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ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

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 2006年12月、オリコンが、週刊誌にコメントを寄せたジャーナリスト烏賀陽氏個人に対し、5千万円という高額を請求する訴訟を起こした。武富士と同じ手口であり、カネの力によって言論の自由を封じる行為であり、訴訟権乱用の疑いが強い。

 だが、音楽業界誌はもちろん、マスコミはこの重要な問題を伝えない。ジャーナリズムメディアであるMyNewsJapanは、この「オリコンうがや訴訟」を最期まで詳細に伝えた。裁判はオリコンが地裁で勝ったものの高裁で「請求放棄」に転じ、自ら起こした裁判から逃げ出す形で終結、ジャーナリスト側が勝った。

 とはいえジャーナリストの33か月という失われた時間は戻らない。恫喝訴訟を防ぐことができない日本の裁判制度の穴が、浮き彫りとなった。この問題は、引き続き報道していく。

※「大企業によるメディアや個人への恫喝訴訟事例」を大募集しております。
  Email:info@mynewsjapan.com

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言論弾圧訴訟(SLAPP)記事一覧
オリコンうがや訴訟4 小池社長を裁く綿引穣裁判長、「噂眞」「2ちゃん」に賠償命じた過去
オリコンが烏賀陽弘道氏に対して起こした名誉毀損裁判と、その反訴の第1回口頭弁論が13日、行なわれた。東京地裁民事12部の管轄で、裁判長は綿引穣氏。裁判の行方は、裁判官の人間性や憲法に対する姿勢、人権感覚で判決内容に大きな差が出るのが実態で、裁判官にも「当たり外れ」がある。綿引氏の経歴、主な担当事件、評判を追うと、過去に手がけた複数の名誉毀損訴訟では、文春、2ちゃんねる、噂眞などに賠償命令を下し「書かれた側」に有利な判決を下していることなどがわかった。
国境なき記者団、オリコン小池社長に訴訟撤退を勧告
国境なき記者団は9日、オリコンの小池恒社長に対し、フリーランスジャーナリスト(HiroUgaya)を訴えた裁判から撤退するようアピールする声明を発表した。世界のジャーナリスト団体からも訴訟の取り下げを迫られるにおよび、株価もジリ貧で昨年12月半ばの提訴時から約3割下落。株式公開企業としての公共性が問われている。
オリコンうがや訴訟3 いよいよ反訴! アルバイトでもできる質問しかしないマスコミ記者たち
オリコンから5千万円の名誉毀損裁判を起こされた烏賀陽氏らが8日、司法記者会室で反訴会見を開いた。前日の外国人記者クラブでの会見で、外国人記者は、テレビ局が取材に来ないことに疑問を投げかけ、熱心に質問を浴びせた。一方、司法記者会加盟のマスコミ記者は、年齢や生年月日といったアルバイトでもできる質問しかせず、9日朝刊で報じたのも朝日新聞と東京新聞のみだった。
オリコンうがや訴訟2 「裁判なんか起こすんじゃなかったと思わせよう!」
「オリコン裁判」を支援しているジャーナリストの三宅勝久氏は、「週刊金曜日」に発表した記事が名誉毀損にあるとして、大手消費者金融「武富士」から総額1億1000万円の損害賠償請求を求められた裁判の被告だった。昨年勝訴したものの、いまも武富士裁判を思い出すとき、大手マスコミが武富士を批判しないという絶望感、被告になった当事者の精神的苦痛が理解されないという孤立感にさいなまれているという。
オリコンうがや訴訟1 「まともに議論すると分が悪いから訴えたんでしょう」
音楽ヒットチャートで有名な「オリコン」が、月刊誌『サイゾー』(2006年4月号)の記事に寄せた20行ほどのコメント「予約枚数もカウントしている」「独自の統計方法も明らかにしていない」に対して5000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴えられた烏賀陽弘道氏は一貫して、同社の統計学的な信用度に疑問を投げかけてきた。武富士に1億1000万円で訴えられ昨年勝訴した三宅勝久氏が、武富士と同じくカネの力で「言論弾圧」を仕掛けてきた上場企業・オリコン小池社長の愚かな姿勢について語った。