『いい会社』発売&正誤表(2024年3月25日update)
この子はきっと幸せなキャリアを歩めるでしょう |
執筆に半年強を費やした単行本『 いい会社はどこにある?』が11月末に発売された。2022年は、これしかやってないくらいだ。一番読むべきなのはこれから進路を考える高校生なので、平易な文章にして、かつ注をたくさんつけた。これは、筆者が高校・浪人・大学時代に読んだビジネス書が、社会人としての前提知識を要するものが多すぎて(大前研一、堺屋太一、野口悠紀雄…等)、当時、よく理解できなかったからだ。20~40代の就職転職に不安や悩みを抱える人だけでなく、未成年の子を持つ親へのプレゼント品としてもご活用いただきたい。重要なことは、まず事実を知ること、全体像を知ることである。
一家に一冊『家庭の医学』の就職転職キャリア版――みたいなものを目指して、必要な論点を網羅的に書いたため、必然的に辞書みたいな本になってしまった。今年の春の時点で、最初は400ページくらいかな(『ファクトフルネス』のイメージ)と思っていたが、ページ数は文字の大きさやページあたり行数によっても変わり、実際に流してみないとわからない。
①605ページ:数字のメモリミス。出版社の誤植。 |
図表が多いこともあり、途中で試算したら600ページを越えそうだとわかり、そうなると、50ページくらいカットしたところで大差なかろう、どうせなら全てを書き切ろう、と考え、終わってみたら850ページになっていた。出版社も、よく出してくれたものである。これが1980円というのは、とんでもないコスパのよさで、こんな安売りしてしまっていいのだろうか、と心配になる。改めて、本というのはお得な商品だと断言できる。
紙媒体は、電子媒体に比べれば効率の悪いメディアとも言えるが、アナログペンで自由にメモや図を描け、眼に優しいこともあり、記憶への定着は高いと感じる。電源不要で持ち運べるメリットもある。一方で、電子版は、検索ができたり、全編カラーにして図表を見やすくできる(紙はコスト面でできない)。
②773ページ:軸名の記載漏れ。出版社の誤植。 |
紙のメリットの1つとして、改ざん不能性から来る高い信ぴょう性がある。一度紙に刷ったものは修正できないので、刷る前に、何度も慎重に事実確認をせざるをえない。β版でとりあえず出して修正していく、というITサービスみたいなことは、物理的にできない。
ところが、何度確認しても漏れるものがある。筆者には思い込みバイアスもあるので、自分では気づけないことがある。編集者、図表デザイナー、外注の校閲専門業者、QRコード作成担当のクラウドワーカーなど、本の制作には様々な専門職の方たちが関わっており、ダブルチェック、トリプルチェックするが、すり抜けてしまう。850ページもあると、ノーミスは、まず不可能だ。これは人間の仕事なので仕方がない。
③798ページ:QRコード作成ミス |
画像添付の3点は、すでに増刷した際に修正済みであるが、初版を購入されたかたには申し訳ないので、正誤表を掲載しておく。元図を出版社側が移植する際の誤植(①②)と、QRコード作成ミス(③)。今回、出版社にはQRコードを200個以上つけるという斬新な試みに挑戦して貰ったこともあり、確認箇所が増えた。私もすっかり任せっきりで、QRすべての接続確認はしていない。
読者のかたで、もし他に事実関係のミスを発見されたら、ご一報いただければ幸いである(随時発見され次第、ここに追加していく)。
5&490ページ。出版社の誤植。 |
④16ページと620ページの図から、「ウェブ開発」のダブりを修正(第四版より修正)。筆者がダブって記していた。
⑤78ページ「出生中位推計」の引き出し線位置を修正(第四版より修正)。出版社が誤植。
⑥5ページと490ページの「ジェンダー視点による仕事選びマップ」のなかで、ユニクロ✕「39.22%」→〇「39.2%」に修正(第六版より)。元図は正しかったが出版社が図表作成時に誤植した。
電子版のみ。電子版の24ページ&650ページ。出版社の誤植。 |
⑦電子版のみ。電子版の24ページ&650ページ。
✕「③傭兵・スナイパー集団」→〇「②傭兵・スナイパー集団」。
元図と紙版は正しかったが、電子版に移植する際に出版社が番号を誤植。
単純な番号間違え。(紙版は修正ナシ。電子版は再ダウンロードください)
213ページ表のキャプション。出版社の誤植。 |
⑧213ページ表「職業別有効求人倍率」のキャプション。
×※大分類と中分類は重複している。大分類「保安の職業」は、内訳の数字が開示されていないため、そのまま掲載。 〇大分類と中分類の重複は排除している。大分類「保安の職業」は、内訳の数字が開示されていないため、そのまま掲載。 (第六版より修正、電子版修正済み)
元図は正しかったが、出版社が誤植した。
687ページ図の右側。出版社の誤植。 |
⑨687ページ図「コンサル会社(デロイトトーマツコンサルティング)の賃金分布(推定)」内右側の分布の範囲がズレているので修正(第六版より修正、電子版修正済み)。
元図は正しいものだったが、出版社が誤植した。
605ページ |
⑩605ページ。平均賃金推移と失業率推移の出典(OECD)が抜けていたので追記。(第六版より修正、電子版修正済み)。
そもそもの元図から片方の出典(失業率のほう)が抜けてしまっており、印刷時に両方カットされていたもの。
681ページ |
⑪681ページ「トヨタ自動車の賃金分布」。わかりやすく「課長」「次長」「部長」を追記しただけでミスではない。
電子版は配色がおかしかったので修正済みである。
(第六版より追記、電子版追記済み)。
685ページ |
⑫出版時点で正式名称が変更になっていたので「楽天グループ」に修正。スペースが限られている図中では略称(楽天)、このような表では正式名称を使うルールとしている。
(第六版より修正、電子版修正済み)
689ページ |
⑬三菱商事の賃金分布図で、資源バブル期を迎えている現在と平時とで、水準に差が大きくなっているため、本文内容との整合性をとることも考慮し、注記を追加することにした。夏のボーナスだけで管理職の一番下のランクでも1200万円出るため、業績によるボラティリティが大きく図にする際が難しい。
(第六版より修正、電子版修正済み)
842ページ |
⑭✕企業で 〇企業名で
これはどちらでも大差はない追記修正。「企業名」の場合と、医師や大学教員のような「専門職種名」の場合がある。
(第六版より修正、電子版修正済み)
640ページ |
⑮640ページ三菱商事キャリアパスの図で範囲指定がずれているため修正(第六版より修正、電子版修正済み)。自動的にバージョンアップしないかたは、再ダウンロードをお願いします。出版社が図を誤植。
全体的に、ダイヤモンド社に図表の校正機能が働いておらず、本来は著者の見逃しやミスを発見すべきところ、逆に、「著者がパワポで提出した正しい元図を誤植しているケース」を著者が発見するパターンがほとんどであり、現在のところ明らかな誤植が9か所見つかっている。
著者は記者歴29年・編集者歴も20年超のベテランなので、出版社よりも正確に発見できるが、著者がまだ気づいていない思い込みミスは存在する可能性がある。発見次第、随時修正&報告していく。本来、この機能は出版社側が担う仕事であり、ダイヤモンド社は校正の体制を改善する必要がある。
電子版は自動的に再ダウンロードされる場合と、されない場合があるため、お手数ですが、いったんコンテンツを削除のうえ、再ダウンロードしてバージョンアップしてください。なお、本サイトの記事版がもっとも正確で情報も新しいです。(2024年3月25日)
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