスポットは、なかなか立派な、ハリボテの建物だった。小さなテーマパークのようだ。平日なのに満員で、外国人は見た感じ、2割くらいを占めている。
舞台が始まり、しばらくすると、私の左の席の人が帰ったとみるや、1つ隣から異動してきて、ドカっと足を前の人の肘掛けの上に載せ始めた。おまえの家じゃないんだから、そんなことしたら前の人が迷惑だし、臭いだろうが…。
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なんと普通に駅前の歩道に面しているトイレ(@デリー)。ものすごい異臭が漂う。これも、自宅と公共の場の区別がない一例。![]() |
2つ右の席の若い女性は、上演中に4回電話がかかってきて、普通に「ハロー?」と電話に出て、ごく普通に会話を始めた。ミュージカル上演真っ最中にもかかわらず、である
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演出はなかなかのものだった
チケット
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