JR東日本 駅員(グリーンスタッフ)を正社員登用エサに採用し使い捨て、試験3回不合格で“強制解雇”の実態
JR東日本にグリーンスタッフとして入社した車田政美氏(20代、仮名)※特定を避けるため画像処理しています |
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新宿駅みどりの窓口で働く
車田政美氏(20代、仮名、本人の意向により性別は伏せる)は、本州の私大を卒業し、関東圏で会社勤めをした後、より安定した生活を求め、JR東日本(以下「JR」)に契約社員として入社した。きっかけは、転職活動をしていた数年前(2010~2013年のいずれかの年)、JRの中吊り広告で「グリーンスタッフ」の既卒対象の求人募集をしているのを発見したことだった。
グリーンスタッフとは、JRの、みどりの窓口や駅の改札で、切符の販売や運賃の精算をしたり、びゅうプラザ(駅構内の旅行業営業所)のカウンター業務などをする「契約社員」を指す。
「その求人広告には、年間契約社員として雇いますが、その後、正社員の試験があります、と謳っていたので、応募することに決めました。待遇は月給18万円からで、夜勤手当などの各種手当もついて、宿泊の場合は最低4時間の睡眠は取っていただく勤務体系です、とありました」(車田氏)
グリーンスタッフの採用方法は、まずは、「インターネット試験」だった。
「数学、現代文、社会常識を問う試験で、制限時間約2時間で答える内容です。わりと難しい内容でしたが、ネット試験なので、正直、替え玉をしてもわからないのでは、と思いました。もちろん、私はそんなことはやっていませんが」(車田氏)
グリーンスタッフ既卒採用の募集要項(今年9月入社用、同社HPより) |
次に、インターネット試験通過者のみ、東京都北区田端にあるJR東京支社ビルで「筆記試験」と「面接」を行った。筆記試験の内容は
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「道場」と社員の間で呼ばれているJR東日本研修センター(公益社団法人日本建築家協会HP内の㈱山下設計の建築士・北田道明氏の紹介ページより)
JR東日本の駅員が使うベッド。どんなに爆睡していても起床時刻になると無理矢理でも起きれる仕組みになっている。(画像は04年8月27日付ITmediaLifeStyle芹澤隆徳氏の記事「レビューJR御用達、あの『おこし太郎』に起こされてみた」より)
JR新宿駅(街並画像.comより)
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読者コメント
駅員(グリーンスタッフ)だけでなく鉄道運転士も正直いってタクシードライバーと似たようなもの。日本人でも外国人でもやることは変わらない。なのに駅員は奴隷契約。鉄道運転士は正社員。同一労働同一賃金のあり方にも矛盾する。将来的に鉄道運転士も契約社員化した方が良い。日本人メリットを発揮し高いパフォーマンスを出す総合職のみを正社員とするべきだろう。
国鉄時代、岐阜羽島から名古屋まで、職員が新幹線を、通勤に使用していた。名古屋支局は、見て見ぬふり。マスコミ書かれて、禁止!
鉄道会社のビジネスモデルを考えれば従業員をいかに安く雇えるかどうかで利益が違ってくるんだろう。キーエンスや野村證券みたいに稼いでくる仕事じゃないし。
JR東や西だと正社員と非正規社員の格差は確実にある。ボーナスとか本当に差がある。会社側的には基本的に駅員(グリーンスタッフ)や車掌は契約社員にしていきたいのだろう。
他のJR東海やJR九州、四国、北海道では見ない。東と西が多い。
JR東のグリーンスタッフ採用求人はリクナビネクストやマイナビ転職でよく見かけるわ。JR東だけじゃなくてJR西もよく似た感じで契約社員募集多い。
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