ボルボ子会社「UDトラックス」の退職強要手口を元社員が告発 「自分の意志で早期退職に応募なんて嘘っぱちだ!」
ボルボ・リクルート・オンライン(VRO=ボルボ・リクルートメント・オンライン、社内公募制度)について解説した内部文書の表紙。SCP(セカンドキャリアプログラム=早期退職制度)、PPI(Plan for Performance Improvement、PIPのこと)も含め、VOLVO本体では以前から実施されていた人事施策だという。 |
- Digest
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- 「社内公募制度」をリストラの道具に
- 面談に執拗に呼び出し、早期退職制度を“案内”
- 「労基署に申告した」という理由で処分
- 組合も問題視していたが…
- 主導したのは「リストラのプロ」たち
- バンド型賃金制度導入の主はすでに退社
「社内公募制度」をリストラの道具に
UDトラックスの主力商品であるトラック「Quon(クオン)」(画像は同社公式ホームページより) |
「UDトラックス」という社名は知らなくても、「日産ディーゼル工業」ならば聞き覚えがある、という人は多いだろう。その名の通り、日産自動車の子会社としてトラックやバスなどの商用車を製造してきた同社は、2006年から07年にかけてスウェーデンの自動車メーカーであるボルボに売却され、10年2月1日に現在の社名に変更された。UDトラックスの「UD」とは、「Ultimate Dependability」つまり「究極の信頼性」の略だという。
同社に最近まで在籍していた(過去1年の間に退職)元中堅社員・風間光郎さん(仮名)によれば、ボルボ子会社となってからの同社では、09年に中規模の人員削減が行われたものの、その後の数年間、リストラは控えられていた。だが、12年以降に再び始まったリストラは、規模の面で09年をはるかに上回り、手法の面でも「社内から怨嗟の声が上がる」ほど強引なものになったという。
UDトラックスにおいては、ホワイトカラーの人事異動は「ボルボ・リクルートメント・オンライン」(VRO)と呼ばれる「社内公募制度」(フリーエージェント制度)に一本化されている。
この制度では、空席あるいは新規に必要になった役職・業務が社内のイントラネットに掲示され、社員たちはこれに自由に応募できる。その上で求人した部署の管理職(「ハイアリングマネージャー」)と人事担当者との2対1の面接が行なわれ、これに合格すれば、晴れて希望の部署に異動できる、というわけだ。
一見したところ従業員にとってもモチベーションの上がりやすい制度に見えるが、風間さんはこれが、リストラの道具としても利用されていた、と証言する。UDトラックスのリストラは、概ね以下のような順番で行われるという。
②:配属先を追われた社員を「社内公募制度」を利用して社内失業者にする。
③:②の社員に繰り返し面談を行い、そこで早期退職優遇制度を案内。自主退職へと誘導する
以下この手順を、風間さんの説明に基づき具体的に見ていこう。
「たとえばUDトラックスには、かつて10人の社員が在籍する品質管理のためのグループ(部署)があったのですが、それが15年4月に突然、新組織に移行する、と通達されました。新組織に残って働きたいなら、VROに応募し、合格せよ、というのです。一方で、新組織の募集人員が何人であるかは、事前には全く知らされませんでした。
実際にVROが行われると、合格したのは以前の半分の5名のみ。そのうち大半は賃金の安い若手社員でした。
しかも、新組織になって何か業務内容が変わったのかといえばそういうことは全くありません。単に10人でも大変だった業務を、半分の5人でやらなければならなくなっただけ。VROに合格できず、新組織に移れなかった人の中には退職を余儀なくされた人もいました」
面談に執拗に呼び出し、早期退職制度を“案内”
風間さんの給与明細。決して高くはない割に、雇用は脆弱だ。 |
このようにして所属部署を追われ「社内失業」状態となった社員に、会社側が決まって提案してくるのが、③の早期退職者優遇制度であり、これは社内では「セカンドキャリアプラン(SCP)」と呼ばれていた。
世の通常の早期退職制度と同じく、UDトラックスの早期退職制度も、建前上は志願制だ。ただ同社のSCPの場合、長時間の、かつ執拗に繰り返される面談の中で“案内”されるがゆえに、これを事実上の退職勧奨と受け止める社員は少なくなかった。
「組織改編後、一定期間ポストが無い社員は管理職から面談に呼び出されて、SCPのことを“案内”されるのですが、面談が一度で終わることはまずありませんでした。ある社員などは、1週間(5営業日)で4度も面談に呼ばれ
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PPI(PlanforPerformanceImprovement=業績改善プラン)の適用対象となった社員に「退職勧奨する」と告げた通達文。退職勧奨に同意した場合の割増退職金額も記されている。
UDトラックス労働組合の会報「HOTLINE」
【上】浮田真理子氏がUDトラックスのヴァイスプレジデントに昇進した際の社内イントラネット画像。【下】同じく浮田氏が入社した際のもの
UDトラックスにバンド型賃金制を導入した発田聡バイスプレジデント(当時)はすでに同社を退社済み。今頃は別の企業で”辣腕”を振るっている可能性が高い。日本のボルボ・グループ従業員向けニュースレター「ジャパン・クロスロード」より
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読者コメント
いすゞとの統合が停滞してますね。
尤も、トップとビリが統合できるとは思えませんけどね。
ビリの方は只管リストラすべきですね。
それにしても、中央大学理工学部は就職難なのですかね。
11月21日国交省発表、クオンのリコール情報。尿素水ポンプ5351台。オルタネータ電源配線1万0788台。
4月、5月共に占有率12%と10%越えの大健闘。ただ実売は686台、759台と工場や販売網の維持には不安が残るのではと思われる。
3月は10%(1225/12636)いったね。一昨日のFIKAはさぞやもりあがったろうね。
2月の販売も悲惨だね。4社合計7221台。内UDは632台。占有率9%。これでも明日はFIKAするのか(笑)。
検索サイトに浮田真理子と入れると、サジェスチョン機能でリストラと出てくる。自分がやった悪事と一生向き合って行くべきだ。
1月は500台も売れなかったね。シェアも8%台。
ところで、村上吉弘はブリジストンの役員になったの?同姓同名のが10月16日付けで役員になっているんだけど。社長が役員って、あんまりなさそうだけど。
まともな知恵がなく…
物を隠したり、大学に裏口入学したと誹謗中傷したり。こんなのが出世する。
こんな会社、風神雷神の怒りに触れて無くなるだろうね(笑)
通年採用というと、何か先進的なこと、良いことの様に言われるがUDトラックスについていえばそうでない。定期採用では確保できないから、一年中ダラダラ採っているだけ。通常の就職が出来なかった落ちこぼれどもが英語だけを「武器」に入ってくる。
まともな知恵や知識がなく、誹謗中傷や噂話で人を陥れる浅知恵にだけ長けている。
こんなんで企業としてまともなアウトプットがあろうはずがない。
具体的に書いてみましょう。9月22日の書き込みでは、単なるボヤキの域を出ていないです。
それにしても8年もいて現地語の片言も学んで来なかったって、どういう生活していて、そんな日本人女性と出会う現地の男性ってどんなんだろうね。男娼かな?
200社に説明会参加資料請求をしても一通の返信も得られず外国に8年高飛びし、現地の男に臭えマ○コ開いて馬鹿餓鬼作っちゃったたルサンチマンを爆発させてるのがいる。さて、誰でしょう☺️
英語一本で人を陥れるって岩○博子だろ。それしかいない。
外資の提携先、UDとボルボは親子関係だが、から来たのが適当なことやっているというのは、UDでもある。外人達には、借り上げた東京の高級マンションを貸し与えている。そこから上尾への通勤費もUD持ち。それでいながら、一方ではこの記事にあるような人員削減。異議を唱える奴なんて殆どいないが、そういう奴は浮○のような外人の手先にクビにされる。誠和寮に住ませれば良いと公然と言っていた奴は実際いなくなった。
俺たちを日産圏外にしたゴーンめ、ザマぁという歓声が聴こえてきそうだ(笑)。
首相が国民のレベルを越えないのと同様、労働組合も労働者のレベルを越えない。
VROだのSCPだのはそもそも労働組合が先頭に立って潰しにかかってくるもの。
どんなポストをVROに出すのかを決めるのは会社。
立候補者の誰をそのポストにつけるのかを決めるのも会社。
ポスト無しにはSCP。
こんな単純なことも解らない労働者(笑)
じぇんさん もっと具体的に知りたいです。
英語ができるというだけで採用された人間達が大きな顔をしてのさばっており、親会社から出向している外人上司にあることないことを吹き込み、文句がいえない大人しい人達を左遷させ退職に追い込んでいる。いたたまれずVROに応募しようとしても、外人上司と日本人人事担当者が結託して申請させないようにという、明らかなパワハラも横行している。
発田は退職したようだが、浮田は今何処?
18日23時25分投稿の方へ「三洋電機のヤクザ研修で(中略)リストラが行われている。」これはUDトラックスのことでしょうか?であれば、具体例の提示を是非お願いしたいです。
三洋電機のヤクザ研修で社員を辞めさせた事件(10年以上前だが)と似たようなリストラが行われている。悪質なリストラをやる企業に勤めている方は是非マイニュースジャパンに内部告発して欲しい。(通常のマスコミでは報道できない場合が多いです)
完成車メーカーを狙っていますが、UDトラックスは端から考えていません。理由は...(笑)。UDには直接の知り合いが何人かいますが、ここに書かれていることは全部事実とのことです。
キジトラというのは本当に馬鹿猫だな。10%を切ったって、どうせ自販連のHPでも見たんだろうが、それは大型・中型合わせた数字になっている。UDで中型は殆どやっていないことを知っているのかいないのか。お前は追い出されるべくして追い出されたんだよ。好い加減UDのことは諦めな。
下の発言、ミスタイプがありました。2月の大中型貨物車登録台数は7041台でしたが、UDは内683台のみ。遂に10%を切りました。さて、村上吉弘氏は20%の目標をどのように達成して行くのか。生暖かい目で見守ろうと思います。(終)
長谷川祐子って、あの長谷川祐子のことだろうか?だとしたら、他人の顔のことを云々する資格は無いだろうねwww
ところで、UDは2月の占有率が遂に10%しました。もう、先は長くないでしょうね。(終)
浮田の顔、いつみても酷い顔してるわwww
見たくもないものですが、顔も出ていて情報として充実していると思います。今後共良い記事を期待しています。(終)
退職強要について書いた記事は多々ありますが、この記事の良い特徴は人事当事者の名を明示したということです。UDがいつまで続くのかはよく判りませんが、浮田真理子や発田聡はこれから先暫くは働いて行くのでしょう。こういう記事があれば、奴らに乗り込まれた会社の労働者は、奴らが何者であるかを把握することはできる訳です。(続)
クエスタの為に作られたAPAC。結成後二年で解散。クエスタ自体も悲惨ですが、APACも悲惨。英語一点で採用を決めるなんて、トラックのビジネスを舐めているとしか思えませんでした。バスハイクやお花見を準備してそれが評価される?イベント会社で評価されることではないですか?FAQもまともに作れないでリーダーって。
初心な学生を狙っています
https://twitter.com/Sweden_Career/status/817206085077663744
https://job.rikunabi.com/2018/company/r616500063/internship/
あれ、この記事随分長きに亘って残っているね。社内ブログに対しては懲戒処分で、マスコミに対しては黙りかい?村上らしいセコさだな。
こんなんだから、いすゞや日野には勿論のこと、ふそうにも勝てないで、万年最下位。
こんな会社、いつまでもいるもんじゃないぜ(てか、いられなかった)。辞めてみれば、難しいこともあるけど、気分サッパリだよ。
そんなことに執着していて高く評価される筈もない。UD生え抜きなのに、Japan SalesのダイレクターをVolvo転籍組の川奈部隆之に取られて、自分はいすゞに転職。そっちの方が良いのかな?(終)
犬の次は猪でしょう。岩村勝の名前、バッチリ出てるな。PPIで気に食わない部下を辞めさせようとしていたとき、願掛けのつもりかヒゲを伸ばしていたな。で、他部署に放り出したら、剃った。(続)
社長は目標を達成できないばかりか、目標を下げる様を晒しても、PPIになりません(笑)。泣きを見るのは平社員ばかり。正気の沙汰でないですね。(終)
PPIに掛かって約半年、上司と人事と戦った猛者がいましたが、結局は退職しました。ホワイトカラーの昇進・配属はVROに一本化されたと喧伝してますが、実は経営判断での配置転換の余地も残していて、猛者は遠隔地への転勤を言い渡されたと言います。(続)
気に食わない部下に過大或いは過小な目標を建てさせる道具にもなっています。評価も数字で測れない様な物は上司の胸先三寸。2期続いて「期待値未満」と評価されるとPPIとなります。(続)
それはPBPというものです。これはPersonal Business Planの略で、半期に一回上司と共に目標を設定し達成具合を測るというものです。上司とのコミュニケーションの下自己の成長を図るなんて言えば聞こえは良いですが、PPIへの道にもなっています。(続)
その一
猫さんが登場したので、僕は犬さんで。
意外なことにPPIにサラッとしか触れていないので、補足という訳ではありませんが、ご参考までに。
SCPとVROが対になっているように、PPIにも対になっているものがあります。(続)
同社は既に国内中型をいすゞからのOEMに切り替えることを表明しており(日経電子版2016年2月17日 )、生産現場での人員削減が予想されます。今後も注目していくに値する人だと思います。(続)
浮田真理子さんはヴァイスプレジデントに「選んでもらったからには期待に応えたい」(日経産業新聞2016年3月14日付)とのことですので、今でも頑張ってお仕事なされているのでしょうか?(続)
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