コンビニチキンは全て中国産継続、情報開示もファミマだけ セブン「一部で使ってますが食品名は言えません」
![]() |
7月22日にマクドナルドで購入したチキンナゲット。上海福喜食品のものではないが、中国産鶏肉を使用。7月25日の中国産チキン全面中止で、このチキンも販売中止に |
- Digest
-
- 7月22日マックチキンナゲットを買ってみた
- 日本マクドナルドが絶大に信用していた「福喜食品」
- 7月25日マクドナルドも全面的「中国製鶏肉」中止へ
- ファストフードで中国産鶏肉を避けるには?
- コンビニの唐揚げは選べるか?
- セブン‐イレブン「中国産は一部に使用、商品名は非開示
- ローソン「Lチキの一部が中国産。店舗で確認はできない」
- ミニストップ「国際機関に監視依頼も、機関名は非開示」
7月22日マックチキンナゲットを買ってみた
日本で「上海福喜食品」の問題が報道された7月22日の夜、マクドナルドでチキンナゲットを買ってみた。
--持ち帰りでチキンマックナゲットを頼みたいんですけど、これって今日ニュースで問題になった「上海福喜食品」の鶏肉ではないんですね。
店員「はい、対象商品は破棄しましたので、もう大丈夫です。」
--じゃあ、このナゲットの産地はどこなんですか?
「えっと、ちょっとお待ちください」
(5分くらい調べて)
「今取り扱っているものも中国のものなのですが、会社が違うみたいなんです」
--この会社のものは、安全って言えるんですかね?
「とりあえず問題があると指摘されたのは上海の会社のもので、それは処分したんですけど…どうされますか?」
--「一応買っときます」
そう言って買ったのが、表紙写真のナゲットだ。その後の取材でこの鶏肉は、広東州深圳(しんせん)市にある「マッキ―食品サービス」という会社のものだったことが後でわかる。
筆者は、マイニュースジャパンで昨年1~2月にかけて、中国産鶏肉の安全性問題について3本の記事を書いてきた。
中国産薬漬け&病気鶏肉問題、日本のマックチキンにも疑惑浮上 日本マクドナルド「心配なら購入控えて」
鶏肉薬漬け飼育 最悪スーパーは東急ストア、サミット、ライフ 買うならイオン、ダイエーで
病気鶏肉問題で日本マクドナルドが返答 疑惑企業からの輸入認めるも、安全確認は現地任せ
その段階では、抗生物質の乱用や病死肉などの食用加工が指摘されたのは、中国国内向けの鶏肉商品だった。「河南大用グループ」のような日本へ輸出実績のある企業でも病死肉使用疑惑が報道されたが、中国当局の調査では明らかに問題ありという結論はでず、うやむやのままになっていた。
今回の上海福喜食品での事件では、中国国内向けの製品だけでなく、日本への輸出実績のある一流大手企業の直営工場でも、裏では偽装し放題で、非衛生的な食肉加工が行われていたことが明らかになった。
中国政府はこれまで、「中国国内の食品で危険な食品が出回っているのは認めるが、輸出向け食品はまったく別管理で厳しくしている。国内向け食品で問題が起きたからと言って、それがそのまま輸出されることはない」と説明してきた。日本の厚労省もそうした中国政府の説明を鵜呑みにして、日本の消費者に対して説明してきたのだが、その前提が大きく崩れたわけだ。
だから、中国国内の生産現場での実態解明ができていない状況では、中国から輸入される鶏肉加工品については、全体に問題がある可能性がぬぐいきれない。
念のため、上海福喜食品の工場がどのように杜撰な状態であるかを確認しておこう
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り6,083字/全文7,376字
7月25日に発表された日本マクドナルドの中国産チキン商品販売中止を伝える資料。
大手ファストフード7社への聞き取り調査の結果。7社中4社は中国産をまったく使っていなかった。それに今回マクドナルドも不使用を決定したので5社になった。
大手コンビニ5社への聞き取り調査の結果。5社すべてで一部に中国産鶏肉が使用されていた。ファミリーマートのみ店頭で確認が可能。
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
ケンタッキーしか信じるなということで。 コンビニチキンは全て中国産継続、情報開示もファミマだけ セブン「一部で使ってますが食品名は言えません」
facebookコメント
読者コメント
これは怖いな
日本マクドナルドもようやく7月29日に、商品別に各原材料の最終加工国、主要原料原産国の情報を一覧にしてウェブサイトにて公開。後はコンビニ。http://www.mcdonalds.co.jp/safety/quality/pdf/origin_list.pdf
コンビニはマクドナルドの対応を見習った方が良い。マクドは良い対応をした。ブランドイメージの失墜は取り返せない。
記者からの追加情報
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい
新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)