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日本リーバ「ダヴ モイスチャーコンディショナー」

情報提供
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日本リーバ「ダヴ モイスチャーコンディショナー」
 シャンプーと同じく一緒に使うのがコンディショナーだ。最近はリンスではなく、コンディショナーという。


前回のシャンプーに続き、コンディショナーも同じく採点してみたところ、合成界面活性剤4種、合成ポリマー3種、毒性添加物2種。×13個の採点結果となり、容認ラインを8ポイント超過して不合格である。

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「ダヴ モイスチャーコンディショナー」成分

シャンプー後の髪に潤いを与える役割がリンス(コンディショナー)。髪の櫛通りをよくする、光沢を与える、静電気を防ぐ、髪の表面を保護する役目だ。その目的のため、この商品には陽イオン性の合成ポリマー、陽イオン合成界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド)を加えていると思われる。

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   〔採点表〕

成分表示に混乱も見られるようだ。

成分中の「モノステアリン酸ポリエチレングリコール」「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」は種別許可名称である。

「種別許可名称」とは、1981年から1999年にかけて化粧品の許可手続きの簡略・迅速化のため、多くの成分を統一的に命名した時の名称である。また、2001年4月の全成分表示以前に使用されていた表示に「表示別名称」というのがある。2004年4月末まで暫定的に使用を認めてきた。

現在の成分表示「表示名称」は、日本化粧品工業連合会が厚生労働省の要請に基づいて、INCI(国際化粧品成分命名法)に対応させて命名した名称だ。化粧品の容器か包装箱など消費者の見やすい場所に表示することになっている。

「ダヴ モイスチャーコンディショナー」は移行期を経て種別許可名称(あるいは表示別名称)表記で販売されている例でもある。大手としては珍しいのではないか。

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  不合格ラインを
  8ポイント超過。

表示名称は「モノステアリン酸ポリエチレングリコール」は「ステアリン酸PEG」、「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」は「ラウレス」となる(ただし、PEGとラウレスの後に数字が入るが不明である)。

ひとつの表示をとっても、たとえば「ポリオキシエチレンラウリルエーテル」と「ラウレス」が同じ成分と思えないだろう。文字数が多いと全成分の表示がしづらいための簡略化の意味もあるようだが、後者(表示名称)のほうがどんなものが入っているかがわかりづらくなっている。

 その是非はともかく、化粧品原料の表示名称の決定をしている日本化粧品工業連合会編『日本化粧品成分表示名称事典』で示している成分用途は、ステアリン酸PEGとラウレスともに「乳化剤」。これでは、合成界面活性剤であることがわからない。消費者の立場にたっていない、ということがよくわかる。

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DNA2008/02/01 02:50
調査員2008/02/01 02:49
研究員2008/02/01 02:49
被害者の一人2008/02/01 02:49
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