佐藤製薬「ユンケル」は毒性強い「パラベン」入り EUが使用禁止した環境ホルモン添加物2種を使用中
環境ホルモン添加物「パラベン」を含む栄養ドリンク。真ん中のユンケルは、特に危険なプロピルパラベンとブチルパラベンを使っている。 |
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- 環境ホルモン添加物「パラベン」
- パラベン入り栄養ドリンクは「ユンケル」と「アリナミン」「チョコラBB」
- 特に危険性の高いパラベンを使う「ユンケル」
- 安全摂取量を決められずEUでは禁止、日本は放置
- なぜ日本では使用できるのか?
イチロー選手が宣伝するサトウ製薬の「ユンケル皇帝液」。
最近では「男性の印象が強いユンケルですが、実は、女性にもよく飲まれています」といって女性の疲れにもユンケルも宣伝している。
しかし、妊娠中、またはこれから妊娠予定の女性にはおすすめできない添加物が含まれていることが分かった。
環境ホルモン添加物「パラベン」
パラベンは、食品や化粧品、医薬品などの保存料・防腐剤として広く使用されてきた。しかし近年、環境ホルモン(内分泌かく乱)作用が指摘され、EUをはじめとする海外では徐々に使用が削減されてきている。
「環境ホルモン」とは、体内で正常なホルモンの働きをかく乱する毒性を持つ内分泌かく乱物質のこと。日本では1998年に野生生物のメス化や男性の精子減少の原因ではないかと一大ブームとなり、流行語大賞にもノミネートされるほどだった。
しかし、熱しやすく冷めやすい日本ではすっかり忘れ去られているようだ。
しかし世界的には2012年に世界保健機関(WHO)が「全地球的な脅威として解決を必要とする課題」だとする報告書を発行。欧州連合(EU)では、環境ホルモン作用のある化学物質への規制に向けた動きが活発化している。
EUの最新情報について11月15日には日本でも国際セミナーが開催予定だ。
国際セミナーで来日予定の環境ホルモン研究の世界的権威であるイギリスブルネル大学のアンドレアス・コルテンカンプ教授は、8月にフランスで放送されたドキュメンタリー番組の中で、環境ホルモンの危険性について以下のように述べている。
パラベンは、我々が日常生活で接する、もっとも身近な環境ホルモン物質と言える。パラベンとは「パラオキシ安息香酸エステル類」の総称で、9種類以上あるが、使用料の多いものは4種類。
使用量の多い4種類のパラベンについて日欧の使用規制を比較。日本は規制が甘い。 |
抗菌作用の強い順は、下からブチル>プロピル>エチル>メチルの順番になる。環境ホルモン作用の強さも、同じ順番で強くなると言われている(左図)。
日本では、パラベンは、化粧品やボディソープ、歯磨き粉、洗口液、入浴剤などの防腐剤として広く使用されている。ただ表示ではいずれの種類をつかっても「パラベン」と表示してよいことになっているため、消費者は、どの種類のパラベンが使われているのかを知ることができない。
後で詳しく述べるが、特にユンケルに配合されているブチルパラベンとプロピルパラベンは、動物実験で、妊娠中の母親、または子どものばく露で、生殖器の異常や、成人後の精子の生成量の減少など、重大な影響を及ぼすことが確認されている。
EUでは2006年に使用禁止。食品添加物を評価する国際機関であるFAO/WHO食品添加物専門家会議(JECFA)でも、使用を禁止されているものだ。
パラベン入り栄養ドリンクは「ユンケル」と「アリナミン」「チョコラBB」
体内に入れない化粧品ではまだ頻繁に使われているパラベンだが、直接口に入れてしまう食品添加物としては、実際の使用が極めて少なくなっている。
日本の規制上は、パラベン(パラオキシ安息香酸)は「醬油」と「果実ソース」「酢」「清涼飲料水・シロップ」果実および果菜の表皮」に使ってよいことになっている。
しかし大手コンビニの合成保存料・着色料無添加の方針が大きく影響して、スーパーで売られている醬油や酢、清涼飲料水などの表示を見てもほぼ使われていることはない。
ただ、対応が遅れているのが、医薬品や医薬部外品として販売されている栄養ドリンク類なのである
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コンビニ売られている主要な栄養ドリンク9種類での保存料の比較。
国際機関JECFAでのパラベンの評価。2006年にブチルとプロピルは保存料としての使用は安全でないと判断された。
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読者コメント
佐藤製薬については過去にも2度、「ラリンゴール」と「リングルアイビー」について書いたが、製薬会社のくせに健康を害する企業なので要注意。
⇒あっさり毒性を認めた佐藤製薬
http://bit.ly/icetdq
⇒リングルアイビーは合成着色料入り
http://bit.ly/eMlBwV
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