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ライオン・サンスターの歯磨き粉、M&Msのチョコに要注意 ナノ粒子「酸化チタン」に発がんリスク

情報提供
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売り上げ上位10位以内の歯磨き粉で「酸化チタン」使用の製品。「不使用」の製品一覧は6つめの画像参照。
 今年5月、ダンキンドーナツの株主総会で、ナノ粒子削減の動議に株主の2割が賛成するなど、米国で社会問題化しつつあるナノテクノロジー。物質をウイルスなどと同じナノサイズに加工することで、体内に吸収されやすくなりすぎ、物質の酸化反応を増加させ、酸化ストレスや炎症の増加から発がんの原因になる、といった危険性が指摘されている。具体的な物質名としては、食品に使われる「ナノ粒子」の多くは「二酸化チタン」で、米国ではチョコレートのコーティングやドーナッツの粉砂糖に大量に使用されている。筆者が日本国内での使用状況を調べたところ、コンビニやキオスクでも売られている「M&M'sチョコレート」や、ライオン・サンスターが発売する歯磨き粉のほぼ全製品に、軒並み添加されていることがわかった。製品の成分表示をよく見て選んでいただきたい。(歯磨き粉売れ筋20品の成分表一覧付き)
Digest
  • 「遺伝子組み換え」と並び消費者の懸念が強い「ナノ粒子」
  • 全身に浸透し、酸化ストレス・炎症・ガンの原因に
  • アメリカの食品中ナノ粒子86品中82品が「二酸化チタン」
  • ダンキンドーナッツに高濃度添加が株主総会で問題に
  • ◇日本の食品はM&M'sなどを除き代替済み
  • 歯磨き粉の着色料には日米でも使用

「遺伝子組み換え」と並び消費者の懸念が強い「ナノ粒子」

遺伝子組み換え食品など「バイオテクノロジー」と並んで、世界の環境団体や消費者団体から環境や健康の影響が懸念されているのが「ナノテクノロジー」だ。

「ナノ」とは、長さや大きさを示す単位の一つ。1ナノメートルは、10億分の1メートルにあたる。インフルエンザウイルスが100ナノメートルにあたり、目に見ることができない電子顕微鏡の世界である。

ナノテクノロジーとは、そうしたウイルスレベルのサイズで、物を作り出したり、加工したりする技術のこと。

2000年1月に米国で発表された「国家ナノテクノロジー優先施策(National Nano-technology Initiative :NNI)」に示されている具体的な目標では「連邦議会図書館の全蔵書を角砂糖の大きさに収める」、「鉄より10倍も強い新材料を開発して全ての乗り物を軽くして燃費を下げる」、「がん細胞を検知してそこを狙い撃ちして遺伝子や薬物を送り込む」など様々な分野で、夢のような目標が掲げられている

夢の技術ともてはやされる一方で、そうしたナノサイズの物質が日常生活の中で増えることに対して、安全性の問題も指摘されてきた。

全身に浸透し、酸化ストレス・炎症・ガンの原因に

ナノ粒子の危険性は、個別の物質の毒性もあるが、それよりもサイズが小さくなることでの有害性の増加が問題となる。

サイズが細胞よりはるかに小さいため、いったん体内に入ると、血液によって運ばれて全身をめぐり、あらゆる臓器に浸透する。また、脳や胎盤を通る血管には、有害物質が脳や胎児へ届かないように特殊なバリアがあるが、ナノ粒子は、そのバリアをも通過してしまうことが分かっている。

さらに、サイズが小さくなることで、有害性は増す。物質の表面積が大きくなり、酸化反応しやすくなるのだ。たとえば、

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食品添加物の「二酸化チタン」でも、36%はナノ粒子サイズのものを含んでいる。

M&Mチョコレートには「二酸化チタン」の表示がある。明治のマーブルチョコレートは不使用。

アメリカのダンキンドーナッツのHPには成分表示があるが、日本のミスタードーナッツのHPには成分表示がない。

都内のドラッグストアの歯磨き売り場

日本の歯磨き売り上げトップ20位の商品で「二酸化チタン」の使用の有無を調べた結果。商品名赤字のものが「不使用」。ライオン・サンスターはほぼ「有り」だが、花王は「無し」が多いのが特徴。

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