大学生の自殺、1千人が“将来展望”理由――直近6年の内閣府データで判明、「家族からの叱責」も原因に
提供を受けたデータの一部。大学生2957人の自殺原因の内訳が記録されていた。 |
自殺対策推進室が提供した詳細データを筆者が集計し、具体的な人数が明らかになった。同期間に自殺した大学生は、計2957人。その3割以上(34.2%)を占める1018人が、将来展望を理由に死亡していたことになる。なお、「不詳」が766人(27.6%)だった。
1018人は、「学業不振」「進路の悩み」「就職失敗」のひとつ以上を原因に死亡した人数。自殺者数に関する資料には警察庁の自殺統計があるが、公表されているのは原因ごとの集計結果のみで、複数原因を組み合わせた集計はできず、亡くなった命の数(実数)が不明だった。
このうち42人が、「家族からの叱責」や「親子関係の不和」といった家庭環境も原因になっていた。
また、大学生の自殺全体で、うつ病など精神疾患による死者は664人だったことも判明。将来への不安は、精神疾患を上回るリスクであることが明らかになった。
内閣府自殺対策推進室の担当者は、このような詳細データを提供するのは「おそらく、これまでにない」と述べおり、民間で分析できるようになるは初めてとみられる。データは、警察庁の自殺統計から内閣府が作成したという。
◇警察庁の公表資料ではわからないこと
今回、提供されたデータは、大学生ひとりひとりの自殺原因の内訳。
自殺者数と同じ2957行あり、性別、遺体の発見月とともに、原因がひとり3つまで記入されている。原因は「就職失敗」「進路に関する悩み」のように類型化され
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大学生の自殺原因の全組み合わせ。
「家族からの叱責」の半数以上は将来展望の原因とともに登場していた。
警察庁の文書のうち、「自殺統計原票」と原因のつけ方を指示した部分(平成22年8月30日付「自殺統計原票作成要領の一部改正について」)。原票にはあらかじめ53種類の原因が記されている。
内閣府自殺対策推進室とのメール
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自殺原因になる程の悩みを抱えたらそれは精神疾患と呼ぶのでは?/"大学生の自殺、1千人が“将来展望”理由――直近6年の内閣府データで判明、「家族からの叱責」も原因に:MyNewsJapan"
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読者コメント
ブラックな職場に入ってしまって将来展望が暗いとか思うなら分かるんだが・・・奨学金(学生ローン)がないとダメな苦学生が多いのかな。
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