「自衛隊はブラックでした」窃盗、強姦、脱走、自殺…就活失敗でやむなく入隊して知った“人間破壊工場”の実態
私大新卒で企業への就職を目指したがことごとく失敗し、海上自衛隊に入ったAさん(24歳)。犯罪や自殺がありふれた異常な世界だった。ストレスから精神がおかしくなりそうになって8ヶ月で退職した。若い人に対して「自衛隊はやめたほうがいい。どうしても入るのなら逃げ場をつくれ」と忠告する(大阪市内で)。 |
内閣府の調査によれば自衛隊に対して好感を持つ国民は9割にのぼるという。だが、隊員自身がどう思っているかは別だ。関西在住のAさん(24歳)は、私大新卒で企業就職を目指したがうまくいかず、当座の仕事にと一般入隊枠から海上自衛隊に入った。だが、そこで見たのは想像を超す「ブラック」な世界だった。直接的な暴力こそなかったものの、狭い艦内で先輩から胸倉をつかまれてすごまれるなどの仕打ちを頻繁に受け、精神的に追い詰められた。窃盗や強姦、自殺といった事件がありふれる異常な環境。「このままでは精神が壊れてしまう。無職でもいい」と逃げだすように退職し、人間らしい暮らしを取り戻した。自衛隊に行こうとする若者や、自衛隊を美化する風潮に、Aさんは警鐘を鳴らす。「自衛隊はやめたほうがいい。どうしても入るのなら必ず逃げ場をつくっておけ。そうしないとストレスで死んでしまう」
- Digest
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- 「精神壊してまで働く意味って…」
- 無所属プータローの恐怖
- 強姦事件発生
- 部隊配属、胸倉つかまれる毎日
- 窃盗・盗撮――艦内のすさんだ環境
- みんな辞めたがっていた
- 戦場に行くようになれば自殺激増まちがいなし
「精神壊してまで働く意味って…」
「自衛隊をやめたいま思うのは、精神壊して働くくらいなら生活保護もらうほうがいいということです。ばかばかしいじゃないですか。首くくってまで仕事したいですかって…」
関西在住の男性Aさん(24歳)は、自衛隊で鍛えた大きな声でそう話す。
私立大学の新卒で民間企業への就職を目指したが失敗し、任期制の一般入隊枠で海上自衛隊に入った。とりあえず3年勤めて別の仕事を見つけるつもりだった。そこで見たのは、想像以上に「ブラック」な職場。高いストレスにさらされ、ふつうの人がおかしくなり、性犯罪、脱走、自殺がありふれている異常な世界だった。
「ストレスがマッハで高くなる。逃げ場がないとおかしくなる。自衛隊に行って働いてみてそう思います。無意味な訓練…言い方悪いですけど…。確かに体力はつきます。でも精神力がつくかどうかは疑わしいですね。精神力がつくというより、ある程度のストレス耐性がつくと考えたほうが正しい。肥溜めにいたら火あぶりにされない限りは大丈夫だと思えてくる」
Aさんは8ヶ月ほど勤めたところで限界を感じ、辞めた。精神を病んでしまうよりは無職のほうがまだいい――そう考えた結果の判断である。
もっとも、就職活動をしているときの心境はちがった。「何でもいいから仕事をみつけて働かなきゃいけない。プータロ―になったしまう」と焦っていたという。
無所属プータローの恐怖
杉並区にある自衛隊の募集事務所。大学や高校で募集活動を行っている。国民の自衛隊に対する印象は良いが、自衛官自身が感じている自衛隊は決して良いものではない。 |
大学ではコンピューターを学んだ。だがシステムエンジニア(SE)を仕事にするのは躊躇があった。労働環境が過酷で心身ともにボロボロになると知ったからだ。だから、最初はSE以外の仕事を探して民間企業への就職を目指した。
営業や企画の仕事などを片端から受けた。ハローワークで求人票をもらい、紹介状同封で送る。東京、大阪、名古屋。東京――受けた会社は100社に及んだ。どこも不採用だった。選んでいる場合ではないと途中からSEも受けた。それでも採用されない。
今から数年前の話だ。大学3年生の12月から4年生の11月ごろまで、ほぼ1年にわたる就職活動でつかったお金は交通費など30万円~40万円。アルバイトや親から借りた。
最後に希望をつないだのは秋葉原の商社。いけると思ったのに面接でダメだった。「御健闘をお祈りします」といういわゆる「お祈りメール」にがっかりした。
成績は悪くない。試験も合格点を取る。なぜ受からないのかAさんは理解できない。就活開始に出遅れたことだけは確かだった。時間がたつほど採用枠が狭くなり、受けるほうも疲れてきてモチベーションが下がる。そんな状態で就活を続けても無駄だとAさんは思い知る。
このままでは就職浪人間違いなしだった。両親の元にいる限りは経済的に困窮しているわけではない。しかし精神的には苦しかった。働かなければいけない、と焦った。
「憂鬱ですよ。人格否定されないからまだいいですけど。まわりは決まっていっているのに、俺どうすんのという状況で。焦りましたね本当に。一番こわかったのは無所属になる、所属なしになるということです。こわかったすよ。卒業して学生の肩書がはずれるのがこわかった。プータロ―になるのは不安でしたね」
文系一筋のAさんが自衛隊を選んだのは、こうした「無所属プータロ―」の恐怖からだったという。
2014年夏、海自横須賀教育隊所属の新隊員が海水浴場で強姦事件を起こして逮捕された。Aさんは舞鶴教育隊で「事件を起こすと(休暇返上で)全員教育隊に戻すぞ」と説教されたという。男性ばかりの閉ざされた世界での生活は、異性に対する感覚も異常になってくるという。 |
強姦事件発生
「任期制で海上自衛隊に入り、1任期の3年だけやって、あらためて転職活動しよう」
それが当初の計画だった。試験には受かり、海上自衛隊の舞鶴教育隊に入った。ある程度の覚悟はしていた。確かに訓練はきつかった。
「文科系だったので中学1年以来運動やっていないという感じでした。きつかったですよ。体鍛えるのこんなに大変だったのかと。腕立て伏せを延々とやったり。結構理不尽なことありました。腕立て伏せずっとやって、いっち、にい…とゆっくりやって、腰が落ちたら、おい腰おとすんじゃねえよ、みたいにケツたたかれたり」
それでも意外なことに、体力的なつらさはじきに慣れ、苦痛でなくなったという。腕立て伏せ、腹筋、3キロ走が5級、砲丸投げ、走り幅跳び、懸垂が6級で総合6級。最低だったが合格した。
それよりもつらかったのは、精神面だった。入って1週間は外出禁止。やがて土日休日は外出できるようになったが、舞鶴には遊ぶ場所などろくにない。パチンコか酒を飲むくらい。自由がないことがこれほどきついとは思わなかった。
「楽しみがなさすぎて精神的に疲れてくる。外出してもなにもないので、土日やることっていったら携帯いじくるかトイレでオナニーするか。みんなそんなんですね。土曜日の朝がいちばんひどいんですが、腹にエロ本仕込んでトイレ行って、こすって出してポイ。洋式便所がそれで朝混む」
集団で一種異様な精神状態にあったという。
とうとう入隊3ヶ月ほどして事件が起きる。横須賀教育隊に所属する18歳の隊員が、休日に海水浴場で強姦事件を起こしたのだ。
「おとなしい感じの人だったらしい
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Aさんのいた海自舞鶴教育隊(防衛省のHPより)。向こう岸まで海を泳いで脱走した隊員もいた。のちに拘束され、捜索費用を請求されたという。
艦船に乗り込んだのちは、先輩隊員から頻繁に胸倉をつかまれてヤクザ口調で「指導」されるなど、引き続き高いストレスにさらされた。別の船に乗った同期隊員は蹴られたり殴られるなどの暴力を頻繁に受け、脱走したという。(写真は横須賀基地に停泊する護衛艦。記事とは直接関係ありません)
精神に変調をきたしてきたAさんは、このままではおかしくなってしまうと部隊に必死で訴え、船を降りて陸上勤務に変わった。陸上勤務の部隊でも海曹が自殺。高いストレスから無意識に自殺しかかった元潜水艦の乗員もいた。
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#脱柵 の捜索費用を本人に請求するのって本当なのか。『Aさんのいた海自舞鶴教育隊。向こう岸まで海を泳いで脱走した隊員もいた。のちに拘束され、捜索費用を請求されたという』
つら
週刊実話か週刊大衆かな?
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読者コメント
自衛隊で役にたたない人間は、どこの世界に行っても役に立たないと断言する。人を大切にする組織で、自衛隊以上の場所はない。しつけ、指導はそのためだ。胸倉をつかまれるのは、それ相応のことをしたからではないか?パワハラというと、常に加害者が悪者にされるのはわかるが、そもそもの原因は被害者にあることが多い。
胸倉をつかまれるようなことがないように、しっかり仕事をすればいいだけのことだ。
仕方ない負け犬集団。米国から独立するドイツを見習いましょう。ドイツのように天皇制廃して、大統領制に。米国や天皇を守るのでなくて国民を守る軍隊に。
天皇制が無くなれば、国民の時間を支配する元号も消えます。天皇の長子だと国民から選ばれず天皇になられたのでは国民が困るね。原爆が落ちたでしょうが。
下野コメントしてる奴は記事を読んでも何も理解できない低能ですね。こんなバカではまともな会社を経営できるはずなく倒産するのがオチでしょう
「成績は悪くない。試験も合格点を取る。なぜ受からないのかAさんは理解できない。」・・・この記事の内容からみて採用しなかた企業は正しい判断をしたと思う。民間がダメだから自衛隊?SEがきつそうだから営業や企画の仕事?100社受けて面接で落ちる。かなり問題あるってことが分かる。というかこの記事何が言いたいのだ?
入隊しないと解らないんだよねぇ。
ほとんどの人は銃持って戦う、なんて簡単に思っているんだよね。
戦争する前に自衛隊生活を覚えないといけないんだけど、この部分だけは宣伝しないんだよね。
365日24時間、階級の中で生活を脅迫的に覚えさせられるんだよね。
親に私立大を出してもらって、どこの民間企業でも雇用して
もらえない人に、自衛隊なんか務まるわけがないでしょうが。自衛隊にいる人はほとんどがワケありで、他に行く所がない人なんですよ。プー太郎が怖いからなんてうっかり
入る所ではありません。舐めすぎにも程がある。介護士、
看護師免許でも取って、働いたら如何でしょうか。
胸ぐらつかまれるようなくそったれた職場のままでよく労働者が悪いとか言うな。何でも労働者のせいにして文句ばかりの組織は人手不足で滅べよカスが。
他国の作った他国の為の憲法にすっかり毒されて、綺麗事と現実の区別の付かないこの国を、どうやって守るかなんて考えた事も無いのでしょうね。軍隊とは何する所か分からずに入ろうとした人間は、一般企業でも務まりません。採用にはなりません。何でも人のせいにして文句ばかりの人生を一生歩むだけです。
自衛隊が辛くて自殺した、犯罪犯した、おかしくなった=自衛隊のせい
おかしいだろ...
結局は忍耐力がないからやめるだけだけじゃん。
しかもAは自己中ときた。
そんくらいで辞めるなら何処の仕事にもつけねぇよ
我輩さん 生活保護受給者数は過去最高を更新中ですよ。最近の大卒より高齢者の受給が増えている。そういったニュースで何度も取り上げ解説している事実を知った上で書き込むべきでしょう。
我輩さんは自衛隊、警察に限らずブラックな労働環境で若い人材が過労自殺している問題を軽く考えすぎている。
「精神壊して働くくらいなら『生活保護』もらうほうがいいということです。」この発言がこの大学生の内面をよく表してますね。最近の大卒出はこんな失笑物の発言を簡単に吐きますか。勤め先が自衛隊でなく少し辛い環境なら結果は同じ、と容易に想像できます。それとタイトルの「人間破壊工場」を始め、各所に散りばめたネガティブ表現に妙な悪意を感じます。右に左に偏らない言葉遣いは出来ないのでしょうか。
結局何を言おうが、忍耐力のある人は自衛隊に限らず勤続している。これが真実だろう。第一この人は「娯楽不足」と「性事情」で辞めただけではないか。それこそ自分次第でどうにでもなった筈だ。逃げ出した理由を一生懸命に責任転嫁しても無意味。無価値。また同じ事の繰り返しだろう。一度しっかりと自分を省みるべきだ。人間の成長には飴と鞭が必要。飴ばかり欲するなど大人として情けないのではないか。
体力的には運動のド素人が耐えられる程度の訓練だというのだから全く問題は無し。甘いとも言える。では精神的にはどうか。日常的なその訓練に耐えられるかは個人差があるだろう。ただ、この人は自衛隊に限らずキツイ=ブラックと逃げの口実にしている。ここが問題だ。安定した収入に加え、数千万円の退職金、老後保証の手厚いブラックなど有りはしない。余りに世間知らずではないか。社会では理不尽な扱いなど日常茶飯事だ。
自衛と言っても侵略されれば、この日本国内も否応無しに戦場になる。それは先の東北のような災害でも同じだ。故に、作戦遂行の為には極限状態に耐える訓練は必須。発狂する隊員など不要。戦場には「良い」「悪い」の選択余地などない。「生」「死」のみだ。己が生き残るための訓練を馬鹿にしてどうする。ビ…プールの前の準備運動を面倒臭がって怠ればどうなるかは明白だろう。
解ります!!Aさん。私も2年自衛隊やってたけど、殴る蹴るの暴行は受けました。自衛隊員は「厳しさ」の意味を全く理解していない!!「良い」「悪い」の厳しさ判別出来ていない!!個人的に自衛隊は裏組織と考えます。
なんとなく自衛隊、警察・・・公務員だから安直に就職しない方が良い。もちろん必要な事は事実だからこのニュースのような暗部も知った上で入るべきだろう。事務系公務員も給与安いし・・若い人は公務員になってもメリットは薄くなっているとしか言えないな。
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