東京海上火災保険
B 不良企業予備軍 (仕事2.0、生活2.0、対価5.0) |
- Digest
-
- 保険を売るために車を売る
- 課長になれる人は同期で半分くらいに
- 実質上の年俸制に
【Digest】
◇地方支社を回る営業が基本
◇保険を売るために車を売る
◇課長になれる人は同期で半分くらいに
◇下がってもまだ国内トップレベル
◇実質上の年俸制に
◇蛍光灯を持ち込んで残業
◇地方では依然強い
地方支社を回る営業が基本
同社社員のおよそ7割は、営業部門に所属している。営業組織は、販売チャネル別に大きく、P・D・Cに分かれる。Pは個人(パーソナル)、Dは自動車ディーラー専門、Cはコマーシャル(企業)。同社は例年、100~150名程度の総合職を採用しているが、最初の配属はP30%、C20%、D20%、損害サービス15%、業務15%、といったところである。業務(商品開発部門と営業支援部門)は人気があるが、大多数は地方でPCDいずれかの営業部門、及び事故による損害などを検証する損害サービス部門に配属される。
東京海上の組織 |
Pは全国の支社に配属され、一般職とセットで、1人あたり100くらいの販売代理店のメンテナンスを担当する。具体的には、代理店からの商品内容の照会に答えたり、販売促進のキャンペーンを打ったり、顧客に対してどうアプローチすれば売れるのかを指導したりする。兼業の修理工場なども多く、実際に頻繁に面倒を見なければならない主要店は1人10店くらいだ。
代理店が販売し、売上計上まで行っているため、総合職は、他社の代理店に対して、東京海上の代理店も兼ねないか等の飛び込みの新規開拓もする。大きな代理店については扱い(手数料%)を変えて囲い込む。
代理店の業態は様々だ。保険だけを専業でやっている店もあれば、税理士事務所もあれば、修理工場などもある。従って、広く浅く、細かい知識が求められる。基本的には、アポをとって2~3件回り、社内で照会対応をする日々となる。
保険を売るために車を売る
Dは自動車ディーラー専門の販売代理店を担当する部門。Pと同様、全国の支店に組織が分かれており、トヨタ系ディーラーなど、1人あたり10~20の自動車ディーラーを担当し、自社の自動車保険や自賠責保険を売ってもらう。ディーラーが車を売る際、既に他社の保険に入っていたら、自社に乗り換えるようにインセンティブを与えたり、そのディーラーが東京海上に保険を集約することで手数料率を上げるといったメリットを訴えたり。個人ユーザに対して保険の勉強会を開くこともある。
とはいえ、自動車を買う人はディーラーの勧める商品を購入する傾向が強いため、どの保険会社の商品を勧めるかは、ディーラーの胸先三寸である場合が多い。このため、各社の営業担当者によるサービス合戦になりやすい。
朝礼の司会を進んでやらせて貰ったり、「車汚れてますね」と端から洗っていくのも仕事のうちだ。新人でDの配属となった社員はほぼ100%、担当のディーラーで売れ残った車を買うはめになる。会社は300万円の無利子のローンを組んでくれるが、補助はそれだけ。D以外の同期社員に、ディーラーを連れて車を売り歩くのも仕事で、新人は買わざるを得ない傾向にある。
D以外の社員が「車両情報です!」とDの社員に電話するのは同社ではいつもの風景。ある支社長代理は、担当ディーラーで300台を売ったという伝説を残している。つまり、保険を売るために、車の営業もするのである。もちろん支社の社有車は、展示車ばかりだ。車検まで2年あっても、Dの社員は進んで買い換える。
Dは特に、ゴルフ、酒、麻雀といった接待が必須となるケースが多いため、人事としてもその情報を知っておく必要がある。釧路のあるディーラーの担当者は、必ず2年で替えているという(異動は3~5年単位が普通)。連夜の社長との飲みなど、関係構築のための接待が厳しいため、2年しか体が持たないというのがその理由である。Dは必然的に、体育会系の社員が最も多く
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り4,534字/全文6,135字
東京海上のキャリアパス
東京海上の年収推移
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
facebookコメント
読者コメント
この会社のK.KDと肩書きのつく人間は社員が個人情報をもらしても、上手に社内処理をしています。カスタマーセンターも責任のがれの回答ばかり。さすが一流です。
会員ではありませんが、ちょっと見たら楽しい!家の近所の方のご主人が、こちらの会社にお勤めですが、以前「主人は年収が1600万円あるの」と自慢していた。確か年齢は36歳位かな?帰りも20時頃には戻るみたいだし・・いったいどんな仕事をして、それだけ稼げるのだろう?と不思議だった。
他にこの手のサイトを知らないので、渡しは十分面白いと思います。広告に頼らないという方針も好感が持てます。(まぁ有料会員ではないのですが)似たような批判を繰り返す人たちは是非、このサイトに代わる素晴らしいサイトを教えてください。そちらがよければそちらに金を払うので。
ヒマな人たちだなぁ・・・。イヤなら見なきゃいいじゃん。日付見ると、記事があがった瞬間書き込んでるんだもんな、0時過ぎなんて時間に。ヒマ人?
会員の私としては更新頻度の低さ以外の記事のクオリティー等に関しては満足しております。知っている限りでも、かなり真実に近いと思いますし。批判的な書き込みをされている方は会員の方なのでしょうか?
低空飛行をしてますね。記事の短さは。非会員向けの記事も、損保業界と関わりのない人間でも知ってて当たり前な内容ですし。
会員ではなくて、ほんの少ししか読めませんけど。保険会社はそういう状態かと前よりわかってきました
記者からの追加情報
企画「ココで働け!」トップ頁へ
新着のお知らせをメールで受けたい方は ここでご登録下さい
キャリアコラムのメルマガ登録は こちらからお願いします
会員登録をご希望の方は ここでご登録下さい