医療品や、プラスティック・ヘンプとして産業化されている大麻
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大学生が大麻所持で摘発される事件が多発している。だが大麻を吸う事が、殺人や強盗を犯した人と同じ刑務所に収監されるほどの罪なのか。特に医療用、産業用という点で規制が緩和されるべきだし、欧州がそうであるように、大麻のようなソフトドラッグとヘロインなどのハードドラッグは明確に分けて取締まるべきだろう。鬱のときに「おおらかで楽観的」になれる大麻は、鬱が増え、自殺者も多い日本では特に有効ではないか。
【Digest】
◇大麻を吸ったら気持ちがポジティブに
◇大麻には薬用効果がある
◇大麻は新たな産業になる
◇アメリカは13州で医療用大麻OK
◇オランダはコーヒーショップで大麻喫煙可
◇イギリスでは大麻所持では逮捕されない
◇ヨーロッパはソフトドラッグとハードドラッグを分ける傾向
◇医療用大麻、産業用大麻を解禁すべきだ
◇大麻を吸ったら、気持ちがポジティブに
実は私も、タイに滞在していた2005年頃、同じアパートに住むタイ人の友人に勧められ、大麻を喫煙したことがある。報道されている通り、酩酊感というか「効き」があり、吸わない時とも、お酒を飲んだ時とも違う状態になった。
私の場合は、特に精神的に落ち着き、考えや行動がゆっくりになった。もちろん人によって効き方は違うだろう。初めての経験にNHKで報道されていた若者のように、精神的な不安になる人もいるだろう。
だが、日本では「見つかったら警察に逮捕される危険なドラッグなのだ」という認識の元で吸うのだから、精神的に不安になるのは当然だと思う。
私も初めて吸った時は、経験したことの無い状態だったので、少し不安になったりしたものである。しかし、慣れてくると、音が善く聞こえたり、くだらない事が可笑しかったり、お腹がすいて食事が美味しく感じ、楽しくなって来たものだ。
もちろん人によって違うのだろうが、私の場合は大麻を吸うと、優しい気持ちになり、楽観的になった。どちらかと言えば、大麻を吸ったときの自分の方が、普段のせっかちで怒りっぽい自分より好きだ。
◇大麻には薬用効果がある
どうしてこんな経験を告白しているかというと、大麻には、鬱病や末期のガン患者に効用があることを身をもって知ったからである。
アメリカ大使館が参考にと薦めてくれたサイト NORM によれば、アメリカの13の州では、「メディカル・マリファナ」と言って、医療用のマリファナは特別なライセsンスを持った薬局で大麻を購入できることになっている。ガンやエイズなど、病気から来る痛みを緩和させるために、医者から処方されるのだ。患者は処方箋を持って薬局に行けば、医療用の大麻を購入できる。
ガンの治療で放射線治療を行なった場合、体力及び気力が衰え食欲もなくなる。そんな時に大麻を吸うと食欲がわいて放射線治療に耐えられる、というのである。だが日本では、一切、認められていない。
また、私が体験したように、鬱な気持ちになった時に「おおらかで楽観的な気持ちになる」。それを考えると、毎年3万人という人が自殺する我が国にこそ、医療大麻が必要なのではないか。大麻薬局をライセンス制にして管轄すれば、1つの事業として税金も徴収でき、政府の財源にもなる
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先進国の多くで、大麻は違法駐車程度の扱いだ |
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