シューカツ最前線:文系院卒2人に聞く「院は8~9割ネガティブに見られ、4割が内定ゼロ」
A君。「日本の院なんて、現場でバリバリ働いている人から見たら、本当にぬるい」 |
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- 「箔付け」で院へ行ったものの…
- 応募先は一軍ばかり
- 「仕事がキツかったんじゃない?」
- 紹介は前職関係に偏る
- 離職期間あるだけで「今回はご縁がなかった」
- 院のキツさは前職時代の20%
- 半日で5人が面接してくれるアマゾン
- 有名教授、有名大学から選ぶべき
- 大手製薬の内定を蹴って院へ
- メーカーは文系院卒というだけで×
- 「一週間で決めて下さい」
- メディアかシンクタンクなら文系院もアリ
- 4割が進路決まらず
- 「逆求人」で面接の練習
2011年夏から30社弱にエントリーし、書類が通ったのは12社。一次面接を突破したのが9社で、内定は2社。
「箔付け」で院へ行ったものの…
新卒入社してアラサーまで勤めた一部上場企業(情報通信=東証の分類による)を辞めて大学院に戻ることにしたのは、中途入社の人達と一緒に仕事をしていて「視野が広いな」と感じ、自分も、もう1つ違う会社に勤務してみたかったためです。直接、転職するよりも院を挟んだほうが選択肢が広がるし、正直、「院卒の箔をつけたい」という意図もありました。あと、外資への憧れもありましたね。
院の同期(100人未満)のうち、社会人出身は2~3割。残りは学部からストレートで来ていました。就職活動を見ていると、苦労の度合いは新卒組も社会人組も同じようなもので、男女の差もなく、単に、「モチベーションが低い人ほど決まっていない」といった印象です。同期の3~4割が、最後まで一社も決まらなかったようです。
僕は院に入学した1年目の夏から、就職活動を開始しました。院のゼミ教授はそこそこ有名で業界に顔が利くほうでしたが、コネを使うと後々、辞めにくくなったり面倒なので、全く使いませんでした。
リクルートエージェントとインテリジェンスの2社を使い、あとはウェブから企業に直接応募。実際には、ほとんどがエージェント経由でした。アラサーは中途扱いとなるため、同じ院卒でも、学部からのストレート組とは採用フローが別になります。
エージェントとは利害が一致するので(採用決定でフィーが企業からエージェントに支払われる)、内定しやすいよう、面接官のタイプ分けや選考フローなど、すべて教えてくれるので便利です。
合わせて25~30社にエントリーし、面接に進んだのが12社、一次面接を通ったのが9社、内定が2社。苦労しましたが、なんとか希望通りと言える結果に収まりました。
応募先は一軍ばかり
苦労した最大の理由は、応募先を大企業だけに絞ったから。率直に言って、僕はキャリアアップは「履歴書の見栄えを良くすること」だと思っているんです。だから、日本中の人が知っている大企業がよかった。大企業に所属していること=信頼・信用なのが社会の現実ですから。
転職するとなると35歳が限界だと思うので
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Bさん。「志望先がメディアかシンクタンクなら…」
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2022年2月25日駒澤大学HPより、駒澤大学法科大学院は2023年度以降の入学に関する学生募集を停止
西南学院大(福岡市)は21日、2019年度から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。全国で最大74校あった法科大学院は、司法試験の合格率低迷に伴って志願者数が減り、廃止や募集停止が続出。西南学院大でも08年度から定員割れの状態が続いており、存続は困難と判断した。(共同2018年6月21日)
近畿大は13日、2019年度から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。在籍する学生19人が課程を修了した時点で閉鎖する。文部科学省によると、法科大学院は全国で最大74校あったが、半数の37校が募集を停止することになる。毎日新聞2018年6月13日 18時05分
法科大学院の募集停止 横浜国立大 2018/6/5 17:26 横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)は5日、2019年度入学者から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。文部科学省によると、既に廃止された法科大学院も含め、募集停止は計36校となった。13年度から定員割れが続き、改善が見込めないと判断。〔共同〕
立教大学と桐蔭横浜大学は26日、それぞれ2018年度から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。今年度の入学者は立教大で19人(定員40人)、桐蔭横浜大は10人(同30人)だった。両大学とも在学中の学生が修了した時点で、廃止の手続きに入る。(日経2017/5/26 22:33)ブランド力のある立教で法科大学院廃止とは・・法科大学院も進学してはいけません。予備試験突破して下さい。
結論を言おう、日本人にMBAはいらない (角川新書) 新書 – 2016/11/10 という書籍があります。日本国内MBAが全くキャリアアップに役に立たない実態を元早稲田大学ビジネススクール教授であった遠藤功氏が解説しています。文系大学院はこの日本という国の癌であるとしか言えない。間違えても箔をつけるなんて錯覚してはいけない。
大学院進学を考える方は水月 昭道氏による高学歴ワーキングプア~「フリーター生産工場」としての大学院~ (光文社新書)も合わせて読んで見ると良い。文系大学院に進学してはいけません。大学組織に搾取されるだけに終わる可能性高し。きちんと就職し働くのが良い。
北海学園大(札幌市)は26日、法科大学院の入学生募集を2018年度から停止すると発表した。道内の法科大学院は北海道大のみとなる。(毎日新聞)法科大学院の終わりがどんどん見えてきた。北海道から崩壊大学院が消えるのも時間の問題。
SEALsの活動家奥田愛基氏が一橋大学大学院に在学中とのこと。・・島根県にある全寮制のキリスト教愛真高等学校(偏差値28)⇒明治学院大学国際学部に進学して後にだ。文系の大学院など本当にぬるい。バイトか派遣をやっていた方が企業から評価されるレベル。
中央大学は公認会計士などを養成する会計専門職大学院を閉鎖する。今春入学の5人が卒業する2018年3月で終了の見込みだ。他大学に先駆けて03年4月に初の会計大学院を開き、一時は200人を超す学生がいた。会計大学院を出ても国家試験での利点が少ないという制度の問題や会計士の人気が低下したのが背景だ。2016/4/2 2:00日本経済新聞 電子版
名城大(名古屋市)が、2017年度以降の法科大学院の入学者募集を停止と報道があった。募集停止に至った理由を「将来にわたる入学定員確保は困難」と説明。2011年度は定員40人に35人が入学したが、 2015年度は25人の定員に対し受験者が10人、入学者は6人にとどまった。 名古屋圏から法科大学院が消えるのも時間の問題だろう。構造的な問題は現実化する。
先日の2015年6月12日の日経新聞夕刊記事で会計大学院が13校中9校定員割れと報じていた。立命館、甲南、法政は今春から募集停止とか。法科大学院、純粋な文系大学院だけではなくいわゆる実務大学院も駄目になってきた。ますます大学院に進学する意味が無いね。
大学院の学費のことを親の負担の視点から考えてしまった。
僕も文系院卒ストレートで今の会社に就職しましたが、院は確かに生ぬるい体質で、決して就活で有利になることはありませんね。下手すれば返って選択肢が狭まります。
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