デロイトトーマツコンサルティング 社員が語るインターン採用、新評価制度、ボーナス分布、「コンサル会社は若いうちに入るべき」3つの理由
社員に共通して支給されるソフトバンクのポケットWiFiとパナソニックのレッツノート。「海外でもこのままネットにWiFi接続できて便利です」 |
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- 成長キープ、2016年9月期は415億円予算
- 高いインターン採用比率
- 新卒で入るべき3つの理由
- 昇格者は計305人
- 相対評価→より大きな括りでの絶対評価に
- 稼働率目標が消え「わかりにくくなった」評価基準
- 「Deloitte Globalとの連携」に不満な客
- 実は研修がショボい
- 辞める4つのパターン
- 夏休み5営業日はとれる
- マネージャー以上がハードすぎる
- 40代以上のキャリア設計が重要
成長キープ、2016年9月期は415億円予算
DTC(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)単体の2015年9月期決算は、当初予算見通しの売上348億円(コンサル1616人)に対し、結果は375億円(同1552人)と上振れだった。
DTCの業績とコンサルタント数の推移 |
前年度実績の325億円に対して15%成長を達成したが、儲けの源泉となるコンサル数は、当初見通しほど採れず(それでも約200人増員)、利益は2014年9月期の58億円から微増にとどまった。(左記参照)
それでも、近藤聡氏が社長に就任した初年度(2011年9月期)に比べ、4年間でコンサル数1.9倍、売上2.4倍、利益3.3倍と、震災&原発事故による特需発生があったとはいえ(東電プロジェクトには、まだ100人単位で投入が続く)、見事な業績推移だ。
近藤体制2期6年の最終年度となる2016年9月期は、売上415億円(グループ全体で460億)の予算見通しで、順調に進行中である。
高いインターン採用比率
2016年度入社の新卒学生は、約200人(国内採用150人、海外採用50人)。海外組は10月入社も多く、『ボストンキャリアフォーラム』や、大学がある海外の現地に行ってキコク系の日本人を採用している。海外組では例年、北京大の日本語学科出身者など、日本語を話せる中国人など外国人も採る。
国内採用の入り口は、大学3年生・院1年生を対象としたインターン(夏と冬)と、通常の面接によるものがあり、昨年度は半々くらいだった。サマーインターンはその主戦場であり、完全に採用のために行っているものだ。
昨年実施の例では、まずWebテストを受けたうえで、インターンに参加するための一次面接(①)、二次面接(②)がある。つまり、参加するためのハードルがそれなりに高い。
ここを通過する人は、東大生が3割ほどを占めて一番多く、残りが早慶一橋東工大、そして九大などの地方国立大。MARCHは数人だけ。5日間のインターンは、疑似プロジェクトワークで、これが事実上の三次選考(③)の扱いとなる。
2015年の例では、東京ではワンクール50~60人×2クール=100人ほどが参加(大阪でも開催)。50人が7~8チームに分かれ、1チームあたり4~6人の学生に対して、ケースマネージャーが1~2人ついた。このケースマネージャーが、実質的な面接官であり、評価者である。
インターンで「よさそうな人」と判断されると、執行役員面接(④)に呼ばれ、ちらっと見て、内定となる。忙しい執行役員に現場をじっくり見る暇はないので、ケースマネージャーにどうアピールするかが重要となる。
採用活動の「本丸」、5daysサマーインターン |
「自分が見ていたチームでは、半数の人が内定を得ていました。執行役員面接に通す基準はいちおう示されていて、
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DTCのキャリアパスと報酬水準
ランク別、DTC昇格者数と入社・退社数(2015年12月)
DTC2015年12月支給のボーナス額と分布
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読者コメント
就職協定(笑)の現状がこれなのだ。来年以降どんどん選抜早期化してくるだろう。罰則なしなんてガン無視した企業が有利。才能は知識と違って追加できない。だから良い人材がいれば即採用が正しい答え。
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