光文社リストラ、年収半減も希望退職44人にとどまる
最大労組の団体交渉報告。基本給が40歳で約49万円と異様に高いことが分かる。 |
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- 社員の年収は50%オフ
- 「たぬきち利権」を切れ
そこで300人余りの社員のうち、特別早期退職優遇制度で50人のリストラ要員を募集。対象は勤続15年以上で、年齢は、最終的に40歳以上にまで拡大された(当初は編集部門は50歳以上だった)。リストラに応募した「たぬきち」氏がブログでリストラの現場を綴ったことで話題になり、書籍化も決定。初版2万部で新潮社から緊急出版されるという。
今年の4月、対象者全員が1人ずつ呼び出され、総務局長と直属の局長との3者面談が実施され、1人1人に対して、条件面が提示された。40代では、基本割増金が2千万円+特別割増金が18ヶ月分+既存の自己都合退職金×130%。
45歳の「たぬきち」氏が自身のブログで公表した基本給は59万6820円なので、まず特別割増金は1074万円。自己都合退職金は、希望退職の説明を受けた社員によると、「私が提示された金額を在籍年数で割って、たぬきちの在籍年数を掛けると、約2500万円」。よって合計で約5500万円という、破格の“手切れ金”が渡されることになる。
ちなみに日経BPでも同じく50人を目標に昨秋、希望退職者が募集されたが、40歳から特別退職金が最低2千万円(または基本給の36か月分)加算されるだけだった。45歳では、既存の退職金と合わせて4千万円ほどの計算になるから、光文社は破格の厚遇である。
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果たして、1次で39人、2次で5人の、計44人が応募し、5月末に会社を去った。現在、残る260名体制で再建を目指し奮闘中だが、その雲行きは、かなり怪しい。何しろ、会社を去った人たちのなかには、何と、経理局長と総務局長も含まれているというのだ。
「たぬきちは書いてないけど、会社の実態を一番知ってる人たちが辞めてるんです。経理局長はカネの流れの実態を知っているし、総務局長はリストラ対象者全員に1人ずつ会って、早期退職制度の説明をした人ですから。この会社は潰れる
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社内で回覧されている非公式文書。業績や講談社との関係について記されている。
社員総会で発表されたリストラの内容(全光労執行委員会資料より)
具体的な条件面。40代は特別加算金がつく。
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経理の長が辞めた時点で終わってる
「45歳の「たぬきち」氏…よって合計で約5500万円という、破格の“手切れ金”が渡されることになる」←ふーん。
RT @masa_mynews 額面5200万でしたか、光文社45歳でリストラに応募した、たぬきち氏。65歳まで20年で割ったら250万、どっかの会社の営業として年300万稼いで550万。生きてく分には問題ないですね。これがバブル...
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読者コメント
税引後4000万円なら、あの悪名高い朝日新聞社の高額途中退職金より高いじゃないの。びっくりですね〜
篠田:退職金は明かしたらまずいの?
たぬきち:額面で5200万円です(どよめき)
神林:噂の真相は岡留が勝手にやめた。でも1000万円貰っていない。最初はすごくくれるみたいな話だったのに。
://reiji0.exblog.jp/d2010-08-06
ほかより
デジタル化にそって実はほとんどの業界の企業があまり良い業績になっていません。恐らくこれから金融、特に生保も悪くなっていくでしょう。ネットの世界は基本的にデフレを生み出すことになり、人間が生きている価値を見い出したいという思いと技術革新によって起きた便利さとの狭間で苦しむことになります。人間がどう死ぬ時に覚えられたいか、上昇志向はどこにあるのか、見いだすのか難しい世の中になっていくでしょう。
往年の広告バブルで成り立ってた業界はすべてアウトですね。紙とデイスプレイを使い分けた新たなビジネスモデルの構築が急がれますが、給料は半分に成りますよ。
私の勤めていた製版会社は、メインバンクが、三菱東京UFJ銀行でした。銀行が、あと何人切れ!そうしないと、融資はできないと、言ってきたと聞きました。光文社も、銀行が後ろにいたんですね。リストラすると、ちょっと生き延びますね。早くなくなってほしいんですけど。
煽ってなんぼの業界。早く倒産してください。人をだましていい給料もらってやがる。
出版はデジタル化の波で役割を終えるでしょう。今までさんざん甘い汁を吸ってきたのだから仕方ありませんね
経理が逃げ出す会社は崩壊寸前というのは子どもにも分かる事です・・。出版業界も酷い事になってますね。
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