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ミスミ 「経営的人材」とギャップ大きい泥臭い現場

情報提供
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Baa 優良企業予備軍
(仕事4.0、生活3.0、対価4.4)
 売上・営業利益とも5期連続で過去最高を更新中という、業績は絶好調のミスミグループ。「政治色がないのは、いいところですね」。国内系の大企業から転職したミスミの若手社員に聞くと、口々にそういう。「腐った人がいないし、使えないオジサンがいない。自分がやった分は認めてもらえる、というカルチャー」(女性社員)。「社内政治力が働かない、実力主義の会社。だから次の転職先は外資やベンチャー系が多い」(男性社員)。
Digest
  • 異動は「がらがらポン面接」だけ
  • 8割は転職者
  • 9割超がカタログ経由で売れる
  • 抜擢人事あり
  • バラバラの転職先
  • ミスミ社員、季節労働の1年
  • 「泥臭い仕事」と「経営的人材」のギャップ
  • 子育てどころかバツイチになる
  • 長時間労働が辞める理由に
  • インセンティブは配属チーム次第
  • 報酬水準は外資コンサル並み
  • 福利厚生は退職金だけ
  • 基準がよく分からない「ミスミバリュー&コンピテンシーシート」

異動は「がらがらポン面接」だけ

実質的な創業者として33年間も同社を率いた田口弘氏以来の、「経営人材を育てる」「社員にオーナーシップを持たせる」という一貫した社風は、2002年に三枝匡氏が社長を引き継いでからも、変わっていないようだ。

大手メーカーから転職した若手社員は「前職では、社内向け資料を作成するといった内向きの仕事が多かった。ミスミは徹底した利益追求型で、仕事が外向きなのはよい」と評価する。経営的な人材を育てる、という方針は現場でも感じるという。「オーナーシップが徹底している。自分は担当商品で年10億円の売り上げ目標が課されている」(同)。

一方、組織が拡大するに連れ、“普通の会社”に変わってきた。ミスミはかつて、一般企業でいう人事部さえなく、社員の自主性を重視するため、チームリーダー立候補制やメンバーの社内公募制をいち早く取り入れるなど、かなり柔軟な組織だった。

だが現在では縦割り化が進み、異動は原則として、2年に1度、全社的に行われる「メンバーがらがらポン」だけ。定期異動はない。直近では2007年4月に行われた。つまり、次は2009年4月まで待たねばならない。

がらがらポンは、社員が第1~第4希望まで異動希望先を出す。ビジネスプランに責任を持つ「統括ディレクター(D)」のほうも、社員のキャリアが分かるデータベースなどを見て、欲しい社員の希望を出す。それで、マッチングを行う。メンバーは1人20分ほどでプレゼンを行い、事業部長および統括Dによる「がらがらポン面接」を受ける。合意すれば異動となる。

がらがらポンといえども、その名のとおりゼロベースでシャッフルされるわけでもない。「全体の3割を動かすのが目標だと人事は言っていますが、がらがらポンといっても、全体の8~9割の人たちは対象外。今は、かつての柔軟な組織というより、堅い会社になってきている」(若手社員)。

年に2~3回、臨時の「がらがらポン」もあるが、これは空いたポジションが出た場合に、公募がかかるものだ。とはいえ、公募による異動は滅多に聞かないという。

大企業らしくなっているとはいえ、研修はいまだにほとんどなく、事実上、OJT一本やり。この会社では、理論的なものは身につかない。このあたりは中小企業っぽさが残っている。三枝社長が、自ら書いた小説を社員に読ませてレポートを提出させ、さらに自著に沿った形の講義を行う「社長研修」があるくらいだ(三枝氏は「戦略プロフェッショナル」「V字回復の経営」「経営パワーの危機」といったベストセラー作家でもある)。

8割は転職者

同社はここ数年、新卒採用は10~20人程度。「感覚的に、8割が転職者です」(若手社員)。社員の大多数は、田口時代と同じく中途採用組が占める。

ミスミは2005年4月に金型部品メーカーの駿河精機を100%子会社化し、経営統合。海外展開も進めており、グループ全体では2,887人(2006年3月31日)に拡大したが、ミスミ単体の正社員数は2005年3月期で340人だったため、現在も400~500人程度と、規模はそれほど大きくない。

中途採用組は、上から下まで、あらゆるポジションにいる。トップの三枝社長も田口社長から請われて移籍。ナンバー2の江口正彦取締役とナンバー3の大野龍隆取締役はミスミ生え抜きだが、それ以外の執行役員クラス(事業部長を兼務)は、MBA卒で元SAP役員など、外部からヘッドハンティングされた“キャリアエリート”がほとんど。「上のほうは、業績の責任をとって辞める形で、どんどん入れ替わります」(若手社員)。

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ミスミの現場組織

一方、下のほうの中途採用の典型的なパターンは、

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y-wood2019/05/16 10:39

小説「ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ」と印象が変わらないな。おもしろい。

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読者コメント

匿名希望2017/11/15 11:34
Terrorist2011/01/17 14:23
---2008/02/01 02:51
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