日本IBM(コンサル&SE職) 住宅補助廃止、下がる給料、遅れる昇進、若手でも当日解雇…「本当の外資になってしまった」
Ba:普通の企業
(仕事4.5、生活4.3、対価1.0) |
- Digest
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- 実質年収が新人時代より下げられた
- 当日に指名解雇でロックアウト処分
- 男で育児休暇とると、解雇にリーチがかかる
- バンド6で500万円台
- 同じバンドで、2000年代と比較すると…
- 昇進が遅い、昇進しても苦しそう…
- プロフェッショナルコントラクトは大半が正社員に
- 院卒が過半数、研修どっぷり
- 会社側ニーズで7割はSAP・オラクル配属
- SEとコンサルの仕事の違い
- 構築、運用、保守、拡張…
- 年次×10%で辞めていく
- IBMに新卒入社するメリット
- 管理主義強化で、社内向け報告業務が増えた
- 有休は「とろうと思えば」
- 箱崎4:豊洲4:幕張2
- 利害関係者間で生じる仕事上のジレンマ
- 子持ち女性はリストラ対象外となり、未婚女性が狙われた
実質年収が新人時代より下げられた
今春まで在籍していたSE職の若手社員は、マーティン改革後に、新人時代よりも年収が下がったという。「6年ほど在籍しましたが、実質的に、1~2年目の年収よりも6年目のほうが低くなりました。普通の8年目社員でも、まだ低いはず。入社年次が5年上の人からは『えっ?そんなに低いの?』と驚かれました」
これは、全体的に昇進がステイされているところに、社員の住宅への補助が廃止されたことによる。「借上げ社宅制度の廃止は、マーティンが1人で決めたというんです。役員たちも反対し、署名を集めて抗議したけれど、無視されたそうです」(元若手SE)。断固とした独裁的リーダーシップである。
マーティン改革で働く側に最もインパクトがあったのが、この2013年に断行された借上げ社宅制度(会社が契約主体)の廃止だった。一律で月47500円分を本給に組み入れたが、実際には10万円以上の物件(東京では普通)で7万4千円の補助が出るなど手厚かったため、足が出た。本給に入ることで課税対象にもなり、実質的には半減だ。
「1~2年目は、額面480万円前後でしたが、これとは別に、借り上げ社宅として実質的に年80万円分ほど補助があった計算なので、正味560万円ほどでした。6年目は、家賃補助込みで約530万円なので、約30万円下がりました」(同)。去年の源泉徴収票を見せて貰うと、確かにその額だった。
特段、低い評価が続いていたということでもないという。「年度末評価のPBC(パーソナル・ビジネス・コミットメント)で、『2+』を2回とっていて、これは上から2つめの良い評価ですが、それでも530万円。一番上の『1』をとっても、なかなか(1つ上の)『バンド7』には昇格できません。しいていえば、『1』ならロックアウト処分にはならない、というくらいで…」(同)
当日に指名解雇でロックアウト処分
この“ロックアウト処分”が、さらに衝撃的だったという。前兆は、マーティン就任直後の2012年秋だった。9月ごろ、イントラ上で希望退職プログラムの応募がかかった。
「そのときに、同期でもエース級が辞めたんです。それを問題視したためか、その後、募集は公表されなくなり、実質的な“指名解雇”になりました」(同)
この元社員は、身近なところで2件、知ることになったという。1つは、入社年次が2つ下の若手SE職が「当日解雇」になる場面だった。
「外資では、ある日、机がなくなってクビになる、と聞いていましたが、うちはフリーアドレスだから、個人の机が元々ない。だから、いなくなってもすぐには気づかないんです。その社員から、当日の14:30ごろまで普通に業務のメールが来ていて
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2000年代のバンド6給与明細(SE職)。業績加給や職能手当がプラスされている。
現在のバンド6給与明細(コンサル職)。かなりカットされているのがわかる。
日本IBMのキャリアパスと報酬水準(SE、コンサル)
職種別の新入社員研修スケジュール
全社向けに月1~2件展開される研修案内レター。この他にも、技術者向けやコンサル向け等の研修案内が随時ある。
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読者コメント
この会社いたけど同期や先輩、後輩含めて何十人も鬱になってる。人を使い捨てる会社。土日に電話でないと切れる部長や、自身はタワマンにフィリピーナ3人かこってオフィスでは部下を怒鳴り散らし首になった事業部長、おれはセクハラはやらないがパワハラはすると公言する執行役員。数字の詰めがきつくて心臓が停止した先輩。数字の詰めのせいで自殺した先輩など、話題には事欠かない。
ロックアウト解雇裁判で会社側が敗訴。それでもまだリストラは続いている。評価方法を変え、PIPを始めた。社員をどこまで追い詰めたら気づくのか。新卒、中途採用も積極的にやっている。新陳代謝だと?
IBMが述べるダイバーシティには、労働組合員は含まれない。組合員であれば差別され、低評価という個人の責任にすり替える。巧妙な手口だ。日本だけでなく、全世界のIBMが組合を敵視しているのだ。IBMには自浄能力はなく、組合にも対抗する力はない。
「弱者や少数者を消す論理。まさにこの論理こそが、それこそ「社会の幸福、文明の進歩のため」の、ほんとうの敵ではないでしょうか。(本多勝一・殺される側の論理)
格付けがどんどん下がってる。福利厚生も削り、GTSはまたまた人員削減。与那嶺社長も何考えてるかわからない。自分が転職するのも時間の問題かな。給与安いよ。
日本IBMの給与体系と将来性――外国人社長はコストカッター、社員は「リストラ不安」におびえる
https://news.careerconnection.jp/?p=1028
ありがとう。嫌な思いというより、
清廉潔白面した奴らにつくづく嫌気がさした。
新社長の与那嶺さんよ、云うとってあげるが、
あんたは初めから、わしらが担いでる神輿じゃないの。
会社がここまでなるのに、誰が血流しとるんや。
神輿が勝手に歩けるいうんなら、
歩いてみないや、のお!
転職さんへ 第三者ですが相当嫌な思いをしていたのが伝わってきますよ。こういうやり方はだれが決めたんでしょうか。回りのみなさんは自分の保身が何よりも大事だからでしょう。転職さんには、どうか元気に次のところで活躍してほしいですね。それでは。
解雇された者の苦しみは、本人にしかわからない。みんな他人事、知らんぷり。でも今は転職して良かった。他人の不幸は蜜の味。ざまあみろ。こんな会社の格付けが普通の会社なわけないぞ。
創業オーナー企業って歪むんだよな~、ユニクロ、西部グループ、SB、のように。
IBMは管理職はPIP対象にならないけど. /アマゾンは対象==同じく昨今まで在籍していた別の中堅社員が解説する。「PIPは基本、“言いがかり”なんです。上司がその部下を嫌いなら、PIPの対象にできてしまう。PIPになると、勤務先の拠点を変える部署異動の辞令が必ず出ます。つまり、辞めるか異動するかの二択。そして、異動先で不得手なことを徹底的にやらせ、追い詰めていく。辞めさせると決めたら、辞めるまでやるのがアマゾン。PIPに入った時点で、復帰した人は知りません」
IBMでは海外経験は積めない。
日本で日本人相手に商売させるために、日本人を雇ったのだから当然ですね。 英語が出来ても米国人の命令を理解するだけになるんでしょう。
「機会の平等」が欧米よりない日本社会で、米国並みに簡単にリストラや解雇されると大変な事になりますね
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