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『5ちゃんねる』にコピペしたら家宅捜索に入られました(下)――「懲役刑も考えたけど」検察官から“前科者”となる罰金刑を告げられ、結末へ

情報提供
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検察から呼び出され調書を作成する
 警察署で調書に指紋押印してから、4か月が経とうとしていた。その間、特に、こちらから進捗を尋ねることもしなかった。12月3日(月)午前9時49分、見知らぬ番号から着信が入っていることに気付いた。グーグル検索してもヒットしない。気になって検察庁の番号を調べてみると、092-734-9000で近い番号だ。「12月になったし、検察からの呼び出しは、新年明けてからっぽいな」などと、ぼんやり考えながら過ごしていたので、少々、意外なタイミングだった。折り返すとすぐに日程を決められてしまいそうなので、準備の都合も考え、普段お世話になっている弁護士に連絡を取ることにした。
Digest
  • 12月3日:4か月ぶりに連絡が入る
  • 「処分を決めるため、お話を聞きたい」
  • 12月4日:事務官に電話
  • 12月6日:赤松検事と供述調書作成
  • 検察供述調書はこうやって作られる
  • 警察の取調室との違い
  • 12月11日 2回目呼び出し
  • 「刑務所での懲役も考えたけど」と検察官
  • 罰金派と示談派に分かれる弁護士
  • 12月18日、検事「どういった形で謝罪するか」
  • 前科がつくか、示談か

12月3日:4か月ぶりに連絡が入る

弁護士「行ってみて、検察官の様子を見るしかないですね。起訴する雰囲気かどうか。検察官から示談を持ち掛けて来なくても、こちらから示談したい、と申し出れば、検察から被害者に、その旨、伝えてくれるので」

自分「東名高速の煽り運転も、11人全員不起訴で終わったし、自分も不起訴と思い込んでいるんですが、どうでしょうか?自分にとって都合がよい前例が出来た、と思っているのですが」

福岡地検小倉支部は31日、神奈川県の東名高速で昨年6月、あおり運転を受けて停車したワゴン車が別の車に追突されて夫婦が死亡した事故をめぐり、無関係の建設会社に関するデマをネット上に投稿したとして、名誉毀損(きそん)の疑いで書類送検された男性11人を不起訴処分にし、発表した。
――デマ投稿の11人、全員不起訴 東名あおり運転死亡事故(2018年8月31日『朝日新聞デジタル』)

弁護士「前例と言っても、その11人は被害者と全く無関係でしょ?あなたの件は、被害者と一度、合意書を結んでいて関係性があるから、単純に予想は出来ないんじゃないですか」

結局、「検察官が何を考えているか、行ってみないと分からないし、これは民事で解決すべき問題だと判断して起訴猶予になるかもしれない」とのことで納得し、「とりあえず行ってきます」と答えた。すぐに再度の着信があり、3度目の着信で電話に出た。事務官を名乗る者だった。

「処分を決めるため、お話を聞きたい」

事務官「わたくし、福岡の検察庁という役所からですね、事務官の中村と言います。中央署から名誉棄損という罪名で事件が送られてきていまして、その処分をこちらでどうしようか決めるために、お話を聞きたいんですけども

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供述調書を作成する検察官室

謝罪文の草案

示談書(サイン前)より。事実を認め、謝罪し、今後は接触しない旨、二度と書き込まない旨などを誓約。

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2019/07/05 23:14
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