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ブラック企業大賞ノミネートの引越社、長時間労働隠蔽のため労基署提出書類を28ヵ所改ざん 副社長が指示

情報提供
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 引越社を退職した元社員が現在つとめる会社に投函されていた怪文書。まったく同じ文面で、少なくとも2か所に送られている。
 社員に対する誹謗中傷ビラを社内に貼りだし、社内報にも載せて全従業員に配送、長時間労働、引っ越し作業中の破損を社員が弁償……。問題点が続出している、アリさんマークの引越社。怒った現役社員と元社員が、会社相手の訴訟を8件(11月27日現在)起こしている。こうした中、会社に見切りをつけて転職した複数の元社員の勤め先に、謎の怪文書が届いていることがわかった。さらに、違法な長時間労働を隠すために労務管理表を会社幹部の指示により、1つの書類だけで28か所のデータを改竄し、偽の書類を提出していることがわかった。改竄前と改竄後の資料のコピーを入手。一部始終を見ていた元社員の証言と証拠書類を公開する。
Digest
  • 転職先に謎の怪文書
  • 「北朝鮮人は帰れ」誹謗ビラを社員の労働現場に
  • 労基署が出し行政指導・是正勧告の内容とは……
  • 「こうして労務管理表のデータは改竄されました」
  • 千葉から大阪南港までトラックでノンストップの過酷勤務

転職先に謎の怪文書

引越社に見切りをつけた元管理職の川崎大樹さん(仮名・30代後半)は、適切な転職先を見つけ、今年再就職した。新しい会社では、積極的に業務改革を進め業績を伸ばし、社内評価も高まっていた。

そんな矢先の9月2日、会社の郵便受けで、差出人不明、郵便局の消印も押されていない封筒を見つけ、開封した。

人事担当様

当社に勤める、●×(川崎さんの本名)は、労働組合プレカリアートユニオンに会費まで支払い加入し(中略)企業への抗議活動を強い信仰心を持ち、活動しています。(中略)行動に移られてからでは手遅れです。充分の注意をすべきかと思い一筆啓上させて頂きました。

                             社を愛する有志より

転職先の社員が書いたようになっているが、引越社の内情が世間に広く伝わるきっかけをつくったのがユニオンであることをよく知る人物が書いたのは間違いないだろう。

「不審に思って、ほぼ同じ時期に引越社を辞めた私以外の仲間5人に問い合わせてみました。すると別の者が2日後の9月4日にまったく同じ文面で氏名だけが変えられた文書が転職先の会社に届けられたと言うんです。

『社を愛する有志より』が差出人で同じでした」(川崎さん)

引越社を辞めて他の会社で働いている人に、一字一句違わぬ文面で文書差出人も同じであることからすると、転職先の「社を愛する有志」でないことは確実だろう。この怪文書について川崎さんはこう考えている。

「私を含めて6人がほぼ同時に引越社を辞めています。私たちの新しい職場を知っている人は誰かと考えてみました。

まず本人、これは当たり前です。そして辞めた6人がそれぞれどこに行ったかお互いに知っています。家族も知っているでしょう。それに、私たちが加入したプレカリアートユニオンの人も知っています。これ以外に知っている可能性のあるのは引越社です。

なぜかというと、退職金と功労金を引越社からもらうに当たって、再就職先の保険証の写しや在職証明書を添付する必要があるからです。だから、引越社は、我々がどこに再就職をしたか知っているのです」

もちろん、郵便局の消印も差出人住所・氏名もない封筒が、何者かの手で直接投函されたということだけで、誰がポストに怪文書を入れたかは今のところわからない。

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 懲戒解雇をはねのけて復職した正社員の働く現場には、誹謗中傷かつ意味不明の貼り紙が……。

「北朝鮮人は帰れ」誹謗ビラを社員の労働現場に

怪文書絡みで言うならば、本サイトで報じた現役社員の西村幸三氏の事件「アリさんマークの引越社は“アリ地獄” 業務上の破損をなぜか社員個人に借金させ弁償、給与から毎月天引き、辞めても返済、最後は保証人に請求」も問題になっている。

一度は懲戒解雇を申し渡されたものの、西村氏は地位保全の申立てを行ない、復帰が決まった。その復帰第一日めの10月1日、西村氏の職場のボードには「北朝鮮人は帰れ」「過激派の流れを汲むような怖い人は去れ!」と紙が貼られ、2枚の紙をつなぐかのように西村さんの顔写真が切り取られて貼られていたのだ。

その隣には、西村氏の顔写真、氏名、年齢、「罪状」を書いた誹謗中傷のビラも内貼られたまま。この中傷ビラは、懲戒解雇言い渡しの日に社内に貼られたものだ。

「実は、私の名誉を傷つけるビラは、懲戒解雇言い渡しのときよりも復職してから枚数が増えているのに驚きました」

と苦笑しながら西村氏は言う。ちなみに、西村氏が復職して「北朝鮮人ビラ」を見たとき、会社の外では大変な状況になっていた。西村氏を支援する人が集まって会社に抗議していたところ、井ノ口晃平社長らが社屋から出てきて、「誰に向かって言うとるんじゃ」と恫喝。そのようすはYOU TUBEで映され、11月27日現在で198万回以上再生されている。

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労基署から引越社に対しての行政指導。これを読めば、かなり過重な労働になっていることがわかる。

労基署が出し行政指導・是正勧告の内容とは……

こうした中で筆者は、冒頭で登場した元管理職の川崎川崎大樹さんに、およそ10年間の“引越社生活”について取材した。多岐にわたる内容だが、今回は、労務管理表(労働時間記載)のデータ改竄事件に的を絞って報告したい。

「井ノ口(晃平)副社長の指示で、労基署に提出する書類を改ざんして提出したんです

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(上)長時間労働の実態を示す労務管理表の原本。(下)労基署に申告するために数字のデータを削除して「休」とし、法をクリアしたように見せかけている。(上)ビフォー、(下)アフター、をみれば操作が一目でわかる。手書きでマルをつけた部分の数値が削除された。

タイムカードに打刻した後も働かせていることに対する改善勧告が千葉労基署から引越社関東に出された。

1日の労働時間が16時間を超え、終業から次の始業まで8時間の休みを与えていないことなどの是正を求める勧告書が出された。これに対して引越社関東は是正報告を提出したが、添付した書類のデータを改竄し労働時間が実際より短くなるようにしていた。

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mosriteowner2015/12/01 11:12

アリさん絡みの話題は尽きることがない。

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mmuuishikawa2015/11/29 00:37

これはアウトだろう

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風の便り2015/12/06 16:45
風の便り2015/12/05 13:14
パチンコの換金所2015/11/29 10:20
 2015/11/28 22:06
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