林 克明記者のプロフィール
最終更新日 : 2023/06/13

林 克明(hayasshi masaaki)
- 性別男性
- メールアドレス--
- 生年月--
- その他連絡先--
- 住所東京都
- SNS--
- 職業メディア関係者
経歴/コメントなど
ジャーナリスト。1960年長野県生れ。業界誌記者を経て89年より週刊誌記者として働く。
95年から1年10ヶ月、モスクワに住みチェチェン戦争を取材。環境問題をはじめ、社会問題を主なテーマとする。特定の人物を通して社会や歴史を見ることに興味がある。2001年「ジャーナリストの誕生」で第9回週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。1996年「カフカスの小さな國」(現ロシア・チェチェン戦争の628日)で第3回小学館ノンフィクション賞受賞。
95年から1年10ヶ月、モスクワに住みチェチェン戦争を取材。環境問題をはじめ、社会問題を主なテーマとする。特定の人物を通して社会や歴史を見ることに興味がある。2001年「ジャーナリストの誕生」で第9回週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。1996年「カフカスの小さな國」(現ロシア・チェチェン戦争の628日)で第3回小学館ノンフィクション賞受賞。
最新刊「ロシア・チェチェン戦争の628日~ウクライナ侵攻の原点に迫る」(清談社publico)、「増補版プーチン政権の闇」(高文研)、「秘密保護法ーー社会はどう変わるのか」(集英社新書、共著)「ブラック大学 早稲田」(同時代社)、
写真集『チェチェン 屈せざる人々』(岩波書店・在庫ゼロ)。共著に『チェチェンで何が起こっているのか』(高文研・現在増補改訂版作成中)『安ければそれでいいのか!?』(コモンズ),『トヨタの闇』(ちくま文庫)などがある。
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「note」HayashiMasaaki林克明ジャーナリスト
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林克明の記事一覧
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乗客が前腕切断、轢いた電車は次駅へ 運転士車掌駅員は気づかず 東京メトロ半蔵門線「住吉駅」でホームから転落、5分以上放置飲酒した男性が地下鉄ホームから転落し、5分以上も発見されないまま電車に轢かれ、右前腕を切断されてしまった。しかも、轢いた電車は何事もなかったかのように次の駅に向けて運行。他の乗客も運転士も車掌も駅ホーム監視員も気づかなかったのか、重傷の転落客をそのままにしてしまった。事後一分後にホーム上の乗客に発見されたとはいえ、普通では考えられない事故が2016年12月、東京メトロ半蔵門線・住吉駅で実際に起きた。一命はとりとめたものの男性は重傷を負い、一生義手の生活を送らねばならない。男性の知人から、この特異な地下鉄事故について本サイトに情報提供があり調査に着手した。人身傷害事故の10人に6人が酔客、死傷者の10人に8人が男性とのデータもあり“明日は我が身”だ。当事者の男性と一緒に事故現場を訪れ検証した。2023/09/26
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中高年の闇バイト 9時間の取り調べにあった痛恨の体験記 SIMカード5枚契約、警察に届けたら「詐欺罪で自首になります」今年になってから、闇バイトがクローズアップされている。とくに3月にフィリピンで逮捕された“ルフィ強盗団”で注目が集まった。かつてはオレオレ詐欺など、いわゆる特殊詐欺が主流だったが、最近は強盗殺人にまでエスカレート。5月8日にも、東京銀座で往来の多い夕方に高級時計店で強盗事件が起き、その日のうちに4人が逮捕された。マスコミで報道されるのは、主に若い人たちがバイト感覚で犯罪に加担するケースだが、中高年も要注意だ。直前までコールセンターで派遣労働をしていた田中誠氏(当時60歳)は、体調を崩して失職。その後、派遣の仕事を探していたが職を得られず、『ジモティー』(東証グロース上場)で見つけた「携帯電話の販促を手伝ってほしい」という日給2万円(実労2時間半)のバイトに応募した。そのアルバイトとは・・・。2023/06/04
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背中殴られ体当りされたトヨタ体験記…差別発言、パワハラ、暴力 「お前、障害者年金貰ってるんだろ?皆より給料高い、障害者は得だな」聴覚障害者の竹沢晴敏氏(仮名、39歳)は障害者採用枠でトヨタ自動車に入社し、14年間トヨタで働き2018年12月に退職した。それから4年が過ぎた今年1月末、「ケガをさせられた肉体的苦痛、及び、傷害を隠蔽された精神的苦痛に対し、700万円の慰謝料を請求」し愛知労働局に斡旋を申請した。在職中に、上司や同僚から差別発言やパワハラ、いじめを受け続けていたというのだ。「私だけが作業遅れやミスをしている訳ではないのに、上司は私一人を目の敵にし、ことさら酷く叱り、怒鳴り、背中を殴ることも頻繁でした」(竹沢氏)。組織ぐるみの弱者いじめカルチャーの下、仕事中に他の社員から体当たりされ肩にケガを負ったが、ただの作業者どおしの接触とされ、実態を隠されたという。3月29日に和解はしたものの、問題は根深い。いったい何が起きていたのか。竹沢氏を訪ね、詳しく聞いた。2023/04/30
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セカンドオピニオンどころか5人の医師に話を聞き 変形性足関節症手術に踏み切り成功するまでの1年間 一度はあきらめた抜本治療だった昨年2021年10月、左足首に激痛が走り高熱と腫れに悩まされて一応の終息をみるまでに一か月以上かかった。最寄りの整形外科を訪ねると「軽症の関節症ですね。靴に中敷きを入れるとか。あとヒアルロン酸注射ですかね」との診断。近所の総合病院では「古傷が関係しているのかもしれませんね。痛ければ痛み止め出しますよ」と言われただけで抜本治療はなし。本格的な検査もなく、痛みの原因や足首内の現状が全くわからかった。そこで自分で調べ、MRI検査の結果、「変形性足関節症」と判明。膝関節症と違い症例が少なく手術回復の例も膝に比べて少ないと説明され、落ち込んだ。どうしても回復したいと思い、第二、第三の医師を探し当て納得したうえで手術を受け、成功した。自分で情報を収集し納得すること、セカンドオピニオンの大切さを実感した。抜本治療をあきらめていた状態から、手術に成功するまでの道のりを報告する。2022/12/27
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富士そば 残業代支払い求め提訴した社員が鬱病退職 朝7時から夜11時勤務、更衣室に泊まり翌朝5時から準備で心身ボロボロ2020年秋、富士そば社員25名(後に8人取下げ)が残業代支払いを求めて労働審判に訴えた。首都圏を中心に120店舗以上を展開する「名代富士そば」では、過労死ラインをはるかに上回る月112時間の固定残業時間(係長の場合)が設定されていた。組合が団交を重ね、さらに東京地裁に提訴した結果、「固定残業時間」は減らされ、本来の残業代が支払われる大成果を得た。だが、それを勝ち取るまでの犠牲はあまりに大きかった。原告の一人、佐伯直之氏(仮名40代)は、朝7時から夜11時まで働き翌朝5時からの開店準備のため帰宅できず事務所に泊まる状態を強いられた。心身ともにボロボロ状態にされ、強度のうつ病と診断。今年3月に退職せざるを得なかった。現在も心の病に苦しむ佐伯氏に、入社から退職にいたる体験談を聞いた。2022/09/09
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マツダ社員が労災と職場復帰を勝ち取るまでに7か月!「精神科に行け」、社内傷病報告には「元々負傷箇所に問題」と虚偽記載…2020年7月、マツダ本社宇品工場で『CX-5』などのシートを車体に搭載する作業をしていた社員A氏(40代)は、設備の不具合で重量物を引っ張った際、突然、首にピリッと痛みが走り、頚椎症性神経根症を発症。仕事中の怪我だから労災手続きを求めたが会社は協力せず、産業医も巻き込んで“労災隠し”に動く。もともと「首に不安があることを知っていた」「引っ張る行為と、首を痛めた事は、因果関係がないと判断」と、虚偽の事実を社内の傷病報告書に書かれた。療養を終え仕事復帰したA氏が労災申請手続きを求めると「就業禁止」に。退職勧奨的な圧力を感じたA氏は、労働局に紛争あっせんを申請。弁護士を通して会社に申し入れたが「本社が出した書面とわしら(現場)の見解は違う」と抵抗にあう。結局、22年2月10日に復職、労災も適用されたが、同社のみならず多くの人が労災を適用されない実態もある。「同じ思いをする人の役に立てば」と、復職するまでの体験を語った。2022/05/07
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富士そば、“コロナ雇調金不正”拒否社員を解雇 地位確認訴訟で浮上した「過労死ライン超が前提」の殺人的長時間労働と仰天解雇理由新型コロナに伴う雇用調整助成金の不正受給で今夏、300万円を返還し5年間の助成金利用禁止処分となった『名代富士そば』運営のダイタンミール㈱。それに先立つ2020年11月、富士そば労組の安部茂人委員長らが、この雇用調整助成金不正請求を役員から指示されたが拒否し、未遂に終わった件を公表。その後、労基署が立ち入り検査した結果、上記の不正受給「既遂」事件が発覚したのだった。富士そばグループのダイタンディッシュ㈱は今年1月、不正を公表した安部委員長と書記長を懲戒解雇。安部氏らが東京地裁に労働審判を申立て、9月2日に地位の確認と安部氏らに約318万円の支払いを命じる労働審判が下った。だが富士そば側は同日、二人に再度、解雇通告。2022年明けから地裁で地位確認訴訟が本格審理される。富士そばで何が起きているのか、渦中の安部氏に聞いた。2021/12/28
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予備校大手・河合塾、厚労省チラシを職員に渡した勤続24年書記長をクビ 「労組弱体化を狙ったもの」中労委が復職と報酬支払命令5年を超えた有期契約労働者が希望すれば無期転換できる労働契約法改正(2013年施行)。その周知のため厚労省は4頁のパンフを今もHPに掲載する。河合塾ユニオンの佐々木信吾書記長がこの資料を職員2名に渡したところ、それを理由に河合塾は、勤続24年の同氏を14年3月に雇止(契約非締結)。7年後の今年5月27日に中央労働委員会は「同条件で佐々木氏を復職させ、復職までの報酬を支払え」との命令書を交付した。河合塾が佐々木氏と契約を結ばなかったのは、「組合の中心人物を法人から排除することによって、組合の組織及び活動を弱体化させるものと認められ(中略)不当労働行為に該当」とも認定。また「委託契約講師は労組法上の労働者」と認定したことも、全国の非正規労働者に重大な意味を持つ。河合塾は6月23日、行政命令取消しを求め東京地裁に提訴した。2021/08/29
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「急激な筋トレで発症」静脈血栓症の血管手術費が10万円だけ&4日後に共済35万円受取りで痛感した医療共済の威力「林さん、今から入院しても必要な物届けてもらえますよね。私が電話して紹介するので、大病院にタクシーで行ってください」。2020年8月27日、自宅近くの総合クリニック医師にこう告げられた。右肩から指先までシビレて変色し、腕が膨れ上がったので検査したところ、「深部静脈血栓症」と診断。複数の医師によれば、原因は「急激な筋トレで神経や血管が圧力を受けた」。右鎖骨下の血管内に血の塊ができ、一部が肺にまで移動しており、場所によっては死亡もあり得た。結局、入院して手術したが、「どれだけの治療費が必要なのか」と不安だった。最終的には、行政の社会福祉と医療共済に助けられた。入院手術前に高額医療の「限度額適用認定証」を得て、通院・検査・入院・手術・薬を含め出費を計10万220円に抑制。退院後は都民共済と全労済の共済金34万9500円を受領した。発症から仕事に復帰するまでの実体験を元に、おすすめの医療保険について報告する。2021/01/16
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“盲目のピアニスト”辻井伸行を輩出した上野学園大学が募集停止 石橋一族が私物化で学園に10億円超の損害与える“盲目のピアニスト”辻井伸行氏を輩出し、その恩師で世界的ピアニスト横山幸雄氏も教授を務めた上野学園大学が2020年7月22日、募集停止を発表した。少子化で応募者が減り人件費が経営圧迫――などと説明されたが、その実態は、石橋一族による学園の私物化だった。理事長を務める石橋慶晴氏が、自らが社長を兼務し一族で役員5人を占める管理会社に、相場より8億円超も高い業務委託費を学園から支出し、学園とその会社の双方から石橋一族がダブルインカムを続けていた。原資には少なくとも4億2千万円の私学助成金が含まれる。その間、学園の赤字は続いたが、勤務実態のない理事長の母にも計約8300万円の給与が支払われた。一族は総額10億円超の損失を学校法人に与えたが、上野学園は昨年6月、「旧経営陣の責任は問わない」と結論。このままでは、大幅な給与カットで低賃金で働く教職員、母校を失う学生が報われない。2020/11/23
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吉村洋文・大阪府知事が不法行為の“実行犯”として加担した黒歴史 武富士2億円言論弾圧訴訟の全貌――完勝のジャーナリスト「弁護士の違法行為は許されない」「吉村さんは、まだ若いのに将来に傷がつくなあ、かわいそうだな、と思っていたんですね」。こう振り返るのは、サラ金大手・武富士から名誉棄損で2億円請求される裁判を03年に仕掛けられたジャーナリスト・寺澤有氏だ。その代理人として訴訟実務を担ったのが、吉村洋文・現大阪府知事だった。この裁判は、武富士が自ら名誉毀損の事実はなく不当提訴だったと認め、途中で「放棄」。一方の寺澤氏は、言論封殺を目的としたスラップ訴訟だったと、逆に2億2千万円を請求する訴訟で反撃。判決は、武富士による訴訟が「批判的言論を抑圧する意図」によるもので「不当提訴」「不法行為」と認められ07年に確定。武富士側は、寺澤氏に1千万円を支払うはめになり完敗した。その間、武井会長は06年に病死、武富士は10年に倒産。吉村氏が不法行為に加担した事実は明白だが、いまだ詭弁を弄し反省の言はひとこともない。“吉村洋文SLAPP事件”の全貌をここに記録しておく。2020/07/27
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トヨタ自動車北海道の”逆切れ裁判” 窃盗犯の汚名を着せられた社員が上司を訴えたら、逆に名誉棄損で訴えられた!トヨタ自動車北海道の工場内で2017年10月11日、社員の山本義男氏(仮名50代)のキャビネットの鍵が紛失した。山本氏は、ある社員が鍵を盗った疑いがあると複数の社員に話した。名指しされたのは、同じ年だが山本氏より役職が低い、部下にあたる一般職の宮川大介氏(仮名)。「宮川犯人説」は瞬く間に社内に広まり、窃盗犯呼ばわりされた宮川氏は心身ともに憔悴し、うつ病を発症。2カ月余の休職を余儀なくされた。宮川氏によればパワハラは2010年から続いていたという。宮川氏がパワハラ対応部署に相談した結果、山本氏は謝罪文を出した。しかし休職で収入は減り心身共に傷を負った宮川氏は今でも心療内科に定期的に通っている。そのため2019年1月30日、宮川氏は上司にあたる山本氏に対し慰謝料請求訴訟を起こした。すると訴えられた山本氏は、名誉棄損で反訴したのである。前代未聞の社員どおし、上司と部下の裁判てんまつを報告する。(記事末尾で訴訟ダウンロード可)2020/05/10
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トヨタ正社員がQCサークル未払い賃金約7万3000円を労基署に申告 「サービス残業に苦しむ全国の皆さんのためになりたい」トヨタ自動車の本社工場に勤務する吉田亘希さん(22歳)が2月7日、自宅に持ち帰ったQCサークル活動39時間分の賃金7万3206円が未払いだとして豊田労働基準監督署に申告した。トヨタのカイゼン活動の柱として知られるQCといえば、2002年に内野健一さん(当時30歳)が堤工場内で倒れ致死性不整脈て死亡した事件が思い起こされる。内野さんは長時間残業に加え自宅でQC作業を行っていた。妻が労災申請したが労基署は認めず、提訴して07年に全面勝利した。仕事ではなく自主活動だとトヨタが主張していたQCが業務として認定され、それを受けて同社は賃金を支払うようになった。死んだ人は生き返らないが、多くの人々が救われた、と思われた。だが、今回再び表面化したQC自宅作業は、根本的にトヨタの姿勢が変わっていないことを示す。あらためて同社の無償労働の実態をさぐった。(記事末尾でQC資料19枚ダウンロード可)2020/03/10
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前代未聞 元期間工がトヨタを訴えた!労組脱退で雇止、会社は「自己都合退職」と離職票に虚偽記載――「雇用上限2年11カ月」の脱法性を問題提起トヨタ自動車の元期間工・大沢浩二氏(仮名・50歳)は、労働組合脱退を理由に2018年3月に雇止めされた。しかも大沢氏は、契約期間延長希望の書面を提出していたが、トヨタは「自己都合」と離職票に虚偽記載した。そのため雇用保険の給付日数が240日間から90日間に削減されそうになったが、労基署に働きかけて会社都合と認められた。大沢氏は納得がいかず、愛知労働局にあっせんを求めたがトヨタは話し合いを拒否。そこで19年9月17日、本来なら働けた残りの期間の給与と慰謝料を合わせ、約320万円の支払いを求めて名古屋地裁岡崎支部に提訴した。現在、原告被告双方の代理人と裁判所による進行協議が進められている。大沢氏は改正労働契約法の主旨に反する脱法的な非正規従業員の使い捨てを疑問視し、「若い世代のために」と、前代未聞の訴訟に踏み切った。(記事末尾で訴状ダウンロード可)2020/01/01
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寺澤有氏ツイッターアカウント停止事件を追う――マスコミが隠す安倍首相大スキャンダルを暴露した電子本著者安倍首相のスキャンダルを伝える電子書籍『安倍晋三秘書が放火未遂犯とかわした疑惑の「確認書」』著者であるジャーナリスト寺澤有氏のツイッターアカウントが更新停止され、すでに2カ月以上がすぎた。安倍事務所による選挙妨害に絡んで火炎瓶が飛び交い、「確約書」等3通の証拠も出ている重大事件を報じるこの書籍は昨年出版され、今年7月には、山本太郎前議員が国会で安倍首相を追及した議事録全文を追加するなど、内容を補強して改訂版を出した。その矢先の、ツイッターアカウント停止である。真相を聞くためツイッター・ジャパンを訪ねると、ロビー受付の電話で話しても、担当者は部署名も名前も名乗らず。取材先電話番号も教えないという異様な対応だ。取材申込書を同社のポストに投函したい旨を伝えると、「当社のポストには鍵がかかっており文書は投函できません」という返答。社会常識が通じないツイッター社の対応ととともに、事件の背景を探る。2019/10/18
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警察の元S(スパイ)が実名顔出しで告発「刑事の指示で私が知人のコーヒーに覚せい剤を入れ飲ませると、彼はすぐ逮捕された」「私は警察のS(エス=スパイ)だった」――衝撃の告発をするのは、盛一克雄氏(実名、48歳)だ。若いころ覚せい剤に手を染めてしまい、それを見逃す代わり「協力」するよう要求されて約9年間、石川県警内でSをしていたという。あるとき、盛一氏の知人Aにシャブを買わせろと刑事に指令され、実際に購入させた。注射器がない、と盛一氏が電話で相談すると、刑事は「体に覚せい剤反応がでないとだめだ」と、コーヒーに混ぜて飲ますよう指示された。間もなくAは逮捕された。さらに盛一氏は、白紙の調書に署名指印させられたことが何度かある。あとで警察が調書を書き、その偽造調書を、第三者の捜索差し押さえ許可状などを発布させる資料としていたという。友人の死や自身の結婚を機に、警察との関係を断ち、2人の子供にも恵まれた盛一氏。ところが、15年の歳月を経た2014年3月19日朝7時30頃、10人以上の集団がいきなりドアを開けて、乱入してきたのだった…。(国賠訴訟の訴状は末尾よりダウンロード可)2019/08/12
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東大で非正規の無期転換開始――「既得権正社員クラブ」を拒否した労組が非正規と共闘、非常勤講師2800人 と有期職員8000人を救った「あなたは教員ではない」。職歴証明書の発行を求めた東京大学付属校の非常勤講師がこう言われた。実は、東大の非常勤講師約2800名は、2017年の時点で13年間も偽装請負状態となっていた。日雇いに対する謝金として給料が処理されていたのである。就業規則もなかった。他方、全学約8000名を数える有期雇用の(講師以外の)職員には、さすがに雇用契約はあった。しかし東大は、彼らの5年雇止めを強行しようとした。改正労働契約法により、契約期間が通算5年を超えれば無期契約を申し込める権利が生じる。それを阻止するためだった。東大教職員組合は、「既得権正社員クラブ」にはならず、首都圏非常勤講師組合と共闘体制を組み、17年12月には、有期雇用職員の5年雇止めを撤回させ、非常勤講師の直接雇用も約束させた。今年4月1日からは無期転換を認める体制が発足したことで、実際に無期転換者も出始めたという。2019/06/08
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トヨタ期間工が豊田章男社長に慰謝料330万円を請求「若い世代のためにも私が非正規労働者の環境に一石を投じます」トヨタ自動車の期間工Aさんは契約期間延長希望の書面を提出していたが、トヨタ労組からの退会を告げたとたん、昨年3月末で雇止めされた。しかも、トヨタは「自己都合」と離職票に虚偽記載したため、雇用保険の給付日数が240日間から90日間に削減されそうになった。ハローワークや労基署に働きかけて会社都合と認められたものの、理不尽な扱いに納得のいかないAさんは、豊田章男社長に慰謝料330万円を請求。愛知労働局の紛争調整委員会であっせんが開始されたが、豊田社長の参加拒否で3月4日に打ち切りとなった。どんなに真面目に働いても最長2年11カ月で“部品交換”のように雇止めされるのが期間従業員だ。「もう次にトヨタで働くのは難しいでしょう。でも、誰かが指摘しないといつまでも変わらない。若い非正規労働者のためにも一石を投じます」と覚悟の行動を起こしたAさんは、法的措置を検討している。(記事末尾で慰謝料請求文のダウンロード可)2019/04/07
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扉の影に誰かいる・・・上智大学が4年にわたり非常勤講師を監視――「30秒遅刻」「40秒遅刻」と記録 背景に非常勤5年雇止め問題15年間フランス語講師として働いてきたアマンダ・Cさん(仮名・女性)が、遅刻を理由に昨年3月、上智大学から雇止めされた。授業開始4分前にタイムカードを打刻しても彼女は“遅刻犯”の烙印を押された。監視員が物陰に隠れてチェックし、10秒単位で遅刻を記録する徹底ぶり。一方、「1分でも遅刻は許さない」と言われたアマンダさんは、教室到着時刻をiPadに記録、遅刻はしていなかったと言う。監視されて「刑務所にいるように感じた」彼女は、追い詰められてカウンセリングに通う。18年4月、彼女が所属する労組が東京都労働委員会に不当労働行為救済を申立て、12月にはアマンダさんが中央労基署に大学を告訴した。自らの正当性を証明するために大学は遅刻一覧表などの証拠を都労委に出したが、逆に組織的継続的な監視の事実が明るみに出てしまった。背景には、早大や東大が断念した「非常勤講師5年雇止め」を上智大学が強行している実態がある。2019/03/13
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シャープ亀山工場4千人雇止め ユニオンが派遣会社を刑事告発 「直接雇用契約がない」と当事者意識ないシャープ最新鋭液晶テレビの一環生産工場として、かつて「世界の亀山ブランド」と称されたシャープ亀山工場では、2017年末から約4000人(内3000人は日系人)が雇止めされた。職も住む家も失い、車で生活する人も出始め、約40人が三重一般労働組合(ユニオンみえ)に駆け込んだ。外国人を派遣した(株)ヒューマンに対しユニオンが交渉を求めると、同社代表が「われ、ナメとんのか」と書記長に脅迫電話。同組合は2018年11月、三重労働局に職業安定法違反(労働者供給事業)などでヒューマンを告発した。一方、4000人が働いていたシャープは「遺憾の意」を示すも、退職者たちと直接契約がないとして面談も交渉もしない。しかも退職者のうち3420名は自己都合だという。そこには外国人労働者特有の事情があった。三重県と亀山市が補助金135億円を投入して誘致したシャープ亀山工場の、大量失職問題を報告する(記事末尾で告発状ダウンロード可)2019/02/02