日本損害保険協会は先月、自動車保険などの保険金の支払い漏れが14社で13万件以上あり、50億円を超えると発表。私も最近、過失ゼロの衝突事故で、あやうく三井ダイレクト損保に修理金を未払いにされそうになり、少額訴訟までやるはめになりました。
◇トヨタの見積りは8万円
そもそもの事故は、昨年12月上旬。相手が、路肩に停車中の私の車両の前に入って後退し、そのまま私の車両に衝突したものです。私の車の衝突位置は、前方バンパーでした。
警察に届け、過失割合は10対0。私の過失は当然、ゼロでした。加害者側は、三井ダイレクトに加入していましたので、私は事故から1週間以内に自身でトヨタの修理工場に車を持って行き、事故状況を話して、リフターであげて貰い、事故に関係する見積り書を作成して貰い、三井ダイレクトに提出しました。
その時の見積り金額は、8万円弱でした。すると三井ダイレクト損保より連絡があり、見積金額は高い、と言ってきた。加害者車両はさほど傷がないのに、被害者である私の車両が8万円の見積りはおかしい、是非とも鑑定させて欲しい、とのことでした。
私は忙しい年末が近く、また勝手に車両を鑑定しに来ると言われても、シャッター付きの車庫なので、車両を出しておくこともできない。結局、三井ダイレクト側の鑑定人がやって来るのは、年明けということになった。
私は、たまたま年末にかけ、ぶつけられた前部分バンバーを、さらに自宅駐車場の鉄柱にぶつけてしまった。自宅内での自損事故なので、警察には届け出なかった。
◇鑑定は2万円
年明け初旬に見えた鑑定会社の人は、当然ながら、2事故目の私の自損事故の傷についても聞いてきたが、その2事故目以前に、トヨタでとった8万円弱の見積りもあることから、さほど気にはしていなかった。
鑑定会社の査定では、修理金額は4万円弱とのことだった。いきなり半額とのことで納得がいかなかったが、さらに納得がいかないのは、私の自損の傷があるせいで、支払いは、4万円の1/2(半額)とされたことだ。
上記時系列を見ても、修理金額は4万で直るとしても、そこから1/2(半額)にされる理由が全く分からない。三井ダイレクト担当の寺越氏との話合いとなった。
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三井ダイレクトが1/2(半額)と主張したメール |
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担当寺越は、「自損事故の証明を出したうえで、さらに車両を実際に直すのであれば、4万円を出してもよいが、直さないならば半額の2万円」との一点張り。
自損の証明など、私自身と同乗者が証明できる事だと言っても、証拠がないとダメだという。
一方的に被害を受け、追突された私の立場は、この保険会社には関係ないらしかった。
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「期日請書」(訴訟の出頭日などが決まる) |
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◇少額訴訟で解決へ
最終的に、今年6月末、三井ダイレクトが1/2(半額)と主張した証拠となるメールのやりとりがあったので、少額訴訟に踏み切りました
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和解条項 |
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