朝日新聞が、みずほの圧力で記者を更迭
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「週刊文春」2005年6月2日号 |
同誌によれば、99年12月、みずほフィナンシャルグループの事業戦略発表記者会見で、山田記者は痛烈な質問を頭取に対してぶつけ、翌日の紙面でも「日本の銀行はコメと同じで、国際競争力がない」などとした痛烈な批判記事を書いた。
怒った西村頭取は、朝日が主催する東京国際女子マラソンへのボイコットをちらつかせて抗議。みずほ側からの圧力を受け、箱島社長は西村頭取に詫び状を送付。山田記者の海外異動を合せて伝えた。
7ヵ月後、山田氏はバンコク支局に飛ばされた。山田氏本人も、自身が更迭された事情について、後にみずほ側から確認している。
記者会見でまっとうな質問をし、まっとうな批判記事を書いた記者が左遷されてしまう。広告主・協賛主であるがゆえに企業を批判できない既存メディアのビジネスモデルの限界がよくわかる出来事といえる。
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読者コメント
山田厚史さんをバンコクに飛ばした朝日の社風。成る程その後の数々の不祥事、当然だろう。社長が代わって再生できるか。編集委員山田厚史さんの記事を目にして期待してみる。
私の知っている朝日の広告営業は完璧に組織人間で、批判精神ゼロだった。朝日の看板だけを誇りにしているだけで見苦しかった。
「広告主・協賛主であるがゆえに企業を批判できない既存メディアのビジネスモデルの限界」との指摘、同意できる部分もあるのですが、ではそもそもどうしてエース記者さんが痛烈な質問を投げることができ、痛烈な批判記事を書くことができたのか、というのがよくわからないところだとも感じました。
武富士問題といい朝日の官僚体質まるだしですね。
圧力で屈する朝日新聞の経営者は、情けないですね
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