NHK
A 優良企業 (仕事4.5、生活4.0、対価4.2) |
- Digest
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- 記者は競争・選別の一生
- ディレクターは地方と東京を行ったり来たり
- 政府よりの構造
- Dは企画力、演出力、発想力
- モチベーションは、希望の番組を担当すること
【Digest】
◇別キャリアを歩む記者とディレクター
◇記者は競争・選別の一生
◇ディレクターは地方と東京を行ったり来たり
◇政府よりの構造
◇Dは企画力、演出力、発想力
◇モチベーションは、希望の番組を担当すること
◇自由裁量に任される
◇番組制作費を横領
別キャリアを歩む記者とディレクター
平均的な放送局は、記者が約10~13人、ディレクターが5~7人、それにデスクや管理職、放送技術、カメラマン、総務などを併せると、60~70人規模である。
記者の仕事は、日本の新聞業界の慣例に沿って、警察担当から始まる。だいたい先輩記者(3年目の場合もある)と組んで、県警記者クラブに所属し、事件や事故の取材をし、夜討ち朝駆けで刑事や副署長などの自宅前で捜査情報(いつガサ入れをするのか、いつ逮捕するのか…)等を聞き出す、といった日本独特の慣習のなかで、新聞社や地元TV局の記者らと、心身ともに疲弊する消耗戦を繰り広げる。
警察を2年担当したあとは、行政(市政、県政)・遊軍を担当するのが普通だ。新聞記者と違うのは締め切りの時間帯。新聞が夕刊と朝刊に合わせて記事を出すのに対し、NHKは昼のニュース、夕方のニュース、21時前のニュース、朝のニュースと、次々に締切が来る。
ほかに違う点は、カメラマンを動かすこと。現場の映像が必須となるため、警察官が事故後の侵入禁止の「縄張り」前にいる映像や、鑑識が作業している映像を撮りに行かせる。記者ではなくデスクが指揮をとるケースもある。
NHKの組織 |
ディレクター(D)の場合は、赴任すると「来月、1本あてたから」と、いきなり3分リポートをふられ、ネタ探しが始まる。ひたすら人に会ってはネタを探し、取材する。ロケの日を決め、撮影内容を決め、ナレーションもD自身がやる。放映されたときに右下にテロップで自分の名前が流れるので、それなりにやりがいはある。一連の作業を、デスクの指導を受けながら、OJTで覚えて行く。
記者やアナウンサーが全国放送にも出ることがあるのに対し、Dは裏方の仕事がメイン。記者はいきなり3分前に来てニュースを読んで終わりのケースもあるが、Dは、立ち位置を他局と調整するなど、様々なセッティングをし、後片付けをし、番組全体を仕切るのが仕事。NHKは報道ありきなので、記者は新聞社と同じように報道に特化したキャリアしかなく、民放のように記者がDを経験するキャリアパスは用意されていない。
記者は競争・選別の一生
アナウンサーと記者は、とにかく東京に引き上げられるか否かが評価基準なので、ほとんどの人がそれを目指している。アナの場合では、久保純子は3年目、膳場貴子は4年目に東京・アナウンス室に
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読者コメント
9月28日の参院予算委員会で、民主党の桜井充氏がNHK出身の小宮山洋子厚生労働相、安住淳財務相の両閣僚を前に、高い給与など同社の手厚い処遇への批判を展開。国家公務員共済などに比べて低い保険料率、保険料の事業主負担が62%と高い一方、個人負担は38%…などを列挙。年間給与について小宮山氏が「(NHK社員の)平均給与は1041万円、国家公務員の保険料の基礎となる平均給与は658万円」と明かした。
報道は編責が天皇、
番組はCP(制作統括)の意見が絶対。
役人的柔軟性が求められる。パワハラが凄い!?
手書きの履歴書は面倒。派遣切り、無縁社会を問題定義しても交通費の出ない派遣社員を使うなど矛盾はマスコミならでは。
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