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キヤノン(2004)

情報提供
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A:優良企業
(仕事4.0、生活4.7、対価4.6)
 「仕事がつまらない」「会社がデカ過ぎる」・・・。そういった理由で会社を辞めていく若手がキヤノンには多いという。新卒入社組では、入社後の5年程度で3割が辞めるといった状況が、ここ数年、常態化しているのだ。



ある年の文系入社組は6年目までに20人が辞めた。男女の内訳は半々。もともと採用の絶対数が少ない女性の離職率が特に高い。

「就職四季報」(東洋経済新報社)によれば、データ上では、同社は男性より女性の勤続年数が長いことになっている。しかし、これは約30年前に製造部門が女性社員を多数採用したためで、近年入社するキャリア志向の強い女性は、能力が生かされないまま辞めていくケースが多いのが実態だ。

ある中堅社員はその原因について、「リーダーは男」「女性にはリーダー的な仕事が与えられない」といった昔ながらのカルチャーを指摘する。女性でも重要な仕事には就いているものの、あくまで「担当者として重要な」という範囲にとどまるのである。主任になるには上司の推薦が必要となっており、こうしたカルチャーは無視できない。また、同社はマスコミで「能力主義を徹底」と喧伝されているため、キャリア志向の女性が勘違いしやすい事情もあるようだ。

実際、表面的な待遇面での男女差はないことになっているし、総合職と分けた一般職採用も昔からしていないが、「20程度の課がある中で女性課長はせいぜい1人」といったケースがほとんど。そもそも主任になる前に必要な試験を自ら受けない女性も何割かはいるくらいで、主任の更に下のポストまでしか行かないのが普通という。「キャリア派」は試験を受ける前にこうした空気を見抜き、早々と見切りをつけて転職の道を選ぶのだ。

実際、同社が公表している従業員数(嘱託社員含む)の男女別では、1997年から直近の2002年まで、5年連続で全体の社員数は増えたが、女性の数は5年連続で減り続け、全体の17.0%(2002年)となっている。

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意思決定カルチャー他
   ◇   ◇   ◇

同社でのキャリアは、入り口で異なる。社員数として最も多いのは、

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