『行列』大渕弁護士、またも元依頼者女性から訴えられる 「139万円支払ったのに2年間で渡された資料は2点だけ」
大渕愛子弁護士を訴えたBさん。「きちんと取材や問い合わせに応じてお話してくれれば、誤解や行き違いの一部は解決できると思うのですが……」と語っている。 |
- Digest
-
- 世界でたった1人の味方
- 慰謝料請求の示談交渉で“顧問料契約”の疑問
- 有料面談でペット・恋人・マナー講座・スピリチャル・占いの話
- 大渕弁護士が船橋市まで出むく
- 調査報告書等は一切作成されず?
- 行政相手なのに市担当者に慰謝請求
- ホームページ作成で別会社に料金支払い
世界でたった1人の味方
「やった――。やっと弁護士さんが話を聞いてくれる。おぼれる者がようやく掴んだワラのような感じでした。どうしようかと悩みに悩んでいた私の、世界で1人だけの味方が現れた。そんな気さえしていました」
2011年1月、インターネットで探した大渕愛子弁護士に仕事を依頼したときのBさんの率直な感想である。彼女がそこまで思うのも、それまでの経緯を考えると無理もない。
Bさんは、介護のために母親を田舎から引き取り、地元・千葉県船橋市内の施設で、ショートステイやデイケアを利用しながら介護を続けていた。
2010年9月28日、母が施設から帰ってくる時刻に船橋市の担当者が自宅をたずね「お母さんは返しません」と言った。突然のことにBさんは驚いたが、その日の夜に虐待の疑いをかけられたことによる措置だと知った。
このような事情で母親は船橋市が関係するどこかの施設に入れられ、Bさんは会えなくなってしまった。
「一体何が起きたのかと、何度も役所に出向きましたが埒があきませんでした。情報開示請求もしましたが、まったくダメです。治療もしなければならないし、母に会わせてくださいと言ってもまったく聞き入られなかったのです」
とBさんは言う。どうしたらいいかわからなかったため、まず、市が窓口になっている30分無料相談の弁護士に事情を話したが解決への道は探れず、千葉県や東京都の弁護士会を訪ねて事情を説明しても弁護士は紹介してもらえず、インターネットを頼り大阪や神奈川も含めて、助けてくれそうな弁護士をさがしまわったという。
「私のような団地のオバサンに弁護士の知り合いもなく、まさか弁護士の先生にお世話になるなんて夢にも思っていなかったので、考えられるキーワードをもとに探し続けたんです」
10人くらいの弁護士に連絡し、4人に直接会ったが、高齢者虐待防止法やそれに関連する事件に詳しい弁護士が見つからずに困り果てた。その間にもBさんは船橋市にかけあったが、取り合ってもらえなかったという。
「田舎で探すより東京がいいに違いない。東京なら中心の銀座だ」と銀座にある弁護士事務所を探していたところ、当時大渕愛子弁護士が代表を務めていた「法律事務所インフィニティ」を見つけ電話した。
「それは2010年の12月だったのですが、電話に出たのは事務局のKさんで、30分間も私の話を聞いてくださったんです。ものすごく親切に聞いてくれたので、ああー、よかった。ようやく見つけた、と本当に嬉しかったのです」
突然、母親に会えなくなって右往左往していたBさんに、ようやく明るい光が差しだしたのである。
年が明けた2011年1月7日に事務局のKさんから電話があり、1月13日の午後4時に面談が取れるとの連絡が入った。こうしてBさんは初めて大渕弁護士と面談し、これまでの経緯を話して、市とのやりとりを録音したICレコーダーや資料を預けて帰った。
いまから振り返れば、このときにきちんと大渕弁護士に渡した資料の内容を記録したり、コピーを取っておくべきだった。
「でも、相手は弁護士さんですし、ふつうのオバサンが何かにそなえて記録して資料を保存しておくなんて・・・。普通の人は考えないと思います。私がバカだったのかもしれませんけど・・・」
最初に交わした契約書。毎月3万1500円の顧問料を支払う内容になっている。結果が早期に出なければ、顧客はずっと払い続けることになる。 |
慰謝料請求の示談交渉で“顧問料契約”の疑問
さて、その後はどうなったか。
「1月19日に大渕さんからメールがあり、『力になれるし、行政に対してプッシュする力があなたには必要だと思うので、依頼をお受けします』。顧問料、相談料、着手金はいくら、と説明があり、『これでよければ1月24日にお会いします』という内容でした。私はすぐに、お願いします! と飛びつきました」
こうして1月24日の面談でBさんはお金を支払い、契約書を取り交わして船橋市との交渉を大渕弁護士に依頼した。ところが、この契約書がトラブルの原因の一つなのだった
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り8,046字/全文9,839字
委任業務の中で、大渕弁護士が調査して顧客に渡したのがこれ。インターネットで誰でも取得できるものだ。3枚つづりのうちの1枚目。
大渕弁護士が出した書面には、業務をたくさん実行していたと示すため時系列で年表のようなものが作られている。これらのプロセスについてきちんと報告されなかったとBさんは言う。また、クライアントのBさんの姉との面談に相当な時間を費やしていることがわかる。
Bさんから大渕弁護士への支払い状況。金額については双方の主張が一致している。
(上)Bさんがホームページ制作を依頼したデザインマーケット。社名が、大渕愛子氏が代表取締役を務めるアムールチャイナビジョン株式会社であり、一番下には「アムールチャイナビジョンデザインマーケット事業部」とある。(下)大渕愛子弁護士が代表取締役をつとめるアムールチャイナビジョン株式会社。取締役はBさんがホームページを依頼した担当者だ。法律相談以外にホームページ文書チェックと運用のためにBさんは毎月3万1500円を払い続けていた。
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
我々からすれば「100人の中から探しだした、頼れるたった一人」の弁護士だけど、弁護士からすれば「100人の客の中の一人」に過ぎなかったわけで、彼らに言わすと「見解の違い」で済む問題、根は深い。
RT @takapon216: 『行列』大渕弁護士、またも元依頼者女性から訴えられる 「139万円支払ったのに2年間で渡された資料は2点だけ」:MyNewsJapan
facebookコメント
読者コメント
悪い奴だな大渕は
下のコメントで10月となっていますが9月です。
第2回口頭弁論2014年9月11日(木)午前10時、東京地方裁判所606号法廷。誰でも傍聴できます。
第2回口頭弁論
2014年10月11日(木)午前10時 東京地裁第606号法廷
第1回口頭弁論
2014年7月23日(水)午前10:30
東京地裁第704号法廷
大渕弁護士に依頼して、悪質な契約を結ばされて被害に遭ったかた、情報提供ください。ほかにも沢山いるようです。左列「情報提供」コーナーより。
https://www.mynewsjapan.com/news_providers/add/
記者からの追加情報
7月23日(水)午前10時30分東京地裁第704号法廷
地下鉄「霞ヶ関駅」A1番出口すぐ。裁判所建物の正面入り口のセキュリティゲートで手荷物検査。その後7階の704号法廷へ。身分証明書その他まったく必要ありません。
本文:全約9900字のうち約8100字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい
新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)