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サントリーに負けていない「常陸野ネストビール」

情報提供
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木内酒造
〒311-01茨城県那珂郡那珂町鴻巣1257
TEL029-298-0105
FAX029-295-4580
kiuchi@kodawari.cc
https://kodawari.cc/top.html

*清酒菊盛を製造
*手造りビール工房でビール造り体験もできる。

●常陸野ネストビール3種類 330ml 8本セット 3,150円
ホワイトエール3本+バイツェン3本+アンバーエール2本
●常陸野ネストビール4種類 330ml 12本セット 4,725円
ホワイトエール3本+バイツェン3本+アンバーエール3本+ペールエール3本

送料は全国一律(離島も含む)630円(税込)
同一箇所の商品代金が5,000円(税込)以上は送料無料
 サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」が「モンドセレクション最高金賞2年連続受賞」とテレビCM等で盛んに宣伝されている。だが、日本の法体系では発泡酒とされながらも、プレミアムモルツより、ずっと世界的には有名な日本の地ビールがある。数々の賞をとっているには、それだけの理由がある。夏の終りに、ネストビールはいかが?
Digest
  • 全米で販売されている日本の地ビール

全米で販売されている日本の地ビール

 「15年前にクラフトビールを飲んだときは、おいしいとは思わなかったんですね。それがビールの原料である麦芽やホップ、歴史を知れば知るほど、味覚まで変わってきました」。木内酒造専務の木内洋一さんが、そう語る。

 クラフトビールとは手造りビールのことをいう。日本では地ビールと呼ばれることが多い。大量生産のビールが主流である日本のビール市場にあって、ネストビールはクラフトビールの典型である。酵母も生きている。

かつては、年間の製造数量2,000キロリットル以上の生産および販売見込みがなければ新規参入が認められなかったが、1994年細川政権時代の規制緩和策のひとつとして年間60キロリットルまで引き下げられた。このことで各企業がビールに参入をはじめた。

 消費者は、新たな味に期待を込めた。生ビールと比較してうまさの違いを感じながらも、ビール原料は100%海外に依存、生産量も少ないためにコストも割高。そのため市販大手のビールと比べ高いビールとなった。その結果、一度は飲んでみたものの、地ビールは、消費者に浸透しなかった。

 地ビール勃興期の勢いは、いまはない。その中にあって、茨城の地ビール・常陸野ネストビール(木内酒造)は、全米でも販売されるなど元気だ。

◇ワールド・ビア・カップ金賞受賞
 サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」が「モンドセレクション最高金賞2年連続受賞」と盛んに宣伝されている。たしかに味は切れ味シャープでフルーティなビールだが、フィルター処理をしているビールなので、ビール酵母は入っていない。

 世界のビール業界では、モンドセレクションよりも、「ワールド・ビア・カップ」(World Beer Cup)のほうが有名だとも言われている。アメリカのブルーワーズ協会主催の世界的なビール・コンペティションである。

このWorld Beer Cupで、2000年に続いて、2004年大会のHerb and Spice Beer部門で、木内酒造の常陸野ネストビール「ホワイトエール」が金賞を受賞している。世界40カ国、393の醸造所から1,566銘柄のビールが集まり、ビールのカテゴリー別に競われたもので、結果はこちらに掲載されている(Category:8参照)。

 ワールドビアカップだけではなく、ジャパンビアカップでも連続金メダル、2002年英国The Brewing Industry International Awardsで金メダル、および部門総合チャンピョンビールなど、数々の賞をとっている。

木内酒造は、日本酒醸造では180年近い伝統と技術を持つ。しかし、ビールではまったくの素人だった。1996年にビールの製造免許を取得し、ヨーロッパの本格ビールを目標に、英国産の麦芽、ホップを原料として、上面発酵で醸造を開始した。米国DME社から地ビール製造設備を直接購入した。日本では第一号機だった。

※日本のビールは、5~10℃前後の低温で発酵させる、チェコのピルスナー型「下面発酵の淡色ビール」が主力。発酵がすむと酵母が下に沈降する。世界各国で主流とされている醸造法で、キメ細やかでデリケートな味わい。一方、木内酒造が採用した「上面発酵」は、一般的には発酵温度が18~22℃くらい、発酵が終了すると酵母が液面まで浮き上がってくる。発酵と熟成が速く進むので長期貯蔵は行わず、粗削りな味となり、濃醇で酸もしっかりしている。クリーミィな泡立ちとなり、イギリスのエールやスタウト、ドイツのバイツェン、ベルギーのトラピストビールなどが代表的ビール。

 「清酒は、いいものを造ってもなかなか売れません。ビール醸造を開始して、努力が結果に結びつき、実りがあって楽しい。苦労はなかった。発泡酒、生、輸入ビールとビールにもキーワードがあります。これからは工業製品としてのビールではなく、キーワードはクラフトビール。その手応えを感じています」(木内さん)

◇日本では、ビールではなく発泡酒

木内酒造のWhite Ale(ホワイトエール)は、柑橘系の香りのあるコリアンダー、オレンジピールなどを加えた、もともとはベルギー生まれの淡色ビールである。ハーブの香り、オレンジの酸味のあるのが特徴。濾過せずに、ビン詰めされる。商品を見ると、ビール酵母、ハーブ、スパイスなどが下に沈澱しており、上澄みがクリアーだ。

 独特な香り、さっぱりとした酸味が、わたしもお気に入り。
 色は白っぽく、うすーく濁っている。これは「使用されている小麦が大麦に比べ、タンパク質の含有量が多いから」だそうだ。

しかし、このホワイトエールは、日本の法体系のなかでは、ビールの定義から外れる。

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ビールラブ2008/09/10 17:47
やまおか しろう2008/02/01 02:51
茨城人2008/02/01 02:50
安くするには2008/02/01 02:50
安かろ良いろは理想2008/02/01 02:50
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暴走の老人力2008/02/01 02:50
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記者からの追加情報

参考:『この酒が飲みたい愛酒家のための酔い方読本』(コモンズ)