『朝日新聞』がタダで読めるはずだったのに・・・4
朝日新聞本社 |
朝日のもしもしセンターに先月、電話したとき、「対応いたしかねる」と言った窓口の人から、上司(責任者)は長井さんだと名前を聞いていたので電話をしてみた。
◇セールスの質がよくない
--先日、お電話させていただいたんですね。それで、新聞のことで疑問に思っていることがありまして、新聞公正取引協議会にも電話したのでそちらに苦情があがっていると思うんですけど、ASAの名刺を持った勧誘員がやってきて、3カ月無料にしてくれると言われたのに守ってくれなかったんですよ。
『それ、詐欺だよ』とまわりには言われています。わたしのまわりでも1,000円とか、タダで読んでいる人がいるので、先月電話でそのことを話したら、「そんなことはありません」と言われました。「再販制を守る」と言っていたのに、違うじゃないと疑問に思っています。
「基本的に定価販売ですから、朝夕刊とっていただいた場合には、定価でセット版3,925円で売ることを守ってもらうのが再販制です」
--守られていないと思うんですけど、そのあたりご存知ですよね。
「ご存知というか、守ってもらうためにやってもらっているんですが、ASAの名刺を持っていたということは、販売店のものですか?」
--プロモーションの方です。そのプロモーションは朝日がお願いしている販売員ですよね。
「販売店がプロの外部の専門会社に依頼するんですね。業務委託契約を結び、その日そのエリアで(営業)をやっています」
--会社自体が認めているわけですよね。
「登録はしています。登録しないとセールス証は発行できませんので、活動できません」
--「朝日の人ですよね」と言っても、前に(電話したとき)「朝日では対応いたしかねる」と言われたんですね。でも、朝日の方だと思うわけですよ。こういう場合の対応はどうなるんですか?
「まず嘘を言ったものを特定しまして、そのものに事実確認の上で指導します。悪質でそれが繰り返されたら、登録抹消で朝日では働けなくなります。罰則はあります」
--再販制を守るという矛盾もあれば、セールスの質があまりよろしくないと思うんですよ。
「それはわたしたちも困っているところなんです。いま言ったように、ここ10~15年くらい、特に質が悪くご迷惑をかけています。脅し的なものも多いと聞き、取り締まって罰則も含めてしています。だいぶん減ってはきたんですが、まだたまにいます。最近ではセールス時のお約束の嘘は増えています。お客様の防衛も高くはなっています」
--定価で読んでいる人、1,000円で読んでいる人とバラバラでいるわけじゃないですか。消費者センターに話したら、わたしがグルになってだましていると言われてしまうし。タダで読めると言われたら、それはラッキーじゃないですか。
「外部のセールスマンが営業をあげて、販売店が成功報酬で買い取るわけですが、最終的には
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読者コメント
このような問題の元凶も新聞社の押し紙政策にあるのです。
セールス契約の場合、うちの店では必ず「あとから現金を持っていくとか、新聞代がタダになるとか言われませんでしたか?」とお客様に質問します。それでも後になってからタダにしてくれるはずでしょう?と言われることがあります。ここまでくるとセールスの人とグルでは?と思い込みたくもなります。せめて「タダにするとか言われませんでしたか?」という質問には正直に答えて欲しいというのが本音です。
過去、「無料だから」と契約したことがありますが、その後、しっかりと請求されたのですぐに解約しました。その後、新聞勧誘員は門前払いするようになった次第です。 似たようなことは多くあるようですね。
販売店は発行本社と読者の間で板ばさみ。結局は大資本の発行本社に「セールス入れろ」と恫喝されて、しぶしぶセールスを入れる。結果、質の悪いセールスがやりたい放題。読者には不信感が生まれる。そしてその不信感は発行本社ではなく販売店へ矛先が向くジレンマ。
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