「成成明学獨國武」卒の僕がユニクロ内定を蹴り、トーマツ非監査部門を経て20代で年俸1400万円マネージャーになるまで:後編
《2年半で年収倍増》
紙で支給される給与と賞与。9月の賞与(基本2か月分)は業績連動。 |
2社目の小さなコンサル会社で社会人4年目を迎える年に、監査法人トーマツへ転職しました。トーマツへの転職の話は、付き合いのあった個人の人材エージェントが持ち込んでくれたものです。新たな成長のチャンスだ、と思いました。転職エージェントとは、なるべく複数と交流を持ち、定期的に情報交換したほうがよいと思います。自分の人材市場価値を知り、次のキャリアプランについてのアドバイスを聞くこともできます。
- Digest
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- 学生時代からのエージェント
- プレゼン課題と英語面接
- リスク対応市場が伸びる背景
- トーマツでの組織と仕事内容
- FASやコンサルと比べたトーマツの賃金体系
- ホワイトな労働環境「平日に打ちっぱなし行ける」
- 「成長角度が落ちて」外資に転職決意
- 2年半で年俸倍増、月収120万円のアカマネに
- 逆転の「亜流」転職術ポイント
学生時代からのエージェント
そのエージェントには、学生時代に知り合っています。前述の英語勉強会で知り合った女性の夫が、たまたま転職エージェントをやっていた、という偶然の出会いから、キャリアの相談に乗って貰うようになりました。エージェント主催の交流会にも参加し、次の転職先を探している姿勢を伝えつつ、意見を貰っていました。
SS2年目(新卒6年目相当)の給与明細 |
そのエージェントが、監査法人トーマツの非監査部門パートナーの1人と知り合いで、戦力となるコンサルタントを探している、という話でした。
自分としては、新卒では学歴的に入社できない有名大企業ですし(約7千人、うち約4千人が公認会計士)、新たなスキルと経験を獲得できるチャンスなので、ぜひチャレンジしたいと思いました。
会計士関連の資格はもちろん持っていませんでしたが、コンサル部門は資格不要です。私が、その時点で保有していた資格は、米国PMI(Project Management Institute)が認定している「PMP(Project Management Professional)」だけ。
これはプロジェクトマネジメントの専門知識を有していることを証明するもので、認定試験は全て英語ですが、官公庁の入札で求められることがあり、そこそこ重要とされます。PMPは、実務経験があれば、一か月勉強してテストで65%~70%とれればOK。一発合格でした。
監査法人トーマツ(非監査部門)のキャリアパスと報酬水準 |
懸念点として、当時すでに約700万円の年収で働いていることがありました。20代半ばにしては高めであるため、転職で下がってしまうかもしれませんでした。
エージェントに相談すると、そこは何とかステイになるよう、交渉してくれました。監査法人トーマツは終身雇用の日本企業なので、規定どおりなら、20代の間はほとんど差がつかない報酬体系になっています。
自分と同じ年次にあたる、新卒4年目相当のS(スタッフ)社員に合わせたら、700万円はまず無理でした。
雇用契約書より |
そこで、規定の「スタッフ」クラスの毎月の給与に、「調整手当」を上載せする形で、その額に近づけて貰うことになりました(右記)。
年収水準としては、ほぼ横ばいで、大手のブランドネームを獲得する形の転職になりました。
プレゼン課題と英語面接
大手の監査法人とあって、ガバナンスはしっかりしており、もちろん既定の採用プロセスはクリアしなければなりません。一般的な面接内容(志望動機や、やってきたこと、やりたいこと)以外の特徴としては、「プレゼン課題」と「英語面接」がありました。
「プレゼン課題」は、パートナー面接の前に出されました。コンサルタントは報告会でクライアント企業の経営層に成果物を説明する機会が多いので、質疑応答やプレゼンをする力を試されます。
具体的には、
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赤がトーマツの非監査部門(売上、人員の比率)
シニアスタッフ9月の業績連動賞与明細。別途6月と12月に1か月分(職能給+職種給)が定額支給。
裁量労働手当、賞与、調整手当について(雇用契約書より)
「人権デューデリジェンス」各国の関連法令。輸入禁止、罰金など、人権侵害リスクを甘く見ると高くつく。日本は人権侵害に最も甘い国の1つである。(「企業のサプライチェーンと人権を巡る国際動向」2022年3月、経済産業省作成資料より)
「成長角度が落ちてきた、と感じたので」トーマツの安定を捨て、次に転職することに
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