 B 不良企業予備軍
(仕事3.5、生活2.7、対価2.6)
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社長賞、編集局長賞、経済部長賞、写真部長賞、特別報道部長賞、報道部努力賞…。毎日新聞では、とにかくたくさんの賞が設定されている。コラムの雑記帳にまで「雑記帳賞」が設定されているほどだ。新聞業界ではどの社でもある制度だが毎日は特に多い。
【Digest】
◇褒賞制度の数に特徴
◇醸成される「トクダネ」マインド
◇「キャリアパス制度」で若手が滞留
◇異動は上司の人脈にも左右される
◇創価学会の提灯記事を書く
◇離職率は10年で1割程度
◇組合員平均で2桁のボーナス
◇住宅補助は上限1万5千円
◇報酬ではなく仕事で報いる
◇家庭の事情を考慮
◇地方では通信部に住み込みも
◇「全舷」は恒例行事
◇政治的な存在
褒賞制度の数に特徴
◇醸成される「トクダネ」マインド
各本社ごとに発行している毎月の社内報で受賞者が告知される(たとえば「報道部報」)が、毎月数十人単位で受賞している。デキる記者は、毎月とるのが当たり前。部長賞レベルで2千円と金銭的なメリットはないが、1年に一つもとらない記者は問題視されるほどだという。
基本的には、記者が、記事編集を担う「デスク」にお願いして、申請権限を持つデスクが申請。各本社ごとに、部長以上の管理職が中心となって審査する。読売や日経のような厳格な審査基準(見出しの大きさや、他紙が追いかけた証拠記事の数など)はなく、運用は比較的曖昧だが、その分、種類も受賞者も多い。
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毎日新聞社の組織 |
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努力賞は1千円と、いくら賞を与えようが、経営側にもほとんどコストはかからない。資金繰りが苦しい企業ゆえの苦肉の策にも見えるが、うまく機能しているようだ。こうした賞による動機付けによって、スクープ意識・「トクダネ」マインドが日常的に醸成され、新聞協会賞受賞20回(業界最多)につながっていると見ることもできる(新聞協会賞が社会的に意味のあるものか否かは別問題である)。
◇「キャリアパス制度」で若手が滞留
毎日新聞は読売などと同様、4本社体制をとってはいるものの、読売とは異なり、採用.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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意思決定カルチャー他 |
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毎日新聞140万部“水増し詐欺”の決定的資料
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毎日新聞社の年収推移 |
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