ヤフー(2005)
Baa 優良企業予備軍 (仕事3.5、生活4.7、対価3.0) |
- Digest
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- 急拡大、オフィスも足りず
- 入社後、上がりにくい年俸
- 人事部に昇格権限が集中
- 社員番号で分かる資産規模
- 縦割りで交流なき組織
- 既に大企業病が発症
- リアクションの数字がやりがい
- 各界から集まる人材
- 10時に出社し10時に帰る人が多い
- 4半期ごとの全社大会
- 「パクリ過ぎだろ」
- ある事業部G2社員の1日
急拡大、オフィスも足りず
有価証券報告書によれば、本体(単体)の社員は2005年3月末までの1年間で391人増加し、1,322人に。平均すると毎月32人増、1年で社員が42%も増えるという急拡大だった。今春以降は、さらにペースアップしていることになる。
オフィスは現在、六本木ヒルズの24F~29F(一部)の5.5フロアを占めているが、今夏からは、溢れ出る形で、広告本部とYahoo!BB事業部が汐留地区に移転した。来年末に竣工が予定される六本木防衛庁跡地の再開発地域のオフィスビル「ミッドタウンタワー」に10フロア近くを借りる、とも一部で報道されている(社内に対しては未公表)。
一方、去っていく社員は毎月、約10人。「売上に貢献している割に待遇が悪い」「報酬が上がらなすぎる」といった待遇面のほか、「横の異動がなく、やりたいことができない」といったやりがいに関する不満、「次へのステップとしてYahooを通った」というキャリアアップ・独立志向の人なども目に付くという。また、「あこがれだけで入ってくる人が結構いて、2ヶ月でついていけなくなって辞めた人は知っています」(30代前半社員)。
入社後、上がりにくい年俸
実は、ヤフーの年俸が入社後になかなか上がらないのは、人材斡旋会社の間でも有名な話だ。ある社員は、それを知った上で入社したが、「やはりその通りだ、と思った。年収を下げて転職してくる人も多いが、3年間据え置かれている人も普通に周りにいた。上がらないことを理由にライブドアに転職する人もいる」。
キャリアパス |
別の社員は、「ベンチャーのイメージを持っていたので、最初は低くても、4半期ごとに上がると思っていた。人材斡旋会社からも、そう説明を受けた」。しかし入社後、先輩に聞くと「そんなの嘘だよ」と言われた。「もうベンチャーではなくて、大企業なんだな」と実感したという。
同社の報酬は、G1~G8までの、8つのグレードに分かれている。中途入社は
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年収推移グラフ
組織図
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読者コメント
中途ですが、給料は前職ベースです。40手前のG1一桁なんて方もいます。また、役職とグレードは連動せず、部下の方がグレードが高いというケースも散見されます。ただし、グレードの低い役職者がたくさん誕生しており、彼らの昇給が優先されるため、G3ヒラの昇給は後回しにされる傾向がでてきました。
収益率は上場企業屈指なのに、待遇は子会社と変わりません。色んな意味で屈折してる部分が社員のモチベーションに影響してる気もします。もちろんやりがいもある会社ですが。
最近、待遇面で何か動きがあった模様ですね。
左記のとおりです。
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