高一向け講演録「ゴールから考える進路選択」(下)具体的な進路選択を考える
出口から見た、今後ニーズが高まる分野 |
皆さんはもうすぐ、文系理系の選択を迫られる時期です。迷っている人も多いことでしょう。将来やりたいことが白紙だ、という人が多いと思います。世の中は変化していて、現実の仕事は、昔ながらの「文系か理系か」で分けられなくなっています。ゴールは「卒業後」「35歳時の社会人1人前」のほうで、そこにつながる大学・学部をいかに選択して入るか――ですから、学校の理屈ではなく、社会的ニーズから逆算して考えるほうが現実的です。学校は閉じられた世界なので、社会の変化を知りません。
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- 社会的ニーズの高い分野
- 高い「文系IT人材」ニーズ
- 医療系、ガチ理系、グローバル系、体育会系
- 学部・学科選びが就職に直結する
- 専門学校に課金する価値とは
- 探究、ガクチカ、就職…競争ルールが変わる
- 女性差別社会ニッポンの実態を知る
- 「ジェンダー視点による仕事選び」のポイント
- 職業指導カウンセラー「77か国中、最下位」
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社会的ニーズの高い分野
社会的ニーズのない仕事は、市場原理によって当然、給料も安くなっていくので、あえて積極的に最初から選ぶ理由はありません。では、これから皆さんが生きて稼ぎ続けなければならない60年間は、どのような仕事のニーズが高まると思いますか?
やりたいことがわからない人はどこから検討すべきなのか |
これから進路を決める高校生のために、本来は政府が現状ベースのデータを明示すべきなのですが、そういうデータは民間の人材紹介会社がバラバラに持っていて、残念ながら、どこにも統合データがありません。私は個別の民間企業を取材するときは必ず採用の話を聞きますから、この図は私の取材ベースで「ニーズが高まるスキル分野」を提示したものです。
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日立製作所の採用コース(非理系)
学問の功利性マップと「新卒で雇われる力」
専門学校に課金する価値
就職が容易な2つのパターン
IT人材79万人不足問題
「やりたいこと」と「できること」のすり合わせは、高校時代から始まり、生涯続くキャリア構築の基本
女性差別が大きい仕事、小さい仕事
ジェンダー視点による仕事選びマップ
相談先もなく自分で考えるしかない日本の現実
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