37回に及ぶセッションは平均1時間弱。テープ起こしに3倍程度の時間がかかる。予約段階からのプロセスなども含め原稿にまとめると、さらに1時間以上。つまり、正味200時間はかけた。加えて、それをチームメンバー同士で読んで比較検証した。その結果、現時点での結論は、「超能力的な何かは認定できる」というところまでだ。この点はチーム五人の共通した意見となった。すなわち、名前と年齢と「見た目」のみから一瞬にして、正確に相談者の根本的な性格やおかれている状況(心理状態)を把握する秀でた能力を持っている人物がいる、ということについては、五人ともに認めざるを得なかった。
【Digest】
◇5人の違いは、超能力と霊界との関係性
◇「能力アリ」は4人、前世と守護霊はバラバラ
■個人の結論:三宅
■個人の結論:山中
■個人の結論:石井
■個人の結論:林
■個人の結論:渡邉
◇5人の違いは、超能力と霊界との関係性
違いは、そこから先である。
三宅の見解では、それは「直感、あるいはカウンセリング技術」の一種であって、霊界や霊能では全くない、と判断した。また、渡邉は「過去の記憶や曖昧な近未来を読めているのは確かだが、それと霊界との関係を認定できる証拠はない」。
石井は二人から前世を宗教関係者だと指摘され、それが自分の過去の行動と一致していることから、「霊界が存在する可能性はある」とし、林は亡くなった父が出てきて最期に言われた言葉を霊能者からそのまま言われたことから、「霊界はたぶん存在する」とした。山中は、見知らぬ曾祖父が出てきて、それが母の証言と一致すること、その後の「霊性開花」の授業体験などから、霊界が存在すると断定している。
最終的には、霊界・霊能については、三宅がもっとも懐疑的で、逆に、山中が肯定的で、残り三人が「あるかもしれない、あってもおかしくない」という中間にいる。当初から変わったのは、明確に完全否定していた石井だけ。もともと三宅、渡邉、林は、スピリチュアルについての知識がほとんどなく、セッションを受ける前は、フラットな状態だった。
最後まで懐疑的だった三宅は、決定的に当てられて驚いた透視経験がなかったことが大きい。石井は朝食のメニューを当てられた。山中は自宅にしまってある絵を見せられたり、借金の額をあてられた。林は父親の最期の言葉をあてられた。渡邉は、否定派だった石井でさえ認めたという事実に驚き、「貧困、格差社会のご意見番」的な未来(4ヵ月後にそのテーマでテレビに出た)を当てられた。これらは音声テープが残っているため、洗脳や思い込みではないことを証明できる。
◇「能力アリ」は四人、前世と守護霊はバラバラ
では、検証結果について、プロジェクト開始当初の予想との乖離は、どの程度あったか。
まず、“霊能者”の大半はインチキやイカサマで商売しているということは、当初の予想どおりだった。クチコミ等で評価が高い人物にしぼって取材をしてきたにもかかわらず、評価4以上の霊能者は、十六人中で四人だけ、という結果に終わった。評価4は、テープ起こし情報をもとに、我々のうち複数がホンモノと認めてよい、とするものである。
守護霊と前世の一致については、我々は.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
|
検証者のプロフィール
|
|
