ボストンコンサルティンググループ、時給1500円の「高度知的労働者」たち
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- 2年9ヶ月後の選別
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BCGのキャリアパスと報酬 |
2年9ヶ月後の選別
BCGの社内ランクと報酬水準は、左記のように5段階に分かれており、システマチックに運用されている。絶対額はもちろん高水準だ。新卒は「アソシエイト」として、年俸550万円(院卒600万円)からスタート。新卒で入ると、最速で3年目の12月に、昇格する者とリストラされる者に分かれる。
この間は、せいぜい基準年俸は100万円ほどしか上がらないが、別途、会社と個人の業績に連動したボーナスが年俸の1~2割分、追加で支払われるため、最初の3年間は700~800万円だ。
3年目の12月(つまり入社2年9ヶ月後)に、次の「コンサルタント」への昇進を決めるのは、それほど難しくはない。「新卒では、実績ベースで、同期の7割は昇進できています」(若手社員)。中途入社組は、最速1年9ヶ月で昇進する可能性があるという。昇進できた人は1月から「コンサルタント」というランクになり、基準年俸が1200万円に突然、改訂される。さらに、ここ数年の好調な業績連動ボーナスを加えると、計1500万円前後にもなる。これが“ニンジン”として、機能している。
仕事の中身はあまり変わらないが、突然、報酬水準だけは倍増するため、ここが最初の選別、分岐点になる。同期入社組(新卒で2年9ヶ月、中途で約1年9ヶ月)のなかで上がれない人にとっては、リストラ宣告されるに等しい意味を持つのだ。同期の間でそこまで差をつけられればモチベーションも続かない。事実上の「アップ・オア・アウト」だ。実際、ステイ宣告をされた者は、数ヶ月のうちに辞めざるを得なくなっている。
長時間の高度な知的労働
コンサルタントの間は、ほとんど年俸は上がらない。毎月のサラリーは、コンサルタントでは、額面で
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読者コメント
超一流ファームのリアルな姿が伝わる貴重な一本、興味深く読ませて頂きました。渡邊さんお見事です。
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