上級生が風俗行きを強要「拒否すると体にアルコールかけて燃やされました」――虐待横行する防衛大学の絶望的な日常
防衛大学校の卒業式。帽子を投げる慣習が有名で、大メディアの定番のニュースとなっている。だが、その内部では陰惨な下級生虐待が横行しているという。防衛大学校HPより。 |
- Digest
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- 「アイスピックで下級生を刺す」
- 新入生が毎日去っていく
- 「指導」というイジメ
- 部屋をめちゃくちゃにされる
- 4年生のボスが採点する「粗相ポイント」
- 下級生を襲う上級生
- 毎日のように殴る、蹴る
- 療養中に「遺影」の写真送りつける
「アイスピックで下級生を刺す」
「上級生の言うことに下級生は絶対服従。どんなに理不尽なことであってでもです。卒業式前夜には下級生の報復をおそれてピリピリしています。襲撃された卒業生が、アイスピックで反撃し、重傷者が出た事件もありました」
筋骨隆々とした体つきのAさんが、静かな口調で話す。
「(平気で下級生を虐待する)こういう人たちが自衛隊の幹部になって何十万人の自衛隊を動かす。活動範囲が海外にどんどん広がっていますよね。危なくないだろうか、前みたいに軍部が暴走とかしないか、とても心配です」
2013年に防衛大に入校、以来、絶え間なく上級生らから虐待を受け、嫌気がさして2年生のときに辞めた。当事者に責任を取らせたい、そして虐待が横行する実態を少しでも改善させたいと、今年3月、防衛省と上級生らを相手取って賠償請求訴訟を福岡地裁に起こした(赤松秀岳弁護団長)。
入校する前に抱いていた「あこがれの防大」と現実はあまりにもちがった。先に紹介した「軍部が暴走とかしないか」というAさんの懸念は、常軌を逸した実態を身をもって目撃・体験した者の偽らざる実感である。
戦争をやりたくて自衛隊を志す人はほとんどいない。Aさんも「災害救助をやりたい」という動機から防大に入ったという。
原点は、中学2年生のときの体験にある。九州の実家周辺が集中豪雨で被災した。山が崩れ、死者がでる惨事となった。着の身着のままで逃げだし、不安におののいた。そこに現れたのが、災害派遣で駆けつけた陸上自衛隊。避難先の公民館で食料や毛布を配ってくれた。そのときの安堵した気持ちをAさんはいまも忘れない。
もっとも自衛隊だけを目指していたわけではない。警察官の道も考えていた。だから防衛大と一般の大学を受けた。そして両方に受かった。自衛隊か警察か。迷ったあげくに自衛隊を選んだ。防衛大に行けば学費は無償で、給料もでる。家計は苦しい。少しでも親に負担をかけたくなかった。
防衛大に入る決心をしたAさんは、「いじめ」をまったく心配しなかったわけではない。インターネットで検索すると自衛隊内の「いじめ」に関する書き込みをみつけた。そこで、リクルートを担当する地連(地方協力本部)の隊員に尋ねた。
「いじめはあるんですか」
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些末なことに難癖をつけては「指導」という名のもとに上級生からいじめられた。「タイフーン」などと呼ばれる嫌がらせを受けた直後の様子(左)と普段の様子(右=防衛大HPより)。
自分が寝過ごした腹いせに、先輩はいきなり殴ってきたという。そのときに怪我を負ったAさん。
深夜、全裸で腕立て伏せをさせるという虐待もしばしばあった(実際の写真。この写真にはAさんは写っていない)。
防衛大学校の調査・処分の甘さと刑事処分の不十分さに納得できないAさんは、国(防衛省)と上級生らを相手どり、今年3月、損害賠償請求訴訟を福岡地裁に起こした。第1回口頭弁論後に記者会見する弁護団(左および中央。左が赤松弁護団長)。
執拗で陰険ないじめによって体調を崩し、自宅療養に入ったAさんに対して、遺影に見立てた写真(左)や大量の藁人形のイラスト(右)をライン上に流すという精神的虐待が行われた。上級生が同期生らに指示したとみられる。
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アンサイクロペディアに防衛大学の記事があるけど本当だったんだね...
筋骨粒々とした体つきのAさん何者だよ。
"上級生が風俗行きを強要「拒否すると体にアルコールかけて燃やされました」――虐待横行する防衛大学の絶望的な日常:MyNewsJapan" →防衛大学から、自分を防衛する必要がある、という地獄案件。。
人を結束させるには悪事を共有させるのが一番手っ取り早い。「結束してるのだから結構な事」と看過してると何でもやるようになる
事実であれば常軌を逸している、としか思えない/やる側からすれば、選別しているくらいの感覚なのだろうか。これくらい耐えられなければ今後自衛隊でやっていけない、と
縦社会、上下下達の暴力組織ですもんね。防衛医大は違うのかなぁ・・・
サンデーで始まった防大マンガの先輩は今のところ組織的に陰湿なイビリをやってるようにしか見えないが,これからどう展開するのか気になる。改革があるのか,マッチョに成長して「笑い話」ということにするのか。
体育会系ってどこもこんな感じじゃないのか。学校の部活ですらこれに繋がってるように見える。
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読者コメント
被害を受けたAさん以外にもこれまで暴力行為を受けてきた人が多くいる。このような意味のない犯罪行為を決して許してはいけない。裁判でAさんが勝訴するのは当然。今、弁護士を目指されているそうだ。是非頑張って欲しい。
NNNドキュメント「防衛大学校の闇 連鎖した暴力…なぜ」という題名で2019年4月21日(日)TV放送もされた。
再放送
2019年4月28日(日)11:00~ BS日テレ
2019年4月28日(日)5:00~/24:00~ CS「日テレNEWS24」
MyNewsJapanが報道した事実によって、世の中が動いた事例のひとつとなった。日東フルラインの件を思い出さずにはいられない。既存メディアが報じにくい埋もれがちなマイニュースを報道し続けて欲しい。
幹部自衛官の養成機関である防衛大学校(神奈川県横須賀市)で上級生にいじめや暴行などを受け休学に追い込まれた元防大生が、加害学生8人に合計約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5日、福岡地裁でありました。足立正佳裁判長は加害学生7人について違法行為を認め、計95万円の支払いを命じました。(2019/02/07しんぶん赤旗)
こういうのはやっぱり、殴った刺したなどの証拠がないと裁判やりにくいのかなぁ。相手がやってないと言い張れば、何もできないし。。
2016年8月19日(金)青森県東北町で、中学1年の男子生徒が首をつって自殺したとみられることについて、生徒の親によりますと、自宅の生徒の部屋から、「いじめが無ければ“もっと”生きていた」といった文言が書かれたメモが見つかったというニュースがあった。こういった防衛大学校でのいじめ問題もメディアは報道するべきだろう。極めてアンフェア。
上が逆らえない逃げれない下を指導という名のイジメを行う。こんな実態で北朝鮮、中華人民共和国の人民解放軍とぶつかったら余裕で負けるなwww敵は外ではなく内にあるとしか思えない。また国の借金1000兆円越えなので戦争を起こすことも続けることもできない。どっちにせよ仮にぶつかれば人民解放軍に負けることは確実。
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